臨床心理士から解説!あなたが残業を辞められない「本当の理由」とは
『働き方改革』が進められ、会社からも早く帰るように言われるものの、なかなか早く帰れない人も多いのではないでしょうか? 物理的に仕事量が多かったり、納期があったりとやらざるを得ないこともあるかと思いますが、実は“残業することをあえて選んでいる”という場合もあるかもしれません。
そこで今回は臨床心理士の南舞さんが、残業がやめられない人の心理をご紹介します。
残業を辞められない人の中にある心理とは?
■不安が強い傾向がある
やらなければいけないことは終わっているのに、「念のために」や「もっとほかにやることがあるのではないか」と不安な気持ちに駆られて残業していることはありませんか?
もともとの性格特性として不安になりやすい人は、やらなければいけないことに加えてリスクヘッジをしたり、時間を掛けたことで「大丈夫」という安心感を得るために、残業を切り上げられなかったりする傾向があります。
■完璧主義で真面目
ワーカホリック(仕事依存)という言葉を聞いたことがありますか? プライベートや自分の体調面を顧みずに仕事に没頭する状態のことを指します。
完璧主義者や、まじめな人の特徴として、「こうでないといけない」「こうあるべき」という思考が強いことがあります。こういった思考は『自動思考』と呼ばれ、この考え方が根本にあるために、残業から抜けられないのかもしれません。
「残業を辞められない」から抜け出すためにできることは?
1:不安と向き合う方法を知る
気持ちが不安になるときは、先が見えない将来のことや過去の失敗に目が向き、“今”に目を向けられていない状態になってしまいがちに……。そんなときは「今必要なことは何か」「今できることはなにか」ということに意識を向けるようにしてみましょう。
マインドフルネスは、今を感じるのにとてもいい心理技法です。まずは比較的やりやすい呼吸法から取り入れてみましょう。
2:自分の思考のクセを知る
自分の中でついついしてしまう『自動思考』に気づくことが大切です。そこでおすすめなのが、日記をつけること。
(1)その日の出来事をシンプルに書く
(2)出来事に対して感じたこと、考えたことを書く
(3)3日後に見直し、感じたことや考え方が現実と合っているかを客観的に見る
この3つのステップをくり返します。すると段々に、自分の考え方のクセに気づいてくるでしょう。
しかし、自分ではなかなか難しいという場合もあると思うので、そんなときは臨床心理士などの専門家に手伝ってもらいながら作業していくようにしましょう。
もし「無理に残業しているかも」と思い当たる節があったら、できることからぜひ試してみてくださいね。
【画像】
※Syda Productions、 Jacob Lund 、Mangpink / Shutterstock