老けて見え防止にも!? 「美姿勢」のメリット3つ&姿勢をよくするコツ
街で見かけた立ち姿が美しい女性。とっても目を引くので、きっと背も高いのだろうな……と近づいてみると、意外と背は高くなくて不思議に思うことも。
“姿勢のいい女性”は、それだけで印象がよく見えます。ヨガインストラクターである筆者のレッスンでも、参加者のみなさんにはまず美姿勢をレクチャーしています。
そこで筆者が、美姿勢を保つメリットを3つに絞り、その維持の仕方をご紹介したいと思います。
メリット1:若く見える
何もしないと年齢とともに衰えるのが、姿勢を維持する筋肉。すると、背中や腰、お尻、脚の後ろ側に贅肉がうっすらとついたり、後背部が丸まったり……。
“後ろ姿”というのは、自分が思った以上に見られています。後背部の筋力が萎えることで、後姿が想像以上に老けて見えてしまっていることも。
前のめりの姿勢で歩くのと、後背部がすっと伸びて、目線が真っ直ぐに向いている人とでは、明らかに差が出ますよね。前者は老けて見えますが、後者はすらっとした印象を持たれるだけでなく、私生活もちゃんとしたイメージに見えます。
メリット2:顔がたるみにくくなる
姿勢が崩れて背中が丸まると、頭を前に突き出して立ったり歩いたりして姿勢のバランスをとることになります。頭を前に突き出した姿勢は、アゴの締まりをなくし表情筋をたるませることも。
また、姿勢が崩れた人にありがちな、“アゴが上がって伏し目がちになる”状態。アゴが上がる分、正面を見るために目が伏し目がちになります。この姿勢はまぶたの筋力を萎えさせて、目が小さく見える恐れもあります。
美姿勢を維持できる人は、頭の位置が体の真上に自然と乗っているので、正面を向くときも目がしっかりと開き、目力が強くなります。アイメイクやマスカラで目力をつくるのもよいですが、姿勢から改善してみるのはいかがでしょうか?
メリット3:下半身が太りにくい
姿勢の崩れで影響されやすいのが下半身。体の中心にある骨盤が前傾、後傾することによって、背骨や脚に無駄な負担がかかることもあるのです。骨盤が傾いた状態で歩いたり立ったりすることで、筋肉を使う場所がアンバランスになるためです。
美姿勢の条件は、骨盤が床に対して真っ直ぐに立っていること。これだけで脚のアンバランスな筋肉のつき方が軽減されます。
ダイエットやエクササイズをしても下半身がなかなか痩せない人は、骨盤の傾きを意識して直してみるとよいかもしれません。
美姿勢に近づくには、「ひざを緩める」ことが大切
立っているときに、ひざの裏を不必要に伸ばしきらず、少し余裕を持って緩める(曲げる)。こうすることで股関節周りも軽く曲げることになるので、骨盤が真っ直ぐに立ち、美姿勢に近づくのです。
足の裏の重心も安定して、立ちやすさ歩きやすさが変わるでしょう。
また、歩くときにお尻を振って歩いてしまう人、スカートがウエストのところでくるくる回りやすい人は、太ももの裏側を伸ばして、前ももの負担を取り除き、脚のバランスを整えましょう。
両脚を腰幅に開いて立ったら、脚の付け根とひざを曲げ、お尻を思い切り後ろへ突き出します。腰を反るようにして突き出すと、太ももの裏側が伸びるので、的確な位置を探しましょう。
30秒伸ばしたら、片脚ずつ20秒。そしてまた両脚10秒。終えたら立って歩いてみてください。歩きやすくなっていたら、太ももの裏側が縮んでいた証拠。姿勢も伸びやすくなっているはずです。
美姿勢を保つと、老け見えが回避しやすいだけではなく、立つ歩くが楽になります。ぜひ意識してみてくださいね。