TOP おでかけ 【京都】ほんとは教えたくないヒミツのスポットを巡る、夏に行きたい京都ローカル旅

【京都】ほんとは教えたくないヒミツのスポットを巡る、夏に行きたい京都ローカル旅

夏の旅といえば人気観光地や海、川などでアクティブに過ごすのも素敵ですが、日常のなかに溶け込む非日常を満喫するローカルトリップも、この夏に注目したい旅のひとつ。

今回は観光地・京都のなかでも歴史と暮らしが交差する出町柳や清水五条を訪れて、自分だけの隠れ家にしておきたいスポットを巡ります。ふだんの喧騒からちょっと離れる旅時間だからこそ、なんだか胸が高鳴るような一歩を踏み出してみて!

レトロなシアター「出町座」で初めての作品に触れる

京阪本線・鴨東線「出町柳駅」を出て鴨川を越え、歩いて約5分。昔ながらの風情が残る出町桝形商店街の一角に「出町座」はあります。もともと、木屋町通にあった元・立誠小学校で開いたミニシアターでしたが、“映画×書店×カフェ”の複合施設として出町柳に移転したのが2017年12月。今では商店街の景色や人々になじみ、以前からそこにたたずんでいたような趣を感じさせてくれます。

開館時間ぴったりに訪れていたのは、年齢も性別もさまざまな映画ファンたち。ひとりの人も多いなか、「今からこの作品の上映やって。観てこっか」と、気軽に楽しむ大学生グループの姿も見かけます。

シアターは2つ。どちらも重厚感のある座り心地のよいイスを配置。

「出町座」は映画のギャラリーのような場所で回ごとに作品が変わるため、1日の上映作品数は2シアター合わせて、なんと10本以上。さらに週替わりでラインナップが一新します。恋愛映画やドキュメンタリー、アニメなど、国内外の作品をジャンルレスで展開しているので、訪れるたびに観たい作品であふれています。

上映作品だけでなく、「出町座」が醸し出す空気感そのものも大きな魅力です。例えば、埋まった席をチェックするために毎回手書きしているシート。映画好きなスタッフが来場者におすすめしたいと壁に描いた相関図など、映画を観る前からわくわくしてしまうポイントがたくさんあります。

さらに「出町座」の雰囲気をそのままギュッとカタチにしたオリジナルグッズにも、心惹かれてしまうはず。

スライドでご紹介したオリジナルグッズは、ほんの一部。なんだかおしゃれでかわいいアイテムを旅の思い出にすれば、おうちやおでかけ先でもほっこりするのは間違いありません。

これまで「出町座」を訪れた海外の監督たちのサインを、入り口の扉で発見!

地元に愛される「出町座」には、書店とカフェが併設されています。映画を観なくてもふらりと立ち寄りたくなる理由のひとつです。

本との出合いを楽しむ「CAVA BOOKS」

「出町座」1階には“旅立つ本屋”をテーマにした「CAVA BOOKS(サヴァ・ブックス)」のスペースがあり、絵本から哲学書まで、店主がセレクトしたさまざまなジャンルの書籍が壁一面に並んでいます。

背表紙のタイトルを見て興味を持ったり、ふだんは手に取らないジャンルの本に触れてみたり、一期一会の出合いは楽しいもの。映画以外にも、心動かされる作品が見つかるかもしれません。

上映作品にまつわる書籍を取りそろえるコーナーもあるので、ぜひ立ち寄ってみてください!

ホッとひと息つける「出町座のソコ」

「出町座のソコ」の営業時間は9時30分から19時まで。

ロビーフロアにオープンするカフェ「出町座のソコ」は、訪れた人たちの癒やしスポット。モーニングやランチ、スイーツにアルコールなどが充実し、もちろんカフェ利用だけでもOK。アルコールを含む一部のドリンク類は、シアターに持ち込みもできます。

「チェリーのクランブルチーズケーキ」770円、果実ジュース「赤しそシロップのソーダ」770円 ※ケーキセットはドリンク150円引き

ザクザクとしっとりの食感が楽しい「チェリーのクランブルチーズケーキ」と、シロップから自家製の「赤しそシロップのソーダ」は、店主手づくりのきまぐれメニュー。どちらもなくなり次第終了となる、季節限定のアイテムです。

ほかにも「きまぐれサンド」やカラフルな「クリームソーダ」をはじめ、上映作品にインスパイアを受けたフードやドリンクが登場することもあるそう。訪れたときには、どんなメニューがあるのかもお楽しみに。

熱い夏の日、シアターは絶好の涼スポット。映画を観て、本を選び、おいしいスイーツを楽しむ時間は、夏のおでかけをとっておきなものにしてくれます。

出町座(でまちざ)

京都府京都市上京区三芳町133
075-203-9862
開館時間:初回上映の30分前~
料金:【一般】1,800円、【学生】1,000円など
https://demachiza.com/

開いていたらラッキーな名店「霜月文庫」

「出町座」から商店街を抜けて寺町通を北に進めば、営業が不定期のため、オープンしていたら来訪必須な書店「霜月文庫」にたどり着きます。約5坪というこぢんまりとした店内には、店主自らが厳選した古本や新本がずらり。

店主が何度も読み返した本や装丁の美しさに見とれてしまう本、新しい発見に出合える本など、ジャンルもテイストもさまざまなラインナップは、まさに宝探しのようです。

「A legend of paradise」5,000円/著者:L.Wiegman、M.Strömstedt

おすすめの一冊が、子どもを主役にアダムとイブの物語を表現した写真絵本「A legend of paradise」。1970年代にアメリカで発行された名作で、美しいモノクロームの世界に思わず引き込まれてしまいます。

まだある注目書籍はスライドで紹介するので、インスタグラムでお店の営業日を確認して、実際に手にとってみてください。

霜月文庫(しもつきぶんこ)

京都府京都市北区天寧寺門前町288 コーポ久世1階
050-3704-8267(営業時間内のみ)
営業日・時間はインスタグラムで告知
https://www.instagram.com/shimotsukibunko/

足を踏み入れたくなるたたずまい「五条モール」

出町柳を離れ、やってきたのは清水五条。京都ならではの歴史を感じる街並みが広がり、のんびり、ゆったりと散策を楽しみたいエリアです。ここで訪れたいのが、元お茶屋を改装した文化複合町家「五条モール」。現在オープンしている個性的な2店舗に加え、2025年夏には新たな2店舗が登場し、好奇心旺盛な旅人を迎えてくれます。

(左)「choki-loni」(右)「多次元夢想空間 渦 uzu」

202号室の「choki_loni(チョキロニ)」は、京都を中心とした作家による陶器やガラス製品、アクセサリー、衣料などを取り扱う雑貨店。さらに204号室のギャラリースペース「多次元夢想空間 渦 uzu」では、さまざまな展覧会やイベントが開催されています。

この夏、1階に“焼酎推し”の立ち飲み店「灯商店」と、2階に古雑貨を取り扱う「えでん」がオープン予定。訪れるたびに面白い発見がありそうな、進化が見逃せないスポットです。

五条モール

京都府京都市下京区早尾町313-3
営業日・時間は店舗により異なる
https://www.instagram.com/5jm_official

挽きたての蕎麦と器を楽しむ「そのば」

「もりそば」1,000円

清水五条の名店といえば、『ミシュランガイド京都・大阪2024』でビブグルマンを獲得した手打ち蕎麦店「そのば」です。ここでは、毎日その日使う分だけの蕎麦粉を石臼で製粉。蕎麦の実の産地や大きさによって挽き方やブレンドを変えるなど、深いこだわりが光ります。

挽きたての蕎麦は高い香りと風味を誇り、つるりとしたのど越しが、暑さ厳しい夏の京都に涼を届けてくれます。

「そのばのスダチそば」1,700円/提供期間:9月末まで

夏限定の人気メニュー「そのばのスダチそば」は、レモングラスとバイマックルー(コブミカンの葉)でとった香り高い出汁に、薄くスライスしたスダチを蕎麦が見えなくなるほど浮かべた一品。蕎麦をすすり、冷たい出汁をひとくち飲むだけで、汗が引くようなすっきりした風味が広がります。

「鯖寿司(二貫)」800円

蕎麦のおともには、お店自慢の「鯖寿司」をぜひ。肉厚な鯖を酢でさっと締めたさっぱりした味わいが、夏にぴったりです。

「DONOMA studio」では陶芸体験も可能。京都旅の思い出をカタチに残してみるのもおすすめです。

こちらのお店には、店主の友人が手掛ける陶芸スタジオ「DONOMA studio」を併設。「蕎麦の生地を練ることと、陶芸の土を練る行為には通じるものがある」と店主が語るように、お店で使う器はすべて自分たちの手づくり。美しい蕎麦だけでなく、その装いにも目を向けてみてください。

そのば

京都府京都市下京区富小路本塩竈町533-3
営業時間:11:30~14:45(L.O.)
定休日:水・木曜
https://www.instagram.com/sonobanosoba/

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