言いづらいこと、どう伝える?即使える「大人の言い回し」テク3つ
仕事では人間関係を大切にしながらもスムーズに業務をおこなうことが大切ですよね。
とくに言いにくいことを伝える場合は、より慎重に言葉を選んだり、相手の気持ちを考えた表現をしたりしないと、人間関係のトラブルになってしまう恐れがあります。
そこで今回は、マナー講師経験のある前濱瞳さんに、言いにくいことをちゃんと伝える言い回しのテクニックを紹介してもらいました。
断り文句にもプラスαの一言を
上司から勤務後に飲み会へ誘われる機会がありますが、なかには行きたくないのに嫌々参加している……という方もいるのではないでしょうか?
もし用事や仕事が残っている場合「仕事が残っているのでいけません」や「今日は用事があるので失礼します」と断るのは、少々ぶしつけな印象を与えてしまう可能性もありますよね。
上司の考えとしては、部下との親睦を深めたいと思っていたり、何か悩み事がないかと心配したりして誘っているケースもあるでしょう。
そんなときには、上司の気持ちをくみとった言い回しをするのがおすすめ。
たとえば「申し訳ございません。今日は用事があるので、また次回参加しますね」
今後参加の意志があることを伝えるのがポイントです。
このように、相手側の立場になった言い回しをすることを意識するだけで印象が変わりますよね。
前向きな気持ちが伝わる言い回しを
「自分にはまだ荷が重すぎる」と思うような仕事を上司から頼まれた場合、みなさんはどのようにその気持ちを伝えていますか?
もし「自分にはまだできないです」ときっぱりと断っているようであれば、少々注意が必要です。
相手は、「あなたならできるはず」と思い、仕事を依頼している場合もあります。
相手の気持ちを尊重して、「私にはまだ荷が重そうですが、頑張ってみますので見守っていてください」という前向きな気持ちが伝わる言い回しを意識しましょう。
直球で伝えずに柔らかい言葉で前置きをする
自分の仕事で手一杯のときに、上司から他の仕事をお願いされた場合や、社内イベントの参加を断りたい場合「残念ですが」などの前置きをして断るのがスマートな言い回しといえるでしょう。
ただ「その日は先約があります」と断ってしまうよりも「残念ですが、その日は先約がありまして……」のように前置きをするだけで角が立たない印象に変わりますよね。
ほかにも、「申し訳ございません。協力したいのはやまやまなのですが……」というように、心情の前置きをするだけでも印象が変わりますので、ぜひ意識してみてください。
ぜひ今回ご紹介した“言いにくいことを伝えるためのテクニック”を参考にしてみてくださいね。
【参考文献】
※『私を磨く!毎日が輝く!女性のビジネスマナー』松本昌子 (監修)/ ナツメ社
※『必携!ビジネスマナー』阿部開道(監修)/ 西東社
【画像】
※ fizkes、 fotosparrow / shutterstock