Hey! Say! JUMP八乙女光、震災への思いを語る。主演舞台「小さな神たちの祭り」製作発表
Hey! Say! JUMPの八乙女光さんが主演する舞台『小さな神たちの祭り』の製作発表が行われ、八乙女さん、堺小春さん、ふぉ〜ゆ〜の福田悠太さん、藤井直樹さん、斉藤暁さん、演出の鈴木裕美さんが登壇。本作の題材となっている東日本大震災への思いや稽古での様子、作品の魅力などを語ってくれました。
八乙女さん「震災時は何もできない無力感で、すごく悔しかった」
『小さな神たちの祭り』は、昨年末に逝去した脚本家・内館牧子さんによる同名小説を原作にした舞台。2011年3月11日に発生した東日本大震災をテーマに、家族が震災で行方不明になってしまったことに苦しみ続ける主人公・谷川晃(八乙女)の前に不思議なタクシーが現れたところから物語が動き出していきます。
宮城県出身の八乙女さんは「震災当日はたまたま仕事がない日だったので東京でお母さんと過ごしていて、揺れが発生した時は2人で机の下に隠れました。その後すぐに見たテレビでは宮城のアナウンサーの方が実況されていて、お母さんと『このアナウンサーさん、すごく久々に見たね』『でも、こういう形では見たくなかったね』という会話をしたことが記憶に残っています」と語り、さらに「知っている街がどんどん変わっていくのに何も出来ない無力さに、すごく悔しい気持ちでいたことを覚えています」と沈痛な面持ちで当時の心境を吐露。
稽古前には物語の舞台となる宮城県亘理町を訪れたそうで、「小さい頃に亘理町へ海水浴をしに行ったことがあるんですが、その頃の記憶と比べると”綺麗になってしまった”っていう印象でした。震災前は漁師さんがいたり船があったりと、もっとゴチャゴチャしていた記憶があるんですけど、今はしっかりと塗装がされていて。復興の現れではあるんですけれども、どこか少し虚しさを覚えるような景色になってしまったというか」とコメント。
また、晃の恋人の岡本美結を演じる堺さんは、同じく稽古が始まる前に約7万本もの松林の中で唯一残った「奇跡の一本松」のモニュメントがある岩手県の陸前高田市を訪問されたそうで、「すごく広大な土地に本当に 1 本だけ立っていたのを見て、すごくエネルギーというかパワーのようなものを感じて。この木は一体どんな景色を見てきたんだろう? と想像させられる瞬間でした」と振り返りました。
加えて福島県出身の斉藤さんは「震災の時は自分も何もできなかった。東北のために、微力ながら自分でも何かできないかなという風に思って、この作品につくことができました」と今作にかける思いを明かした上で、「内館さんの原作小説や今回の作品には、強い”祈り”を感じます」と語りました。
八乙女さんの作詞作曲ソングを福田さんも絶賛!
そうした無数の傷と悲しみと変化をもたらした東日本大震災を風化させず語り継ぐ舞台として誕生した本作。現在真っ最中の稽古では、1シーンに1時間以上かけることもよくあるのだとか。
八乙女さんはその稽古について「1行1行がすごく大切ですし、僕の中でも(セリフを)よりリアルに変えて伝えなきゃいけないという思いがあるので、それぐらいかけないと腹に落として芝居はできないなと思っています」と語り、晃の親友・沢村純を演じる福田さんも「集中力を高く上げてくださる裕美さんの演出で、僕も身が引き締まる思いです。自分の中で、嘘がなくセリフが言えるように、聞けるように心がけています」と真剣な表情で述べました。
同作には2人の事務所の後輩でもある藤井さんも晃の弟・航役で出演しており、「八乙女くんは『次にこういう返しが来るから、こう言ってみるといいかも』とアドバイスをくれますし、福田くんもすごく温かく見守ってくれていて、僕のシーンが終わると微笑んでくれるんです。航は楽器を弾くシーンもあるので、その部分もお二人からアドバイスをいただきながら頑張っています」と、穏やかながらも先輩たちに負けないキリッとした表情で意気込みを語ってくれました。
またその藤井さんは八乙女さん作詞作曲の曲を、ギターを弾きながら歌う場面もあるのだそう。「八乙女くんに『ギターはできますが、人前で演奏するのは多分初めてです』と話したら『できるだけ弾きやすいコードで作るから、任せて』と言ってくださって。(一緒に歌う)子役の子たちのパワフルな歌声に助けられながら、練習でもちゃんと気持ちを奮い立たせて挑んでいます」と喜びを滲ませながらコメント。
対する八乙女さんは「2曲デモを作って、歌詞も3回ぐらい書き直しました。歌ってくれる場面では自分で作詞作曲した曲なのにウルッときます(笑)」と照れくさそうに言い、福田さんからも「名曲です」と太鼓判を押されると「あはははっ!」と満面の笑みになっていました。
ダメ男が尊く思えてくる作品です!?
一方で自身が演じる晃については「『そこまでヘコむか!?』っていうぐらいに気持ちがダウンしてしまう人間くさい男の子なんです」と八乙女さん。福田さんも「晃は、もう......ホントにダメ男(笑)!」と同意した上で「でも、それがすごく尊く思えてくるというか。普段あたりまえのように思っていることが、どれだけ儚く大事かということを気づかせてくれる八乙女光くんのお芝居を、ぜひいろんな方に観ていただきたいです」とアピール。
最後に演出の鈴木さんも「今作は、わりとくだらない人が主人公です。あっ、決して八乙女くんがくだらないということではなくて(笑)。そんな主人公がどう人間的に復活するのか。その裏に震災があるよという物語になっています。皆さん観に来ていただけるとありがたいです。よろしくお願いします」と笑いを交えつつも真摯に舞台の見どころを伝えてこの日の会見は終了しました。
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脚本をG2さん、演出を鈴木さん、主演を八乙女さんが務める本作は東京・グローブ座を皮切りに福島、大阪、岩手、愛知、宮城の順で2026年5月22日(金)までの公演。大阪公演は2026年4月30日(木)から2026年5月4日(月・祝)まで大阪市中央区の森ノ宮ピロティホールで上演されます。1シーンごとにとことん突き詰めてつくり上げられたャストの皆さんの熱演と温かで優しい物語を、ぜひとも劇場で体感してください。
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