織姫と彦星が年に一度再会する七夕の日。奈良県葛城市には七夕にゆかりのある「棚機神社(たなばたじんじゃ)」があります。周辺は古来、朝廷に献上する布を織る氏族が暮らし現在も繊維業が盛んな地域。「棚機神社」を目指して竹内街道・下市街道を散策する旅に出発!
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【歩行距離:約7.3km】
【目次】
❶ 長尾神社
❷ 綿弓塚
❸ 棚機神社
❹ 道の駅かつらぎ
❺ 十割そば 玉竹
❻ 孝女伊麻旧跡
天照大神、豊受大神を祭神とする延喜式内の大社。日本最古の官道である竹内街道や横大路などの交差地に鎮座し、交通安全・旅行安全の神様として信仰されています。また三輪明神は蛇の頭で同社が尾っぽという大蛇の伝承もあります。
松尾芭蕉が門人の苗村千里の故郷、竹内に宿泊したときに詠んだ「綿弓や琵琶になぐさむ竹の奥」の好句を記念し、文化年間に建てられた句碑が建っています。併設される休憩所には芭蕉の資料などが展示されています。
織物の神様、天棚機姫神(あめのたなばたひめのかみ)が祭られ日本で初めて七夕儀式が行われたとされる神社。5世紀ごろ大陸から織り機「棚機」や織物を織る技術とともに、「牽牛(けんぎゅう)と織女(しょくじょ)の七夕物語」や機織り技術の向上を願う儀式が伝わったといわれています。現在は地域の有志による保存会が管理を行い、7月7日の「七夕祭り」は地域から寄せられる笹飾りで彩られます。
「ふるさとを面白く」がテーマの国土交通省選定重点道の駅。農産物直売所では新鮮な地元野菜や果物、花を中心に県内の特産品が販売されています。併設するフードコートでは地元食材を使った料理やデザートなども楽しめますよ。
大正時代に建てられたお屋敷で味わう、こだわりの手打ち十割そば。信州・小諸の粉で打つ細く長い麺は打ち立てのみずみずしい食感と喉越し、そば本来の甘さと香りを堪能できます。絶品の濃厚ウニ、イクラ小丼、天ぷらもおすすめ!
今市物語として伝えられる孝女伊麻の生誕の地。病弱な父親への孝行に生涯を尽くした伊麻を讃える石碑が建っています。また、伊麻の命日の2月27日には毎年追善法要が営まれます。
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