指導者は、米国クリパルセンター公認 クリパルヨガティーチャーのむらまつめぐみさんです。若い頃、心に不調を感じそれで体調不良にもなっていましたが、ヨガとの出合いで視野が広がり、その不調ともうまく付き合えるようになったそうです。その体験から、一人でも多くの人にヨガの良さを伝えていきたいと思っているそうです。
時間となり、第26世住職の島田春樹さんの挨拶です。まずは全員で「南無阿弥陀仏」を称え、『三帰依(さんきえ)』『礼賛文(らいさんもん)』を唱和。続いて住職から短い法話がありました。「ヨガでは自分の心や体のことを知る〝気づき〟を大事にされていますが、これは仏教の〝悟り〟と同じことです。仏教では〝諦(たい)〟と言って、思い通りにいかない人生の苦はどこから生まれてくるのか。欲や妬み、煩悩の集まりがその原因であり、それを滅するところに諦(悟り)があり、それが〝明らかにものを見ていく〟ことなのです。今日、自身の心や体と向き合って、自由に自分を感じていきながら、リフレッシュのひとときをお過ごしください」
続いて、むらまつさんからのお話。「ヨガで上手なポーズを取ろうとか、何かを改善しようとかよりもまず、今ある状態を認めること、自分の今の心の状態を見極めていくことが大事です。その結果がポーズとなるのです。グリパルヨガでは、呼吸や取るポーズの過程で、自分の体や心の動きがどんな状態なのか〝気づく〟ことを大切にします。ポーズの美しさや正しさを追求しません。そのプロセスにおいて、〝あるがままの自分〟を観察し、受け入れ、寄り添えるしなやかな心を養います。そして日常生活の中でも、もっと自由に、素直に、楽に生きていけるようになることを目指します」と。
心落ち着くBGMの中、指導者の動きと呼吸の指示に合わせて約1時間余り、座してのストレッチやねじりなどで全身をくまなく動かし、立ち上がって戦士のポーズや片足立ちでのバランスポーズなどの後、仰向けに寝転んで瞑想(リラクゼーションタイム)に。照明を落とされ、呼吸を意識している間に全身の力も抜けていきました。雑念が浮かんでも否定しないで、いわばボォーっとしていました。
終了後、参加者からは「境内には花、天井も高く庭からの風が通り抜ける広々とした畳の間、そして仏様に包み込んでいただいているような空間でヨガができることが素晴らしいです」とか「肩の荷が下りた感じ♪」「リラックスできるようになりました」という感想が聞かれました。
名称:淨教寺
ふりがな:じょうきょうじ
住所:奈良市上三条町18
アクセス:三条通/JR・近鉄奈良駅から各徒歩10分
駐車場:あり
TEL:0742-22-3483
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