9月3日は睡眠の日!「寝だめはしてはいけない」理由を専門家が解説
9月3日は睡眠の日! 睡眠は美容に健康に、心身にとすべてにおいて影響をもたらします。昨今、生活の24時間化や長時間労働によって生活リズムが乱れ、睡眠不足となり、心身に不調を感じる人が増加しているそうです。
政府による働き方改革など対策は取られているものの、十分な成果は得られていません。また、何を対策すれば良いのかわからないという人が多いのが実情です。そのような背景から、睡眠不足解消を目指す『目覚め方改革プロジェクト』が設立されました。
■睡眠不足による経済損失は、なんと15兆円!
久留米大学 医学部神経精神医学講座 内村直尚教授によると、日本人の5人に1人は睡眠不足など睡眠に関する問題を抱えているそう。 日本ではその睡眠不足が原因で大きな経済損失を招いており、年間で15兆円にも及ぶとされていてるのだとか!
さらに、世界で起きている大きな産業事故には睡眠が関わっていることも多々あるそうです。
■睡眠不足は肥満にもつながる
東京家政大学 人文学部 心理カウンセリング学科 准教授 岡島義さんによると、睡眠時間が5時間未満の人は、7時間程度睡眠をとっている人に比べ約4.5倍風邪を引きやすいそう。 加えて、睡眠時間が5時間未満の人は肥満になる確率も高いことが実証されているそうです。 睡眠不足は体に不調をもたらすだけでなく、肥満の原因にもなるとは驚きですね。
17時間~24時間起き続けた人のパフォーマンスは、ビール1、2本飲んだ人と同じ程度なんだとか! 徹夜して仕事をすると、飲酒した状態で仕事をしているのと同じということになりますね。 しっかり睡眠をとることの重要性を再確認させられます。
■より良い睡眠のために必要なこと
睡眠不足を解消するために、休日にたくさん寝て”寝だめ”する人もいるのではないでしょうか。 しかし、寝だめでは睡眠不足では解消できないだけでなく、普段と起きる時間を変えることで体内時計が狂ってしまい、時差ぼけのような状態に陥ってしまう可能性があるのだとか。
すっきり目覚めて、平日のパフォーマンスを高めるためには、睡眠は質・量・リズムが大切。
・平日と休日で起きる時間を変えないようにした方が良い
・6~8時間眠る
・バランスの良い食事を心がけて朝食をきちんとる
・適度な運動をするなどが大事だということです。
睡眠は翌日の活力をもたらす大切な役割を担っています。 体内リズムを整え、 心地よく目覚めるという習慣を手に入れれば日々のパフォーマンスもアップしそうですね!
「目覚め方改革プロジェクト」では、自身の睡眠習慣を“位相(リズム)”“質”“量” の3点から把握するチェックシートやスッキリ目覚めるためのメソッド、社会的時差ボケといわれているソーシャル・ ジェットラグについてなど、 目覚め方および体内リズムを整えることの重要性の啓発を目的とし た情報を随時発信していくそうです。
【参考】
※ 睡眠や体内リズム研究の専門家による「目覚め方改革プロジェクト」
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