デキる人はココが違う!上司への「ワンランク上の気遣い」マナー4選
仕事ができることも大切だけれど、良好な社内コミュニケーションを築くことも大切ですよね。
そこで今回はマナー講師経験もある前濱瞳さんに、“好印象を与える上司への気遣いマナー”のテクニックを4つ紹介してもらいました。
1:進捗を答えるときは「時間」まで伝える
上司から「お願いしていた資料の作成はいつ頃完成しそう?」と尋ねられたとき、つい「明日中に完成します」や「本日中に終わります」などと言っていませんか?
しかし、“明日中”や“本日中”という表現だと、時間が曖昧で分かりにくいですよね。
「明日中」と言った場合、言った本人は「明日の定時まで」、上司は「明日のお昼頃まで」と、それぞれイメージした時間帯が異なることも。すると、行き違いによってトラブルを起こしてしまう恐れがあります。
予定の時間が分かっているときは、きちんと「明日の○○時には完成します」や「本日の○○頃に終わります」と時間を伝えるのがマナーといえるでしょう。
2:進み具合の「内容」も伝える
たとえば、上司から「お願いしていた資料の作成は進んでいる?」と尋ねられたときに「はい、進んでおります」や「まだ終わっていません」で会話を終了させてしまってはいませんか?
このような伝え方だと、上司はどのくらい進んでいるのかまで把握できません。ワンランク上の気遣いとしては、さらに“どこまで進んでいるか”まで伝えることが大切。
「○○までは完了しておりますが、○○の部分はまだ進んでいない状況です」などと、進捗の内容が分かるように伝えられるとベター。どこまで進んでいるかお互いが把握できることで、その後の対応も考えることができますよね。
3:要点をまとめる「頭出し」をする
会話をするとき、何かを伝えようとして話が回りくどくなってしまい、相手にイライラされてしまったという経験はありませんか?
上司をイライラさせない気遣いとして“頭出し”というテクニックを利用すれば、不本意ないざこざを防ぐことができます。
“頭出し”とは相手に対して、伝えたい要件の概要をあらかじめ簡単に説明すること。いくつか話したいことがある場合は、会話の最初に要点を伝えましょう。
メールを送る場合も同様。箇条書きでも構わないので、分かりやすく簡潔にまとめることが大事です。そうすることで相手が、話の流れを掴みやすくなります。
4:素直になることも重要なマナー
もし上司から依頼された業務が、「難しくて自分ではできないかも……」という内容であった場合、どうすれば良いのでしょうか? こういうとき、分からないことに対する不安を押し殺して「やってみます」と伝えるだけではお互いにとって良い関係とはいえません。
そこで「自分には少し難しく感じますが、頑張りますので見守ってください」と、にこやかに一言添えるだけで印象はずいぶん変わります。
素直な気持ちを大切にすることも重要な気遣いのひとつ。いつまでも素直な心を持ち続けるようにしたいところですね。
気遣いができる人は、社内での支持も得られ、仕事もやりやすくなります。ぜひみなさんもちょっとした気遣いを実践してみてくださいね。
【参考文献】
※ 高橋輝行『頭の悪い伝え方 頭の良い伝え方』
※ 松本 昌子 『私を磨く!毎日が輝く!女性のビジネスマナー』ナツメ社
【画像】
※ fotoinfot、SFIO CRACHO/Shutterstock