TOP おでかけ 【滋賀・大津】泊まりで行きたい、琵琶湖畔のレトロかわいいスポット10選

【滋賀・大津】泊まりで行きたい、琵琶湖畔のレトロかわいいスポット10選

2021.12.10

木枯らしが吹き、まもなく雪の便りも届き始める季節。この一年を乗り切った自分へのご褒美を兼ねて、近場へ泊まりで出かける冬旅なんていかがでしょう?
思い立ったらすぐ向かえる気軽な旅先としておすすめしたいのは、滋賀県・大津。魅惑のグルメスポットを巡りながらレトロな町並みを楽しみ、琵琶湖がすぐ目の前のホテルでゆっくりくつろげば、溜まっていた疲れも吹き飛びそう。

■大津ってどんな町?

画像:琵琶湖ホテル

古くは東海道五十三次で最大の宿場町・大津は、きらめく湖面が美しい琵琶湖のほとりの町。
JR『大阪駅』から電車で約40分、JR『京都駅』からならわずか10分で到着!

画像:小野さゆり

町には路面電車が走り、宿場町の面影を伝える建物やアーケード付きの商店街などレトロでかわいい町並みにあちこちで出合えます。

画像:小野さゆり

今回はそんな大津の町のグルメを中心に、おすすめスポットを一挙にご紹介。大津に来たら必ず訪れたい名所や宿泊情報も。

(1)できたての美味しさは格別『三井寺力餅本家』
(2)映画のロケ地で有名な古刹『三井寺』
(3)食べごろフルーツをアレンジ『丸二果実店』
(4)微発泡のにごり酒を造る小さな酒蔵『平井商店』
(5)宮内省御用達!かす漬の味わい『八百与』
(6)近江牛を知り尽くした『れすとらん松喜屋 本店』
(7)マイルドな風味!鮒ずしの名店『元祖 阪本屋』
(8)伝統のスローフードをお土産に『麩前』
(9)大津の歴史が込められた美しい和菓子『鶴里堂』
(10)レイクビューをひとり占め!『琵琶湖ホテル』

■レトロかわいい町を満喫できるおすすめスポット10選

(1)できたての美味しさは格別『三井寺力餅本家』

画像:平田尚加

比叡山の僧だった弁慶の怪力にちなんだという、大津名物『力餅』のつくりたてが味わえるお店。
『力餅』(抹茶付・700円・税込 )は串に刺したコシのある求肥餅に特製の蜜を塗り、大豆や青大豆などをブレンドしたきな粉をたっぷりとまぶしたもの。香ばしいきな粉とあっさりとした甘みの餅のバランスが絶妙で、何本でも食べられそう。

画像:平田尚加

店内では手作りする様子が間近で見られ、和の雰囲気漂う落ち着いた喫茶スペースが。2019年に登場した新名物、きな粉とソフトクリームとの取り合わせがたまらない『力餅ソフト』(500円・税込)もおすすめです。
『三井寺力餅』の消費期限は2日と短いことから、インターネットなどでの通販はしていません。お店に足を運ばなければ味わえない、伝統の名物菓子のできたてをぜひ試してみて。

<店舗情報>
三井寺力餅本家(みいでらちからもちほんけ)
住所:大津市浜大津2-1-30
アクセス:名神高速道路『大津IC』から車で約10分
最寄駅:JR『大津駅』から徒歩約15分
電話番号:077-524-2689
営業時間:7:00~19:00(LO18:30)
定休日:年中無休
詳細:https://www.tikaramoti.jp

(2)映画のロケ地で有名な古刹『三井寺』

画像:三井寺

約1300年の歴史を持つ滋賀県有数の古刹で、最近では映画やドラマのロケ地としても知られる寺院です。長等山(ながらやま)の中腹に広がる境内には、入り口を守護する仁王門や国宝の金堂、弁慶が比叡山へ引きずり上げたと伝わる鐘といった見どころがいろいろ。
映画『るろうに剣心』や『大奥』などにも登場した、趣あるスポットを探してみるのも楽しそう。
観音堂の奥にある展望台からは大津の町と湖が一望できるので、お天気の良い日はぜひ登ってみて。

<スポット情報>
三井寺(みいでら)
住所:大津市園城寺町246
アクセス:名神高速道路『大津IC』から車で約16分
最寄駅:京阪『三井寺駅』から徒歩約7分
電話番号:077-522-2238
拝観時間:8:00~17:00(受付終了16:30)
詳細: http://www.shiga-miidera.or.jp

(3)食べごろフルーツをアレンジ『丸二果実店』

画像:平田尚加

『丸二果実店』は、大津の町にいくつもある商店街の一つ、菱屋町商店街にあります。アーケードの下にはレトロかわいいお店が並び、歩いているだけで懐かしい気分になれます。

画像:平田尚加

“一番美味しいとき”を見きわめた果実たっぷりのパフェやフルーツサンド、ジュースなどがイートインスペースで味わえると評判の果物専門店。その果物のベストを見抜く店主の目利き力は、京都の人気菓子店も頼りにするほどなのだそう。

画像:平田尚加

じっくり低温で乾燥させることで、イチゴや桃、柿、イチジクなど、多彩な果物の甘みをぎゅっと凝縮させた『ドライフルーツ』各種(324円・税込)も販売。旅のお伴に、自宅用のおやつに、ちょっとした手土産にと、色々なシーンで活躍しそう。

<店舗情報>
丸二果実店(まるにかじつてん)
住所:大津市長等2-10-7
アクセス:名神高速道路『大津IC』から車で約9分
最寄駅:JR『大津駅』から徒歩約12分
電話番号:077-526-0444
営業時間:10:30~16:00(LO15:50)
※最新の営業状況はInstagramまたは電話で確認を。
定休日:水曜日 ※2022年1月より火曜日はイートイン休み
詳細: https://www.instagram.com/maruni_fruits/

(4)微発泡のにごり酒を造る小さな酒蔵『平井商店』

画像:平田尚加

大津の商店街には、創業が江戸時代初めという由緒ある小さな酒蔵もあるんです。酒蔵の名前は『平井商店』。その落ち着きある外観からも、長い歴史が感じられます。
日本酒ビギナーがまず試すなら『湖雪(フーシェ)』(720ml ・1,210円・税込)がイチオシ。約20年前に誕生した銘柄で、ピリリとした炭酸と優しい後口が印象的。日本酒が苦手……という人もサラリと味わえるお酒です。

画像:平田尚加

酒器などもずらりと並ぶ店舗の奥では、代表銘柄の純米酒『浅茅生(あさぢを)』をはじめ、主に滋賀県産のお米を使って数々のお酒が仕込まれます。酒造りのシーズンには店中にこうじの香りがふわりと漂い、冬の訪れが感じられます。

<店舗情報>
平井商店(ひらいしょうてん)
住所:大津市中央1-2-33
アクセス:名神高速道路『大津IC』から車で約9分
最寄駅:JR『大津駅』から徒歩約10分
電話番号:077-522-1277
営業時間:10:00~18:30
定休日:不定休

(5)宮内省御用達!かす漬の味わい『八百与』

画像:小野さゆり

『丸二果実店』と同じ菱屋町商店街にある『八百与』は、宮内省御用達として品物を納めていたという由緒あるお店。
約60種類以上が並ぶ漬物の中でも、この店を代表するのが『長等漬(ながらづけ)』(1,080円・税込)と『千枚漬』(600円・税込)。長等漬とは奈良漬に近い風味のかす漬で、塩漬けした野菜を酒かすで5回ほど漬け替え、1年半以上かけて作られる手間暇のかかった漬物です。
店の奥で手作りされる長等漬は、ウリ、キュウリ、スイカ、守口大根など多彩な種類がそろいます。

画像:小野さゆり

毎年冬の間だけ販売される昆布のうま味が染み込んだ『千枚漬』のほか、ご当地野菜の『日野菜漬』など旬の素材を使ったバリエーション豊かな漬物も店頭に並ぶので、きっと自分好みのものが見つかるはず。

<店舗情報>
八百与(やおよ)
住所:大津市長等2-9-4
アクセス:名神高速道路『大津IC』から車で約9分
最寄駅:JR『大津駅』から徒歩約14分
電話番号:077-522-4021
営業時間:10:00~18:50
定休日:日曜日、ほか不定休

(6)近江牛を知り尽くした老舗『れすとらん松喜屋 本店』

画像:平田尚加

明治時代に東京・銀座のすき焼きの名店『松喜屋』に肉を卸し、その名を1926(大正15)年に受け継いだ精肉店。その老舗が直営する近江牛料理の専門店がこちら。
きめ細かなサシと甘みが特徴の近江牛を1階のステーキカウンターのほか、2階・3階のテーブル席や個室でも楽しめます。

画像:平田尚加

人気の高いステーキカウンターでは、目の前の鉄板でシェフが腕を振るう『近江牛サーロイン』(8,800円~・税込)の焼きたてが味わえます。ステーキには肉そのものの味を楽しんでもらえるようにと考案された、店特製の泡塩が添えられ、ほど良い塩気が近江牛の旨味を上手に引きたてます。

画像:平田尚加

高級なイメージがある近江牛ですが、思いのほか気軽に味わえるアラカルトメニューも豊富です。
貴重部位を使った『近江牛あぶり寿司』一貫(写真上・660円・税込 ※注文は二貫から)をはじめ、『ハンバーグステーキ』(1,980円・税込)や『近江牛味噌漬け』(1,650円・税込)などもスタンバイ。近江牛の多彩なおいしさが堪能できます。

<店舗情報>
れすとらん松喜屋 本店(れすとらんまつきや ほんてん)
住所:大津市唐橋町14-17
アクセス:名神高速道路『瀬田西IC』から車で約5分
最寄駅:京阪『唐橋前駅』から徒歩約1分
電話番号:077-534-2901
営業時間:11:30~15:00(LO14:00)/17:00~22:00(LO20:00)
定休日:無休
詳細:https://www.matsukiya.net/

(7)マイルドな風味!鮒ずしの名店『元祖 阪本屋』

画像:小野さゆり

鮒ずしは、琵琶湖で獲れるニゴロブナを塩漬けにした後、白飯と一緒に漬け込んで熟成させる滋賀県伝統の発酵食。大津には江戸時代の膳所藩おかかえの料亭にルーツを持つ、鮒ずし販売専門店があります。それが『元祖 阪本屋』です。

画像:小野さゆり

代々家業を継ぐ者だけが行うという“本漬け”など秘伝の技によって生み出される『鮒ずし』(1,836円~・税込)は、クセの少ないマイルドな味わいで人気。ほかにも『小鮎のあめ煮』(540円・税込)、 『ごりあめ煮』(540円・税込)といった湖魚を使った佃煮なども店頭に並びます。
琵琶湖の恵みをこの機会に持ち帰って自宅でも楽しみたいもの。

<店舗情報>
元祖 阪本屋
住所:大津市長等1-5-21
アクセス:名神高速道路『大津IC』から車で約8分
最寄駅:JR『大津駅』から徒歩約10分
電話番号:077-524-2406
営業時間:9:00~18:00
定休日:日曜日
詳細: http://www.sakamotoya.biz

(8)伝統のスローフードをお土産に『麩前』

画像:麩前

小麦そのものの風味が個性を放つ品がそろう、明治末創業の麩専門店『麩前』。歴史あるお店ながら、お麩屋さんが普通は扱わない世界中の小麦粉を取り寄せて新商品を開発するなど、革新的な取り組みにも挑んでいます。

画像:平田尚加

卸売がメインなので店頭販売は不定期ながら、できたてのお麩を地元民が買いに訪れる穴場なお店。
創業時からの看板商品『麩前 滋養麩』(150円・税込 ※工場直売価格)のほか、カナダ産小麦の持つ個性を生かして焼き上げた『小麦の風味にこだわった焼麩』(550円・税込)など約5種類がラインナップ。
ほかではなかなか買えない、ひと味違ったお麩はお土産にぴったりです。

<店舗情報>
麩前(ふまえ)
住所:大津市中央2-5-18
アクセス:名神高速道路『大津IC』から車で約9分
最寄駅:JR『大津駅』から徒歩約8分
電話番号:077-524-3244
営業時間:10:00~17:00
定休日:土・日曜・祝日、ほか不定休 ※店頭で購入の際は電話で事前問い合わせを。
詳細: https://fumae.co.jp

(9)大津の歴史が込められた美しい和菓子『鶴里堂』

画像:平田尚加

季節の移り変わりを表現した上生菓子のほか、地元ゆかりの名が付けられた多彩な和菓子がそろう『鶴里堂』は、宿場町の面影を残す京町通りに佇みます。旧東海道と北国海道という2つの街道の交差点が近く、かつては呉服店などが多く立ち並ぶ大津随一の華やかなエリアだったのだそう。

画像:平田尚加

比叡山の千年杉をモチーフとした『比叡杉羊羹』 ( 1本/540円・税込)も、大津ならではの一品。北海道産小豆を大津の山から湧き出す地下深層水で炊き上げた自家製餡が使われ、後口のよい上品な甘みが楽しめます。

<スポット情報>
鶴里堂(かくりどう)
住所:大津市京町1-2-18
アクセス:名神高速道路『大津IC』から車で約8分
最寄駅:JR『大津駅』から徒歩約11分
電話番号:077-523-2662
営業時間:9:00~17:00
定休日:日曜日
詳細: https://kakurido.com

(10)レイクビューをひとり占め!『琵琶湖ホテル』

画像:琵琶湖ホテル

琵琶湖畔にあるこのリゾートホテルの客室は、全室レイクビュー! きらめく湖面や比叡、比良の山並み、湖を巡るクルーズ船が客室からのんびり眺められます。4タイプある客室の中でも、滋賀県産の木材や琵琶湖のヨシで作ったオブジェをあしらった『Natura(ナチュラ)』(料金1室15,500円~・税サ込)は、ベッドからのレイクビューで心も身体も芯からリラックスできると評判です。

画像:琵琶湖ホテル

ホテル内の大浴場『瑠璃温泉 るりの湯』は、琵琶湖を一望しながらゆったりつかれる天然温泉。露天風呂もあり、うまくタイミングが合えば夜の湖上に『びわ湖花噴水』が華やかに浮かび上がる様子が見られます。
湖面を吹き抜ける風を感じながら温泉に身をゆだねれば、肩の力がすーっと抜け開放的な気分に浸れます。

<施設情報>
琵琶湖ホテル(びわこほてる)
住所:大津市浜町2-40
アクセス:名神高速道路『大津IC』から車で約5分
最寄駅:JR『大津駅』から徒歩約10分 ※JR大津駅前より無料シャトルバスあり
電話番号:077-524-7111(代)
IN 15:00 OUT 12:00
定休日:無休
詳細: https://www.keihanhotels-resorts.co.jp/biwakohotel/

画像:anna

近江牛、きな粉たっぷりスイーツ、ちょっぴり甘めの日本酒など、魅力的なスポットがいっぱいの滋賀・大津。どういうわけだか何度でも見たくなる琵琶湖。そのほとりをゆったり巡りながら、自分だけの“とっておきの大津”の魅力を探してみてはいかがでしょうか?(文/白木麻紀子・写真/平田尚加、小野さゆり・マップ/亀山美穂)

【画像・協力】
※琵琶湖ホテル
※三井寺
※麩前
※anna

※各自治体が発出しているルールに従い、新型コロナウイルス感染症対策を講じたうえでお楽しみください。
※各店舗の営業状況が異なる可能性があります。必ず店舗へ確認の上お出かけください。

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