「私なんて」が口癖になってない?自信のなさを克服する3つの方法
「自分のことがきらい」「行動に自信が持てない」そう感じたことはありませんか?
自信を持つことは難しいように思えますが、実は少し見方を変えることだけで可能になるのだそう。
そこで今回は臨床心理士の南舞さんが、そのような“自尊感情の低さ”を克服するための方法を心理学を通してご紹介します。
自尊感情とは?
人は誰でも、自分で自分の存在価値を認める感情を持っています。このことを『自尊感情(セルフ・エスティーム)』といいます。「自分は価値がある」と思えると自尊感情は高まり、逆に「自分には価値がない」と思うと自尊感情は低くなります。
自分のことが嫌い、自信が持てないという人は、生まれつき自尊感情が低いのかというと、実はそうではありません。自尊感情はこれまでの経験や、現在の置かれている状況によって大きく変わってきます。
たとえば、失敗した経験や誰かに怒られた経験、物事が自分の思い通りに行かないなどネガティブな出来事が続くと、自尊感情は低くなりやすいのです。
では、今からどうすることもできないのかというと、答えはNO。ほんの少しの工夫で、自尊感情を高めることは可能です。
他人との比較や人からどう思われるかを気にしなくてはいけない場面の多い現代。自尊感情を高めることは、必要以上に人目を気にしない、自分の意思で決断できる、人と比べない……など、あなたの人生をより生きやすくすることにつながるでしょう。
自尊感情を高めるには?
1:長所に目を向ける
自信がない人は、できないところや短所に目が行きがち。しかし、誰しも得意なことが1つはあるはず。得意なことをして、人から認められる体験をすることを意識してみましょう。
2:人に親切にしてみる
人から感謝される体験を増やすと、「自分は人の役に立つ人間だ」と感じる瞬間が増えます。そういう機会をあえて自分からつくっていくことも1つです。
3:ハードルを低くする
自信がない人は、目標設定が高くなりやすいものです。自分が簡単に設定できそうな目標からスタートし、達成したら段々と目標設定を上げていくといいでしょう。目標を達成することが、自分に対する自信にもつながりますよ。
自尊感情を回復させていくには、少し時間が必要。しかし、それは周囲の人との人間関係をスムーズにしてくれ、さらにあなたの人生を豊かにすることにつながっていくでしょう。
日々の生活の中でできることから取り入れてみてくださいね。
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