美しい庭園に一目惚れ…!地元の人が教える奈良の「紅葉スポット」
奈良公園から『柳生(やぎゅう)街道』とも呼ばれる国道369号線を車で20分ほど東へ走ると『円成寺(えんじょうじ)』というお寺があります。円成寺は山号を『忍辱山(にんにくせん)』と言い、秋は紅葉の名所として知られています。
今回は、筆者が2020年11月に訪れた際の様子をご紹介します。
■1000年以上前に創建された由緒ある寺院「円成寺」
創建は奈良時代という説と、平安時代の延喜年間(901年~923年)という説がありますが、いずれも確証はありません。『円成寺縁起』によると、奈良時代の756年(天平勝宝8年)に鑑真(がんじん)とともに渡日した唐の僧・虚滝(ころう)が、第45代・聖武天皇の勅願で創建したと伝えています。
聖武天皇といえば、世界遺産『東大寺』にある『奈良の大仏』を造立したことでも知られています。
円成寺には駐車場がありますが、紅葉が見頃になる11月の土曜・日曜・祝日は、満車になることが多いので電車・バスの利用がおすすめです。
この日は紅葉が見頃を迎えていました。
庭園の池には鯉も泳いでいました。
■境内は見どころ多数!価値の高い仏像や建築物
現在の楼門(ろうもん)は、室町時代の1468年(応仁2年)に再建されたもので、
本堂は阿弥陀堂とも呼ばれ、本尊の阿弥陀如来像が安置されています。
こちらは『春日堂(かすがどう)』と『白山堂(はくさんどう)』です。奈良公園にある世界遺産『春日大社(かすがたいしゃ)』に代表される春日造(かすがづくり)社殿の現存最古の例として国宝に指定されています。明治初期の神仏分離令による破壊をまぬがれるため、仏堂風に“堂”と称したそうです。
こちらの多宝塔(たほうとう)は1990年に再建されたものです。多宝塔には、東大寺南大門の金剛力士像で有名な運慶(うんけい)作の大日如来坐像(だいにちにょらいざぞう)が鎮座しています。運慶の作品としては現存最古なのだそう。
■目指せ満願!大和十三佛霊場
円成寺は大和十三佛霊場の一つでもあります。不動明王・地蔵菩薩・観音菩薩などの十三仏は古くから信仰される身近な仏様で、その十三仏が祀られている大和路の名刹十三ヶ寺を巡拝することを『大和十三佛霊場めぐり』と言います。大和十三仏ご朱印巡りの台紙は、霊場の各寺院で無料でもらえます。(ご朱印は一つにつき300円)
<施設詳細>
円成寺
住所:奈良県奈良市忍辱山町1273
アクセス:JR『奈良駅』近鉄『近鉄奈良駅』からバス『忍辱山』下車
電話番号:0742-93-0353
拝観時間:9:00~17:00(受付~17:00)
休日:なし
拝観料:【大人】500円【中・高生】400円【小学生】100円(各税込)
駐車場:無料(20台)
ご朱印満願を達成すると、最後の寺院で『生まれ歳守り本尊肌守り(9体セット)』が頂けます。奈良市にある大和十三佛霊場は円成寺の他に、『西大寺(さいだいじ)』『霊山寺(りょうせんじ)』『大安寺(だいあんじ)』があります。ぜひそちらにも足を運んでみてくださいね。(取材・文/東ポチ)
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※ 東ポチ
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