食事中お皿の上に置いちゃダメ!? やりがちお箸のNGマナー&正しい作法
お箸の持ち方や使い方には、その人の人格が出るといわれることもありますが、あなたは正しくお箸を使えていますか? 日常から箸を使っている私たちは、何気なくお箸の持ち方や使い方でマナー違反をしている人も多いものです。
そこで今回は、ビジネスマナー講師の桜美月さんに、やってしまいがちだけど実はNGなお箸の作法を教えてもらいました。「お箸の正しい使い方ができているか」と聞かれて、ドキっとした人、自信がない人は、必読です!
1:箸使いのタブー10カ条
(1)差し箸
料理に箸を突き刺して取ること。
(2)迷い箸
「何から食べようかな~」とお箸を持った手が迷っていったりきたりすること。
(3)寄せ箸
お箸で器を引き寄せるいこと。これは、無意識で習慣になっている人もいるので気をつけましょう。
(4)探り箸
料理をかき回して、自分の好きな物だけを探すこと。
(5)逆さ箸
お料理を取り分けるとき、逆さに持つこと。お料理を取り分けるときに使いがちですが、その際には、お店の人に取り分け箸をいただくといいですね。
(6)涙箸
箸で取った料理の汁などをポタポタ落とすこと。
(7)拾い箸
お箸とお箸で食べ物を受け渡すこと。火葬場で遺骨を拾う方法ですので、縁起が悪いです。
(8)食いつき箸
お箸をくわえたまま器を持つこと。品格を疑われます。
(9)指し箸
お箸で、人や物を示すこと。相手に対して失礼になります。
(10)渡し箸
食事途中で器の上にお箸を渡すのは、「ごちそうさま」という意味になります。箸は箸置きにきちんと戻しましょう。
2:正しい箸の持ち方
箸は、上になるほうの中央部分を人差し指と中指で軽くはさみ、親指を添えます。下のほうは、薬指にのせるようにして親指と人差し指のつけ根の部分で固定させます。
3:箸の取り方、置き方
箸を取るときは、右手で箸の右側を持ち、胸の前まで持ち上げます。左手で箸を下から支え、右手をスーッと横に優しく滑らせます。右手で箸の下にくぐらせて持ち替えて、左手を離します。
箸を置くときは、料理が直接触れる箸先3センチ程を箸置きから出るようにして置きます。箸置きがない場合は、膳の左縁にはし先をかけて置きます。
4:箸置きがない場合は
折敷がある場合には、折敷の左ふちに箸先をかけます。箸袋がある場合は、箸袋を使って箸置きをつくるといいでしょう。
降り方は、特に決まりはありませんが、“文結び”や“千代結び”などが一般的です。箸置きをつくることで食卓を汚しませんし、見た目もきれいです。
正しくお箸を使えるようになると、自信をもって仕事の会食や接待時も美しく振る舞えます。今日から早速、実践してみましょう。
【画像】
※ Ryzhkov Photography、Chachamp / Shutterstock