後輩との距離感がわからない!好かれる上司が意識している3つのこと
「後輩と付き合うのが難しい……」
そう感じている方に知ってほしい、後輩に好かれる上司になるためのポイントを臨床心理士の南舞さんに聞きました。
後輩に好かれる・うまくやっていくためのポイントとは?
みなさんは後輩とうまく付き合えていると自信を持って言えますか?
後輩とはいえ、性格や価値観が一緒とは限らないのでうまくいかないと感じている人もいるかもしれませんね。
しかし、実は後輩とのコミュニケーションにもコツがあり、それを心がけるだけで後輩との関係はぐっと変わるのです。
(1)褒め上手になろう
後輩から好かれるポイントのひとつとして、褒め上手であることが挙げられます。
心理学の理論である『ピグマリオン効果』の実験のなかでも、頭ごなしに怒ったりけなしたりするよりも、褒められた方が人は育つということが明らかになっています。
ぜひ後輩の頑張っていることやできたことを褒めるように心がけてみてください。
直接褒めるのが苦手な方は、「〇〇さんがあなたのことを頑張っているねって言っていたよ!」など第三者の存在を使って褒めることも有効です。
(2)怒るのではなく「叱る」
ときにはミスを注意したりしなければいけない場面もありますよね。
そんなときに大切なのは怒るよりも“叱る”を意識すること。
ミスや失敗に対して怒りの感情をそのまま相手にぶつけてしまうと、後輩を必要以上に落ち込ませてしまったり、逆に反抗心を生んで逆効果になってしまいます。
また、叱るときは必ず、後輩に直してほしい・気をつけてほしい行動の面だけを叱るようにしましょう。
それ以外のところで叱ってしまうと、相手の存在を否定し傷つけることになりかねないからです。
(3)相手の話に耳を傾ける
後輩の話を最後まで聞かずにアドバイスをしたり、話をさえぎってしまうことってありませんか?
そういう態度をされると、「信頼されていないのかな」とか「私の話なんて聞いてもらえないんだ」と感じ、あなたへの信頼がなくなってしまいます。
忙しいとなかなか大変かもしれませんが、後輩の話をきちんと聞けるのも大切なポイントです。
視線を合わせて、うなずきながら話を聞いたり、「それは大変だったね」とか「よく頑張ったね」など共感していることが伝わる言葉をかけてあげるとさらに後輩からの信頼が得られることでしょう。
後輩とうまく付き合ったり、好かれるにはコミュニケーションのスキルを磨くことよりも、実は信頼関係を築くことなのかもしれません。
自分の行動を少し振り返り、できることからやってみてくださいね。
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