左手を添えて食べちゃダメ!? 結婚式・披露宴の「食事NGマナー」3つ
結婚式や披露宴での正しい食事のマナーはご存知でしょうか? 正しいと思っていたことが実はNGなマナーであることも……特にやりがちなのが、食事でのNGマナーです。
周りから白い目で見られていたなんてことにならないように、基本的なマナーをおさらいしましょう。
今回はマナー講師であり、ブライダルの司会者として数々の結婚式に参加してきた筆者が、必要最低限抑えておきたい結婚式での正しい食事のマナーを紹介します。
NG1:ナプキンの汚れが見える
何気なく口や手についた汚れを拭いて、そのままナプキンをテーブルの上に置いていませんか?
実はナプキンにも、正しい使い方があるんですよ。
まずは、ナプキンのかけ方ですが、二つ折にしたナプキンの輪(折り目)を自分側にして、ひざの上にかけます。
実際に汚れを拭く際は二つ折にした内側の角あたりで拭くようにしましょう。こうすることで、汚れが見えず、ひざの上にかけていても、洋服に汚れがつく心配がありませんよね。
最後に、食事が終わったら汚れを内側にし、軽く畳んでおくことがナプキンの正しい使い方なので、覚えておいてくださいね。
NG2:カトラリーの扱いが雑
食事中や食後のカトラリーはどのように扱うのが正解なのでしょうか?
食事を一時中断する際、ナイフとフォークを隅にまとめて並べたり食後にお皿の上にぶっきらぼうに並べてしまったり……とさまざまな置き方をされている方もいるのでは。
正しくは、食事を一時中断する際にはお皿の上を時計に見立てて、4時と8時の位置あたりに八の字のように置きます。このとき、右側の4時には刃を自分に向けたナイフ、そして左側である8時にはフォークを伏せて置きましょうね。
食後はお皿の真ん中あたりに、左から仰向けにしたフォーク、ナイフの順に並べるのが正しいカトラリーのマナーです。
NG3:こぼれそうだからといって「手皿」をしない
上記は洋食の際のマナーですが、和装の結婚式のために次は和食のマナーを解説していきます。
和装の結婚式となると、会場では和食を振る舞われる場合が多いですが、洋食とは違い和食独自のマナーがあります。
例えば食事の際に、箸を持たない方の手を受け皿のように添えて食べる“手皿”をしながら食べるのがマナーだと勘違いしていませんか?
実は、これはマナー違反です! 驚く方も多いかもしれませんが、もし料理がこぼれそうになったときは、小皿を利用するのが正しいマナーですよ。
知っているつもりが、実は間違っていた……というケースも多い“結婚式や披露宴のマナー”。これを機にマナーや作法も学んでみるのも良いかもしれませんね。
【参考文献】
※ 『早引き・図解 冠婚葬祭とマナー大事典―知りたいことがすぐ引ける』(成美堂出版編集部 編) / 成美堂出版
【画像】
※ Rawpixel / PIXTA(ピクスタ)