TOP グルメ 【大阪はワインの聖地!?】日本一のプロが太鼓判を押す!たこ焼きと相性抜群なワイン

【大阪はワインの聖地!?】日本一のプロが太鼓判を押す!たこ焼きと相性抜群なワイン

2023.01.13

ぶどうの栽培が盛んな大阪府は、ワイン造りも盛んだと知っていましたか?

ワインを製造する“ワイナリー”では、予約制でぶどう畑やワイナリーの見学、試飲が楽しめるツアーに参加することができ、週末のおでかけ先にもおすすめなんです。さらに、併設するショップでワインやぶどうの販売がされていることも!

画像:大倉野泰造

そこで今回は読売テレビの社員であり、『一般社団法人日本ソムリエ協会』が主催する『J.S.A.ブラインドテイスティングコンテスト』で2度の日本一になった大倉野泰造さんに、ワイナリーの楽しみ方や大阪のワインを語る上では欠かせないという『カタシモワイナリー』のおすすめワインを教えていただきました。

■大阪はワイナリーの聖地

―大阪がワイナリーの聖地だというのは本当でしょうか。

実は歴史が古く、安土桃山時代からぶどう酒が造られていたという文献も残っています。本格的なワイン造りは大正時代からで、なんと昭和初期には、全国一のぶどう栽培面積を誇りました。その後、ぶどう園も激減するものの、現在も能勢町や河内地方を中心にぶどうを栽培されていて、大阪府内には7軒のワイナリーがあります。

また、大阪府で盛んに栽培されているぶどうの品種『デラウェア』は、ワイン用ぶどうの40%強を占めています。

―大阪産のワインに特徴はありますか?

前述の通り、大阪産ワインにとって、もっとも代表的なぶどうの品種は『デラウェア』ですが、その特徴は華やかで芳醇な香りと穏やかな酸味、ほどよいうまみです。タイプも甘口~辛口、泡などバラエティ豊富で、それによって合わせる料理の選択肢も広がります。

■ワイナリーは気軽に立ち寄れるお出かけスポット

―ワイナリーというと敷居が高そうな気もするのですが、初心者やお酒が飲めなくても楽しめるのでしょうか。

個人でも、ご家族でも訪問できるところが多いです。ワイナリーでしか売っていない本数限定のワインもあるので、ワイナリーに行って好みのワインに出会うこともあります。

また、ぶどうそのものを売っていたり、おいしいぶどうジュースもあるところが多いので、お酒を飲まれない方も遠足気分で訪問できますよ。タイミングが合えば、ワイナリー見学や試飲が可能で、収穫体験やぶどう狩りもできるワイナリーもあるので調べてみてください。ただし、予約が必要な場合が多いので訪れる前に必ずHP等で確認してくださいね!

―訪れるのにおすすめの時期があれば教えてください。

夏から秋がぶどうの収穫と醸造のシーズンで、訪れるのにいい季節ですが、ワイナリーも一年でもっとも忙しくなるタイミングでもあります。

■大阪市内から日帰りで行ける「カタシモワイナリー」

画像:anna

今回は、大倉野さんがおすすめするワイナリーの一つ『カタシモワイナリー』をご紹介します。

大阪府柏原市にある『カタシモワイナリー』は、西日本で現存する最古のワイナリー。大正3年の創業時から「日本人の味覚に合う上質なワインを造りたい」をコンセプトに、100年以上ワインを製造・加工・販売されています。

画像:anna

ワイナリーのすぐ近くには自社農園があり、自由に散策することが可能です。

画像:anna

山の傾斜に農園が広がっているため、頂上からは大阪の街並みが一望できます。天気の良い日には『あべのハルカス』が見えることも!

画像:anna

農園では、除草剤を使用せず減農薬に取り組んでぶどうを栽培しています。一般的な農薬の使用量を3分の1以下に抑えて作ったぶどうは大阪府の『大阪エコ農作物』に認定されています。

画像:anna

不定期で開催されている見学プラン(有料)では、自社農園や工場を見学するツアーやイベントが開催されています。

明治〜大正時代にかけて、実際に使われていたという貴重な醸造器具の展示を見ながらワイン造りの歴史を学べ、国の指定文化財に認定された貯蔵庫の2階にあるテイスティングルームで『カタシモワイナリー』自慢のワインを味わうこともできますよ。

画像:anna

テイスティングルームをはじめ、ワイナリーの見学には事前の予約が必要です。訪れる前に『カタシモワイナリー』HPから開催日を確認し、予約してくださいね!

<スポット詳細>
カタシモワインフード株式会社
住所:大阪府柏原市太平寺2-9-14
電話番号:072-971-6334
※見学プランの予約や参加費は公式HPをご確認ください。

■自慢の一杯、ワイン通もお酒が苦手な方も味わってみて♡

画像:anna

『カタシモワイナリー』から5分ほど歩いた先には『カタシモワイナリー直売所』があり、自宅で楽しむ分やお土産用にワインを購入できます。直売所には『カタシモワイナリー』の定番ワインはもちろん希少なワインなど、オンラインでは販売していないワインが並ぶこともあるとのこと。

今回は直売所で販売されている中から気になるワイン2つと、お酒が苦手な方でも楽しめるジュースをご紹介します。

(1) 「たこシャン」

画像:大倉野泰造

『たこシャン』(750ml 2,750円・税込)は、関西人が大好きな出汁の効いた料理と合うように作られた『カタシモワイナリー』の名物ワインです。大阪名物のぶどう『デラウェア』を原料に使用したスパークリングワインで、1本1本手作りで瓶内発酵させています。

<大倉野さんのワインコメントと相性の良い料理>

色調はほのかにグリーンがかった明るいレモンイエロー色で気泡ははつらつとしています。香りは華やかな印象で、グレープフルーツの皮やカリンのコンポートのような果実香に、カモミールやアカシアの花、ほのかにスモーク香が調和。味わいはまろやかで柔らかな果実味から、広がりからしっかりとした酸味とともに、泡の刺激がフレッシュ感を与え、余韻までドライな印象を与えます。

タコと柑橘類のマリネ、カプレーゼ、フグの薄造りをネギとポン酢と合わせてもおいしくいただけます。

(2)「自社畑 宮ノ下 スパークリング デラウェア 白中口」

画像:大倉野泰造

大阪府エコ農産園に認定された自社畑・宮ノ下畑産のデラウェアぶどうを使用した『自社畑 宮ノ下 スパークリング デラウェア 白中口』(750ml 3,300円・税込)は、全体的に明るいイエローの色調で、キメ細やかな気泡が特徴の『たこシャン』よりさらに芳醇な印象の辛口ワインです。

<大倉野さんのワインコメントと相性の良い料理>

香りは華やかな印象で、ムスクやメロンやマスカット、ライチなどのコンポートのような果実香に金木犀の花の香り、ほのかにパンの生地、石灰のようなミネラル感が調和します。味わいはやわらかな果実味から、爽やかな酸味とバランスよく広がり、泡の刺激はなめらかで、余韻までミネラル感が長く持続します。

8℃前後で冷やしてから、やや大きめのグラスで、生ハムメロン、ホタテ貝塩レモン、白身魚の蕪蒸し、イカとセロリの塩炒めと一緒に味わうのがおすすめです。

(3)ぶどうジュース&ひやしあめのソフトドリンクも要チェック!

『カタシモワイナリー』ではワインのほかに、初心者の方も飲みやすいアルコール度数の少ないワインやぶどうのストレートジュースなどバラエティ豊かな商品があります。

画像:anna

水や添加物を一切入れていないというぶどうジュース(1,296円~・税込)は、ぶどうの種類ごとに5種類が製造されています。少しでも寝かせてしまうと発酵が進んでしまうため、収穫されたぶどうを即絞って瓶に詰める必要があり、とっても手間がかかっているのだとか。

一口味わうと、ぶどうの香りや風味が口の中に広がる濃厚なぶどうジュースは、お酒が苦手な方やお子さんも一緒に楽しめます。

画像:anna

また、ワインが並ぶ店内でも異彩を放つ『カタシモのひやしあめ』(562円・税込)もお見逃しなく。

先代の社長が「ひやしあめが大好きだから、おいしいひやしあめを味わいたい」という理由から趣味で作っていたところ、あまりのおいしさに口コミで評判となり、今では『カタシモワイナリー』の定番商品の一つとなったんだそう。やさしい甘さの中にほのかな生姜の香りが口の中に広がります。

<スポット詳細>
カタシモワイナリー直売所
住所:大阪府柏原市太平寺2-7-33
電話番号:072-972-0208
営業時間:【月~金】10:00~18:00【土日祝】10:00~17:00
定休日:年中無休(正月休み除く)

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ツアーに参加してワインの歴史をじっくりと学んでワイナリーを堪能することも良し、気軽に立ち寄れる直売所でスタッフの方に相談しながらお気に入りの一本を探すのも良し。ワイナリーは色々な楽しみ方ができるスポットです。

皆さんもおいしいワインやぶどうジュースで至福の時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。(取材・文/筒井麻由)

【取材協力】
※大倉野泰造さん・・・読売テレビの社員であり、『一般社団法人日本ソムリエ協会』主催の『J.S.A.ブラインドテイスティングコンテスト』で2度の日本一に。趣味もテイスティングで、ワインのみならず、ビール、日本酒、コーヒー、お茶、ウィスキーなど、ありとあらゆる飲料の飲み比べが日課です。

【画像・参考】
※大倉野泰造/anna

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