TOP ローカル 兵庫 王子公園再整備の素案、市長「見直す」と明言。新たな案は4月以降。大学誘致は関学が興味?

王子公園再整備の素案、市長「見直す」と明言。新たな案は4月以降。大学誘致は関学が興味?

王子公園再整備の素案について、久元市長が「見直しをする」と明言しました。「大学誘致」は引き続き盛り込む感じのようです。

神戸市灘区王子町1-2-13

王子公園の再整備については、昨年末に出された遊園地廃止、立体駐車場建設、大学誘致などが盛り込まれた「素案」について、市民への意見募集で5000件を超す反響があり、多くが「反対」する内容でした。

市長は、3月14日の神戸市会で素案について「見直しを行いたいと考えております」と発言。

内容としては「方向性」「土地利用」「ゾーニング」を見直すとのこと。

「遊園地の廃止」をどうするかについては、明言はしてません。意見を精査した上で「素案を見直す」というところまで。

4月以降のできるだけ早い時期に「新たなたたき台」を出し、市民との対話を進めるそうです。

「素案」を作る過程や周知の方法などへの不満の声も上がっていたので、前回より皆に伝わるような「説明の場」や「意見交換」なども行う方向みたい。

市民の声で「遊園地」がどうなるかが、変わっていくかもしれません。

疑問の声が多かった「大学誘致」については、市長は引き続き「必要」と考えていて、「既に複数の大学から問い合わせが来ている」とも話していました。

実際、西宮市にある「関西学院」は、大学誘致の公募に参加するかどうかを検討する機関を学内に設置したそう。

関学は1889年「原田の森」(現在の王子動物園のある場所)で創立、現在公園内にある「神戸文学館」は関学のチャペルとして建てられたものです。

公募に手を挙げるかどうかも含めて検討する段階のようですが、創立の地に他の大学ができるのはちょっと…という気持ちはあるかもしれません。

「王子動物園」など思い入れがある人が多い場所だったからか、今回市民の声で一歩立ち止まり、もう一度みんなで考えられることになりました。

三宮を中心に市内各所で「再整備」が行われている中、市民への意見募集は今後何度もあります。

声が届くと分かった今回の「見直し」が、これからの街づくりにも大きな影響を与えるかもしれません。

◆関連リンク
・王子公園 再整備 - 神戸市

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