旅行常連者が感動した!「歴史とロマンあふれる」日本の絶景スポット6選
訪れる外国人が、口を揃えて“美しい国”と賞賛する日本。魅力にあふれたスポットが、あちらこちらに点在しています。
そこで今回は、頻繁に旅をしているトラベルライターの石原有起さんが、しみじみ魅力的に感じた、歴史とロマンあふれる“奥越前”の絶景スポットをお伝えします!
その言葉の響きにも情緒がにじみ出ている“奥越前”とは、日本海に面する福井県の北東に位置している、大野市・勝山市のほぼ全域のこと。基盤の目をした町並みが残る歴史と情緒あふれる城下町で、『御清水』をはじめ、至るところに湧き水スポットもある味わい深いエリアです。
1:苔の絨毯が神秘的! 「平泉寺白山神社」
ふかふかの苔で覆いつくされた深い緑の空間に、一瞬にして目を奪われてしまったのが『平泉寺白山神社』。
もともと中世までは平泉寺という天台宗の有力な寺院でしたが、明治時代の神仏分離令により、 神社となり今に至っています。
木漏れ日が差しこむ晴れた日の午前中の参拝は特におすすめですが、この日のような雨がしとしと降る日も、濡れた苔が味わい深く、また一興。静かな空間で、心身ともに癒されるはずです。
両端には、樹齢数百年を越える木々が立ち並ぐ参道も、“日本の道100選”にも選出されるほど有名。参道の横には、手作りの甘酒、塩麹、フルーツ酵素などを使った料理やスイーツがいただける『白山亭』というレストランもあります。身体の内側から美にアプローチできる素材を堪能してくださいね。
2:大迫力の恐竜時代にタイムスリップ︎
国内最大の恐竜や化石の博物館といえば、『福井県立恐竜博物館』。
福井県産の恐竜の骨格をはじめ、世界中から出土した恐竜の全身骨格が44体も展示してあり、ダイナミックな恐竜の暮らしを、さまざまな方法で楽しく学ぶことができます。
3:修行僧の生活を垣間見られる、壮大な寺院「永平寺」
『曹洞宗大本山 永平寺』は、曹洞宗の開祖である道元が開いた修行道場。
坐禅や写経など、道元禅師の禅の心を学ぶことができる修行体験もできます! 修行僧の撮影はNGですが、その生活を垣間見ることができるのも、貴重な体験。
日々の喧騒から離れ、心を整える時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
4:歴史を肌で感じられる、武家屋敷を訪ねよう
武士の生活が垣間見えるのが、武家屋敷。天空の城・越前大野城のふもとにあり、福井県内でも数少ない現存する武家住宅が『旧内山家』と『旧田村家』です。
『旧内山家』は、幕末期、大野藩の財政再建に大きな功績を残した家老、内山良休・隆佐兄弟を輩出した内山家の屋敷で、美しい庭園が魅力。日によって、庭園を眺めながらお茶がいただけます。
『旧田村家』は、大野藩の家老を務めた、田村又左衛門家の武家屋敷。2019年は、風車棚が期間限定で設置され大人気に!
たくさんの風車が心地よい音色を響かせる様子は、とても涼やか。来年もぜひ続いてほしいイベントです。
5:体験型ミュージアムは、2Fの糸繰機が圧巻!
子どもから大人まで織物の世界が楽しめる体験型ミュージアムが、『はたや記念館ゆめおーれ勝山』。1Fでは、手織りコースターなどの体験ができ、女子旅や家族連れに大人気。
さらにここではぜひ、2Fにも訪れていただきたいもの。100年近く操業している旧織物工場で、昭和時代に活躍した織物関連の機械が動く様子は必見です。
静かながら力強い、日本の物づくりの原点を見たような気がしました。
6:レトロなカフェで、電車の音を聞きながら味わうコーヒーは格別!
たとえ電車に乗る用事がなくても立ち寄りたいのが、えちぜん鉄道勝山駅構内にあるカフェ『えち鉄CAFÉ』。
大正時代からある駅舎で、レトロな雰囲気に浸りながら自慢のコーヒーやスイーツが味わえます。
注文を受けてから、サイフォンで1杯ずつ丁寧に淹れるコーヒーは、香りも味わいも極上。
パンケーキや季節ごとに登場する期間限定スイーツ、そのほか駅に関連するグッズも販売されています。
カウンター席からは、古い機関車も見えますよ。静かに本を読んだり、考え事をするのにも良さそう。
奥越前は、四方が山々に囲まれた盆地で、積雪量が1mを超えることも珍しくない、県内屈指の豪雪地として知られていますが、昔ながらの雰囲気に浸れる、実に味わい深い場所でもあります。
ぜひ、まだあまり知られていない絶景を探しに、訪れてみてはいかがでしょうか?
【旅のinfo】
大野市公式ホームページ
勝山市公式ホームページ
永平寺町ホームページ