賞味期限切れをなくす!プロ実践「スッキリ冷蔵庫」を目指す3つのコツ
買い物したものをつい適当に詰め込んでしまいがちな冷蔵庫。
冷蔵庫の中にある食品を持て余してしまい、いつしか賞味期限切れ……ということってありますよね。
しかし、整理収納アドバイザーの七尾亜紀子さんによると、自分の管理できる量を見極めつつ、中身をコンパクトにすることで賞味期限切れをほとんどなくすことができるそう。
今回は、七尾さん宅で実践している冷蔵庫収納のポイントを紹介してもらいました。
1:期限が気になるモノはミニマムに
まず、1つ目のポイントは、“期限が気になるモノはミニマムに”ということ。
これは冷蔵庫の収納に限りませんが、モノの入る量と自分が管理できる量はイコールとは限らないと常々感じています。
収納がたくさんあるお宅であっても、そこに入る分量を自分が全部把握できるかというと、それは別問題。
雑貨や服などであれば多少忘れていても大きな問題にはならないかもしれませんが、食材に関しては“賞味期限”という明確なデッドラインがあります。
そのため、もしたくさん入ったとしても自分が管理できなければ意味がないため、いっぱいに詰め込まないよう心がけています。
筆者自身、賞味期限を気にして生活するのが本当にストレスなので、期限の短い食材は基本的にこちらのカゴにまとめています。
そうすれば、このカゴの中だけこまめにチェックしておけば食材の期限切れについてはOKなので、だいぶ気が楽になります。
ですが、毎週『生活協同組合』やネットスーパーで食材をまとめ買いしている筆者宅では、届いた直後はカゴ1つでは収まりきらないときも……。
そのときは重ねているカゴを取り出し、カゴ2つ体制にすることもあります。
でも、週の半ばにはだいぶ減ってくるので、そうしたらまた重ねると冷蔵庫の中もスペースができ、残った料理などを鍋ごと入れるのも収納しやすくなります。
また、期限切れしやすいモノといえば食材以外に調味料もあります。
料理下手な筆者は調味料もあまり多くの種類は使いこなせないので、本当によく使うものだけに絞り、買うときのサイズもできるだけ小さいものを選ぶようにしています。
小さいサイズを選べば期限内に使い切りやすくなりますし、スペースも取らないので収納的にもスッキリしますよ。
2:深さのある場所は見渡せる収納に
続いて2つ目のポイントは、“深さのある場所は見渡せる収納に”ということです。
たとえば、野菜室の場合は結構深さがあるので、積み重なってしまうと下の方の野菜が古くなってしまいがちです。
そのため、透明のジッパー付きバッグやケースなどを使って、できるだけ立てたりして中が見渡しやすい収納を心がけています。
ちなみに、以前は開封した野菜をレジ袋などに入れていましたが、そうすると中身が見えなかったり袋の口の開け閉めも面倒。
ジッパー付きバッグに変えてからは中身が見やすくなり、出し入れもしやすく快適になりました。
そして冷凍庫の下段も以前はカオスになりやすかった場所で、冷凍なのをいいことに、いつ買ったモノかもわからない死蔵品食材が発掘されることもしばしばでした。
ですが、今は仕切りを使ってできるだけ立てて収納し、中身を見渡しやすくすることで死蔵品がほとんど出なくなりました。
3:「使いかけ」を管理する
そして最後のポイントは、“使いかけを管理する”ということです。
筆者宅の場合、野菜室では使いかけの野菜は上段のトレイにケースを置いて分けて収納しています。
以前は下段に使用前の野菜と一緒にごっちゃり収納していたため、使いかけがあるのに新しい方を使ってしまい使いかけが増えてしまう、ということもありました。
ですが、使いかけを分かりやすくすることでそれがなくなり、早めに消費したいものは優先的に献立に取り入れられるようにもなりました。
これは野菜だけでなく、冷凍食品も同じこと。
深さのある場所に使いかけのモノも収納してしまうと、埋もれてしまって死蔵品になりがちです。
そのため、早く使い切りたい残りわずかになった冷凍食品や、小分けにして保存してあるお肉などの食材は上段トレイに分けて収納しています。
ちなみに、筆者宅の冷蔵庫を見て「こんなに食材が少なくて足りるの?」と思われる方もいらっしゃいますが、自作の献立ボードで1週間の献立を決めて食材を買っているので、基本的に足りなくなることはありません。
昔は「たくさん買っておかないと足りなくなるかも……」という不安もあって、使うかわからない食材を買い込んでいたこともありました。しかし、今はその心配がなくなって管理もしやすくなったので、とてもストレスの少ない冷蔵庫にすることができています。
お料理上手の方だったら、たくさん食材があっても上手に使い回せるのかもしれませんが、料理下手な筆者は食材に関してはできるだけミニマムにすることを意識しています。
冷蔵庫がカオスでよく賞味期限切れになってしまうというお宅は、一度適正量を意識しながらストレスの少ない冷蔵庫収納を目指してみてくださいね。