買う前によく考えて!実際に使ってわかった「扱いづらい」収納家具3つ
素敵な収納家具を購入したのに、「なんだか扱いが難しいな」と後から後悔してしまったことってありませんか?
「いっぱい収納できそう」といった安易な考えだと意外と失敗してしまいがち……。
そこで今回は整理収納アドバイザーの七尾亜紀子さんに、実際に使ってみて感じた“扱いの難しい収納家具”を教えてもらいました。
要注意アイテム1:ポールハンガー
まず、1つ目の要注意家具はポールハンガーです。
筆者宅では4年ほど前に子供グッズの収納のために購入しました。
フックが8本ほどついているポールハンガーで、「たくさん掛けられて便利そう」という安易な気持ちで購入したのですが、実際に使ってみるといろんなしくじりポイントが出てきました。
たとえば、
・たくさん掛けてしまうとポールがゴチャついて見苦しい
・下の方の荷物が取りづらい
・重たい荷物を掛けると倒れてしまうことがある
・子供が取り出したり掛けたりしづらい
といった点です。
ポールハンガーを買うときに気をつけないといけないのは、たくさんのモノを収納するためのアイテムではないと認識しておくことです。
小ぶりなバッグ、ストールや帽子などを“見せる収納”として、少しだけ掛けるぶんにはおしゃれに見えます。
でも、片付けが苦手な方が安易にポールハンガーを使ってしまうと、どんどんちょい掛けが増えてしまいゴチャついた収納になりがちなので要注意です。
ポールハンガーで失敗した筆者宅では、今はオープンラックに園グッズなどを収納しています。
もちろんスペースの都合もあるので置けない場合もあるかと思いますが、かさばるものをたくさん収納したいときは、できるだけ吊るす収納ではなく置く収納にした方が出しやすく見栄えもよくなりますよ。
要注意アイテム2:奥行と深さのある衣装ケース
続いての2つ目の要注意家具は、深さと奥行のある衣装ケースです。
筆者宅では寝室のクローゼットの下段に置いています。
パッと見ではわかりませんが、実は左側の夫の方のクローゼットは奥行が深くなっています。
それに合わせて入居時の約10年前に夫が衣装ケースを買ったところ、奥行70cmという相当長いケースになってしまいました。
たくさん入るものの奥のほうは取り出しづらく、服がローテーションしづらい収納になってしまっています。
さらに、高さも30cmと深いため、上の部分がかなり余ってしまいます。
そのため、筆者宅では仕方なく仕切りケースを入れて、ケースの下には捨てられない思い出の服などを収納しています。
筆者自身のクローゼットの衣装ケースは奥行55cmとそこまで奥行には困っていませんが、こちらも夫に任せて購入してもらったところ、深さ30cmのケースが3つもあるため若干余り気味になっています。
一般的な衣装ケースは、大体高さが18cm・24cm・30cmの3パターンあるのですが、ほとんどの洋服は18cmか24cmで事足りるため、30cmはあまりおすすめしません。
「たくさん入りそう」という理由で30cmのケースを持っている方は多いかと思いますが、出し入れのしやすさを考えると奥行が深すぎず、高さも24cmくらいまでの衣装ケースを選ぶのがベストですよ。
要注意アイテム3:収納アイテムとしての有孔ボード
そして、3つ目の要注意家具は有孔ボードです。
筆者自身も大好きでたくさん愛用しているのですが、注意していただきたいのが収納家具として活用する場合の有孔ボード。
お客様からも「収納として有孔ボードを取り入れてみたい」というご相談をよくいただくのですが、基本的に有孔ボードは“見せる”ことを目的としたインテリア家具なので、収納するという目的にはあまり向いていません。
もし何かを収納するとしても、配分としては
見せる:収納する=8:2
くらいの割合で、時計やアクセサリーなどの“見せてもおしゃれなアイテム”を飾りながら収納する程度に留めたほうがよいと思いますよ。
筆者宅の子供部屋のオープン棚にも有孔ボードを設置していますが、これもやはり完全にディスプレイの場所として割り切って使っています。
有孔ボードを取り入れたい場合は、“見せる”を重視することを意識したほうが、見栄えがよく仕上げられます。
筆者宅での経験をもとに考える、買う前に要注意な収納家具を紹介しました。
収納家具をご検討中の方は、ぜひ一度じっくり考えてみてから購入してみてくださいね。