室内でも紫外線対策は念入りに!紫外線トラブルを防ぐ「肌免疫」の働きとは
もうすぐ9月。暦上では9月から秋といわれていますが、今年はまだまだ暑い日が続きそうですね。
外出するときは日焼け止めを塗ったり、日傘を差したりするなど紫外線対策を行っている人は多いかと思いますが、実は部屋の中にいても紫外線が入ってくるということを知っている人は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、美容と皮膚に詳しいY’sサイエンスクリニックの日比野佐和子先生に、“紫外線トラブルから肌を守るテクニック”を4つ教えていただきました。
皮膚科医が教える!紫外線トラブルから守るテクニック4選
(1)日焼け止めを塗る
部屋の中にいるときも、日焼け止めクリームを使うように心掛けましょう。室内で使う際は、外出時に使うようなものではなく、肌に負担の軽いもので十分。
UV-Aを防ぐには、SPFではなく、UV-Aを防ぐ効果の数値を示すPA値で選ぶようにしましょう。
(2) UVカット機能のあるカーテン・窓ガラス
室内への紫外線をカットするために、UV機能のあるカーテンや、窓にUVカットフィルムを貼るなどの対策がおすすめ。UVカットスプレーなどは手軽に取り入れることができますね。
(3) 毎日のスキンケア
紫外線や大気汚染物質といった毎日肌が受ける刺激に対して、外側からしっかりとケアすることは肌免疫を低下させないためにはとても大切です。
・美容液などを取り入れた丁寧な保湿
乾燥して肌の生まれ変わりのターンオーバーを妨げないよう、充分な保湿を心掛けましょう。肌トラブルを未然に防ぐために、いつもの化粧水・乳液の手順に美容液などを取り入れて、しっかりと肌に浸透させることによって“肌免疫”を高め、ハリのある透明感が溢れる肌に導きます。
・クレンジング、洗顔時の刺激に注意
クレンジングや洗顔を行うときに強く擦りすぎることも、柔い肌には刺激になってしまうため注意が必要。
(4)バランスの良い食生活
食生活はとても大切で、胃腸の環境がよくなると肌免疫も安定して皮膚の状態も改善されます。バランスよく栄養を摂り、身体の内側から美しくなりましょう。肌免疫を高めるためには、以下の食材を摂るように心掛けましょう。
・抗酸化作用のあるカラフルな野菜(にんじん、小松菜など)
緑黄色野菜に含まれるβカロテンには皮膚や粘膜の免疫力をアップさせてくれるといわれており、紫外線やストレスでダメージを受けてバリア機能が低下したお肌をサポートしてくれます。
朝の野菜ジュースなどは手軽に摂れるためおすすめです。
・保湿力を高めるタンパク質(肉、魚、大豆など)
皮膚を形成する素であるタンパク質が不足すると、新陳代謝を妨げ肌を老化させて、たるみやくすみの原因に。同時に、肌のハリや弾力を保つコラーゲンの源でもあります。
・ビタミンC(キウイ、いちご、みかんなど)
皮膚や粘膜を健康に保つために必要不可欠なのがビタミンC。コラーゲンの生成に必要不可欠で、肌のターンオーバーを整える作用があります。
暑さが和らいでも紫外線対策は欠かせませんね。
お肌のダメージを少しでも抑えて、健康的できれいな肌を目指しましょう。
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※ Anna Grishenko、Alena Ozerova/Shutterstock