台風の後こそ要注意!「脱水症・熱中症の危険を示す」5つのサイン
台風が去ったあとに晴れることを「台風一過」と言い、一転して好天になり気温も上昇しますが、油断していると、あまりの暑さに熱中症になっていた……なんてことも。
熱中症と言えば、特に小さな子どもがなりやすく、赤ちゃんは自分で体調が悪いことも訴えられないので、ママとしては注意が必要です。特にベビーカーでの外出は気をつけたいところですね。
そんな子どもの熱中症対策として気をつけたいポイントを、It Mama編集部がサニーガーデンこどもクリニック院長首里京子(しゅり きょうこ)先生のアドバイスをもとにご紹介します。
ベビーカーは3℃以上気温が高い
まず、赤ちゃんや小さい子どもは体温調整が苦手で暑がりだということを認識しておきましょう。親が大丈夫と思っていても、実は子どもは体調が悪くなっていた、というケースもあります。
編集部のママのお友達にも、2歳の子どもと一緒に歩いていたら、いつのまにか子どもがぐったりしていたという話を聞きました。
子どもは、より気温の高い地面に近い場所にいるので、元気でいたとしても大人以上に暑さを感じていたようで、地面に近く、熱や照り返しの影響を受けやすいベビーカーは注意が必要ですね。
環境省熱中症予防サイトによれば、大人の背の高さ(150cm)で32℃とすると、地面に近い子どもの高さ(50cm)では35℃以上になると言われています。(※1)少なくとも、大人に比べて体感気温が3℃も高いことが分かり、このことからも子どもは熱中症になりやすいことが考えられます。
抱っこひもの時の注意と対策
赤ちゃんの場合、ベビーカーだと暑そうなので、抱っこひもにした方がよい、というような意見も中には聞きます。
けれど、抱っこひもはママと体が密着することもあり、熱がこもってしまいますので、こちらも注意が必要かと思います。
出かける際はうまく体を冷やせるように“保冷剤”を持って歩くなど工夫が必要でしょう。特に固まらないジェルの保冷剤を使用すると体にあたっても痛くないので、抱っこひもの際にオススメです。
いずれにしても水分補給は忘れないことが大切に思います。
いつもと様子が違う!? 熱中症のサインは?
では、どんなタイミングで水分補給をさせたらよいのでしょうか。
サニーガーデンこどもクリニック院長の首里先生によれば、以下の通り。
小さな子供の場合は、自分ではのどの渇きを訴えることが難しいため、『顔が赤い』『息が荒い』『元気がなくバテているように見える』など、いつもと違うサインを見逃さないようにしてあげてください。そのサインがでていたら水分が足りていない可能性があります。また『おしっこの量や回数が少ない』『おしっこの色がいつもより濃い』などの場合は、脱水症状がすすんでいる可能性が高いため、お子さんの表情が常にわかるようにして、涼しいところに移動しましょう
また、ベビーカーの熱中症対策として「外出時は、暑いと感じたら涼しい場所に入って身体を冷やしましょう。それからこまめな水分補給で、失われる水分を補ってください。外出時には、最低一人、500ml以上の水分を持ち歩きましょう。もちろんベビーカー選びも工夫ができますよ。なるべく背の高いものや通気性のあるものを選んでください」とも仰っています。
アサヒ十六茶が『子育てサポート事業』の一環として、ベビーカーと一緒にクールダウンできる飲食店や商業施設などをまとめた『ベビーカー熱中症予防・レスキューMAP』を作成しているので、ママが外出時にチェックして出かけるとよいですね。
8月も終わりが近いしもう平気、なんて思っていませんか?
子どもが熱中症になってから後悔しないよう、暑さ対策に手を抜かないようにしましょうね。
【参考・画像】
※1 熱中症 環境保健マニュアル2018 – 環境省
※2 アサヒ十六茶 小児科医も警鐘「ベビーカー熱中症」を防ぐには?- 報道資料
※ ベビーカー熱中症予防・レスキューMAP – 十六茶
※ Katerina Morozova、Elena Stepanova / Shutterstock