TOP ローカル 奈良 〈奈良市〉淨教寺でお寺ヨガ~心を見つめるヨガと瞑想~

〈奈良市〉淨教寺でお寺ヨガ~心を見つめるヨガと瞑想~

奈良市上三条町(三条通)にある浄土真宗本願寺派の淨教寺(島田春樹住職)で、2023年5月から第4火曜日(行事日は変更)の午前中、〝心を見つめるヨガと瞑想〟と題した「お寺ヨガ」が始まりました。

ヨガで伝えたいこと

指導者は、米国クリパルセンター公認 クリパルヨガティーチャーのむらまつめぐみさんです。
若い頃、心に不調を感じそれで体調不良にもなっていましたが、ヨガとの出合いで視野が広がり、その不調ともうまく付き合えるようになったそうです。その体験から、一人でも多くの人にヨガの良さを伝えていきたいと思っているそうです。

お寺でヨガ、淨教寺でヨガ

「お寺でヨガをやりたい、しかも淨教寺で」というのは、彼女のたっての願いでした。なぜなら仏教とヨガは共にインドが発祥の地で兄弟のようなもの。歴史的背景が重なっていると言います。

そして実は、彼女は学生の時に父親を亡くしているのですが、その父親のお墓が淨教寺にあるのだそうです。

淨教寺の本堂の広々空間で、御仏に見守られながらのヨガは、実ののびのびとできて一段と心の浄化にも良さそうです。

ご本尊に手を合わせ、住職のミニ法話でスタート

まだ2回目の6月27日、体験取材させていただけることになりました。

参加者は本堂に入るや、ご本尊の阿弥陀如来様に手を合わせた後、思い思いの場所にヨガマットを敷いてヨガの開始を待ちます。

時間となり、第26世住職の島田春樹さんの挨拶です。まずは全員で「南無阿弥陀仏」を称え、『三帰依(さんきえ)』『礼賛文(らいさんもん)』を唱和。
続いて住職から短い法話がありました。
「ヨガでは自分の心や体のことを知る〝気づき〟を大事にされていますが、これは仏教の〝悟り〟と同じことです。仏教では〝諦(たい)〟と言って、思い通りにいかない人生の苦はどこから生まれてくるのか。欲や妬み、煩悩の集まりがその原因であり、それを滅するところに諦(悟り)があり、それが〝明らかにものを見ていく〟ことなのです。今日、自身の心や体と向き合って、自由に自分を感じていきながら、リフレッシュのひとときをお過ごしください」

「ポーズではなく、あるがままの自分を感じて」

続いて、むらまつさんからのお話。「ヨガで上手なポーズを取ろうとか、何かを改善しようとかよりもまず、今ある状態を認めること、自分の今の心の状態を見極めていくことが大事です。その結果がポーズとなるのです。グリパルヨガでは、呼吸や取るポーズの過程で、自分の体や心の動きがどんな状態なのか〝気づく〟ことを大切にします。ポーズの美しさや正しさを追求しません。そのプロセスにおいて、〝あるがままの自分〟を観察し、受け入れ、寄り添えるしなやかな心を養います。そして日常生活の中でも、もっと自由に、素直に、楽に生きていけるようになることを目指します」と。

痛くなるほど頑張らなくてもいいのだと聞き、ちょっと安心! マット上であぐらを組み上半身を安定させたら静かにヨガ本番です。

無理せず、否定もジャッジも行わない

心落ち着くBGMの中、指導者の動きと呼吸の指示に合わせて約1時間余り、座してのストレッチやねじりなどで全身をくまなく動かし、立ち上がって戦士のポーズや片足立ちでのバランスポーズなどの後、仰向けに寝転んで瞑想(リラクゼーションタイム)に。
照明を落とされ、呼吸を意識している間に全身の力も抜けていきました。雑念が浮かんでも否定しないで、いわばボォーっとしていました。

蓮の花やアジサイに彩られた境内

終了後、参加者からは「境内には花、天井も高く庭からの風が通り抜ける広々とした畳の間、そして仏様に包み込んでいただいているような空間でヨガができることが素晴らしいです」とか「肩の荷が下りた感じ♪」「リラックスできるようになりました」という感想が聞かれました。

本堂前の大鉢には、先日から花期を迎えた蓮の花が蕾を膨らませ、アジサイも境内を荘厳していました。

《お寺ヨガ》
毎月第4火曜10:00~11:30
※行事や法事などの場合は変更あり、次回は7月28日(金)10:00~
費用:2,000円(1回)
持ち物:あればヨガマット(貸しマットあり)、飲み物
問い合わせ・申し込みは淨教寺まで

施設情報

名称:淨教寺

ふりがな:じょうきょうじ

住所:奈良市上三条町18

アクセス:三条通/JR・近鉄奈良駅から各徒歩10分

駐車場:あり

TEL:0742-22-3483

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