いつもギリギリに焦ってない?「後回し癖」から抜け出す3つのアイデア
仕事をしていると、自分が苦手なことを後回しにしてしまうことってありませんか?
そんな習慣を変えるためのコツを、臨床心理士の南舞さんに聞きました。
なぜ後回しにしてしまうのか?
(1)完璧主義
ついつい後回しにしてしまう人の特徴には、完璧主義が挙げられます。
たとえば、「きちんと完成した形で出さないとイヤ」や、「途中で終わるのは気持ち悪いから、時間があるときにやろう」という気持ちからから後回しにしてしまうのです。
(2)衝動性が高い
後回しにする心理として、衝動性の高さも背景にあります。苦手なことやイヤなことを目の前にすると人は“恐れ”を感じますよね。
すると、衝動性の低い人はうまく対処しようとしますが、衝動性が高い人は恐れを目の前にすると思考が停止し、対処することができないといわれています。
恐れに対する不安が衝動的にあらわれ、恐れに向き合うことができずに、ほかのことをしたり、逃避したりすることでイヤな気持ちから離れようとするのです。
後回しの癖から抜け出すためには?
(1)やりたくないことから最初にやることをルール化
やりたくないと思ってもいずれはやらなければいけないことですよね。
それなら“最初に片付ける”とルール化してしまいましょう!
ルール化されていると、意外と人は衝動的にならないもの。
まずは後回しにしようとしていることに気付き、立ち止まれるようになるところから慣れていきましょう。
(2)目標は小さいところから
いきなりハードルの高い目標を立ててしまうと挫折しがちです。
『スモールステップ』と言って、最初は簡単にできそうな目標から徐々にレベルを上げていくことで達成感を味わい、モチベーションにすることができます。
後回しにしがちなことも、最初は細かく簡単な目標を立ててやってみるとよいでしょう。
(3)スケジュールに余裕を
完璧主義であったり、恐怖を感じたりしやすい人はなにかと予定を詰め込み、スケジュールがタイトになりがちです。
予定が詰まっているといざなにかあったときに対処できずに、パニックになることもあります。
スケジュールが詰まっている人は、少しずつ余白をつくるようにしていくとよいでしょう。
後回しにする癖の程度はそれぞれです。ですが、いきすぎると仕事に支障をきたすことがあります。
後回しにすると一番困るのは自分自身です。
そうならないためにも、この機会に後回しにする癖と向き合ってみませんか?
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