リビング散らかり問題とおさらば!よく散らかるアイテム別お片づけのヒント
家の片付けのなかで、とくに困るのがリビング。家族が過ごす時間が長く、いろいろなモノが集まりやすいので片付けも複雑になりがちです。
そこで今回は、整理収納アドバイザーの七尾 亜紀子さんにリビングでよく散らかりがちなアイテム別に、お片づけのヒントを教えてもらいました。
1:書類がよく散らかる&行方不明になる!
リビングでよく散らかりがちな1つ目のアイテムは、書類です。
整理収納アドバイザーとしてお客様宅にお伺いした際も、書類整理についてのご質問をよくいただきます。
書類整理のポイントは、
・アクティブなもの(今すぐに使いたいもの)
・非アクティブなもの(普段はほとんど見ないけれどいざという時見返したいもの)
に分けて、それぞれに合った収納の仕組みを作ることだと思います。
アクティブなものの例としては、
・払わないといけない請求書
・提出する学校のプリント
・今月の授業参観の案内
などです。
特徴としては、“賞味期限”が短く、出入りが頻繁にあることが挙げられます。
出入りが多い分、アクティブな書類はあまり細かく分類してしまうとかえって管理がしづらくなってしまうのです。
そのため、筆者宅ではアクティブ書類は“人別ざっくり収納”でフォルダにまとめるだけにしています。
一方、非アクティブな書類の例は、
・保険の契約内容の書類
・マンションの入居時の書類
・家電の取扱説明書
などです。
これらの書類はそれなりに量があって“賞味期限”も長いものが多いので、
いざというときにすぐ探せるようバインダーや書類ケースに入れてしっかり分類・ラベリングして保管するようにしています。
このように、書類の特性ごとに保管方法を決めて定位置に片づけるルールを徹底すると、書類の散らかりや行方不明は減らせるはず。
あとは、書類や郵便物は入ってきたらすぐ、残す・残さないを分別するのも大事なポイントです。
2:上着やカバンをちょい置きしてしまう!
続いての散らかりがちなアイテムは、ジャケットなどの上着や通勤・外出後のバッグです。
疲れて帰ってくると、ついダイニングチェアなどに上着をちょい掛けしてしまったり、テーブルの下にバッグを置きっぱなしにしてしまいがちですよね。
これらの解決ポイントは、
・どこにちょい置きしがちかを考える
・なるべくその場所の近くに定位置または一時置きスペースを作る
だと思います。
「ついちょい置きしてしまう=そこが動線的には便利」ということでもあるので、無理に不便なところに定位置を作っても続かないことが多いです。
なので、できるだけラクに続けられる場所に定位置を作ることが散らかり防止のカギになります。
ちなみに筆者宅の場合は、自分のコートやバッグはリビングのすぐ横のクローゼットに定位置を作っています。
また、子供たちのアウターはこれもリビングすぐ横の子供部屋の入り口入って右のオープン棚に投げ込み収納です。
ハンガーにかけて吊るす、という動作自体もハードルになりやすいので、収納場所と合わせて収納方法もなるべくラクにするのが続けるポイントだと思います。
3:子供のおもちゃや文具がすぐ散らかる!
そして最後は、おもちゃや文具などの子供のモノです。
片づけのポイントは、
・よく散らかるモノについて、ちゃんと定位置が決まっているか見直す
・定位置があるのに散らかる場合、その定位置自体に問題がないか考える
ということです。
定位置があるのに片づかない、という時は、家族になぜ戻せないのかを聞いてみるのもおすすめです。
位置が高すぎる、重くて運びづらい、分類が細かすぎるなど、自分では気づかないいろんな原因が見つかると思います。お子さんだけに限らず、家族のモノでリビングで散らかりやすいモノがあったら家族にぜひヒアリングしてみましょう。
この他にも、お宅ごとにリビングによく散らかるモノがあるのではないかと思います。
その場合、“どんなモノが”“なぜ散らかるのか”をしっかり考えて、家族と一緒に解決策を考えてみることが大事です。
リビングのお片付けにお困りの方は、一度改めて見直してみてはいかがでしょうか。