コレだけで好印象な円満退社!マナー講師直伝の「退職挨拶マナー」5つ
退職時の挨拶は、最後だからこそ丁寧に印象よく行うことが“円満退職”の秘訣でもあります。「会社を辞めるから適当でいいや」は絶対にNG。退職後、新しい仕事で繋がる可能性もゼロではありません。電話で退職の挨拶を伝える場合や、直接伺って挨拶をしたほうが良いケースなどさまざま。
そこで今回はビジネスマナー講師の西谷依里子さんが、メールで退職のあいさつをする際のポイントをご紹介します。
1:感謝の気持ちを伝える
感謝を伝えることのできる機会は最後です。今までお世話になったことへの感謝の気持ちをきちんと伝えましょう。
(例)
○○様には、これまで何かとお力添えをいただきまして、心より感謝しております。
在職中は大変お世話になりましたこと、深く感謝しております。
2:退社する日を知らせる
退社する日付を必ず書きましょう。今まではいつでも連絡が取れる状況でしたが、退職とわかればいろいろと質問も出てくる可能性も。不安な気持ちにさせないように、いつまで連絡が可能なのか最終日を明記することで相手も安心します。
社外の方へのメール送信は、早すぎても遅すぎても。メールは退社日の3週間くらい前に送信しましょう。
3:後任を紹介する
「わたしやめます!」という報告はだけでなく、今後のことを伝えることが大切です。後任が決まっていることがわかると相手も安心します。
4:直接伺えないことをお詫びする
直接ご挨拶に伺うことができればベストですが、人数が多い場合や訪問することが厳しい場合はメールでもメールでのご挨拶になったことへのお詫びの一文を入れましょう。(職種にもよりますが、後日後任と一緒に先方へ出向き、直接ご挨拶をさせていただく方が良いケースもあります)
5:相手側の幸せを祈る一文を入れる
相手側の今後を祈る言葉で締めくくることで、互いに気持ちよく終えることができます。
メール例
件名:退職のご挨拶(株式会社△△△佐々木)
株式会社○○ 広報部
鈴木 一郎様
いつもお世話になっております。
株式会社△△△の佐々木花子でございます。
私事で大変恐縮ですが、一身上の都合により、9月30日をもちまして退社することとなりました。
鈴木様には何かとお力添えをいただきましたこと、心より感謝しております。
後任は、営業部の佐藤次郎が務めさせていだだきます。
後日佐藤よりご挨拶に伺わせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
本来であれば、直接ご挨拶に伺うべきところ、
メールでのご挨拶となりましたことをお詫び申し上げます。
最後になりましたが、貴社の更なるご発展と鈴木様のますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
株式会社△△△ 営業部
佐々木 花子
******************************
(署名)
退職の理由やその後の予定などの詳細は書きません。いかなる場合であっても“一身上の都合”とします。退職を発表する日やメールでの退職あいさつのタイミングは、自分だけの判断で行うものではなく、上司と相談した上で決めましょう。
メールは対面や電話と違って良くも悪くも記録として残るものです。最後だからこそ丁寧に、送信前に何度も文面を確認した上で送信することを忘れないようにしましょう。
【画像】
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