TOP ビューティ 自分らしく生きる彼女に聞く「好き」の見つけ方 #2 クリエイティブディレクター MOYA

自分らしく生きる彼女に聞く「好き」の見つけ方 #2 クリエイティブディレクター MOYA

2019.04.26

インスタグラムでフォローしている憧れのあの子。彼女は“旅をするように”生きている。
わたしもそんな風に自分らしくいたいけど、現実はなかなか難しい。「好きなことを仕事に!」と言われても、そもそもわたしの好きなことってなんだろう?
そこで今回は、クリエイティブディレクターのMOYAさん(@moyamoya2121)にフォーカス。好きを仕事にする彼女の“日常”や“旅先”でのこだわりから、自分らしい“好き”を見つけるヒントを探ります。

 

子どもが生まれる前からずっとカジュアル派だというMOYAさん。「変わったことといえば、汚れてもいい服を選ぶようになったことくらい」。自身のブランド『CAVEZA ROSSO(カベサ ロッソ)』でも、子どもにやさしく、自宅で洗える素材を多く使用し、忙しいママでも気兼ねなく楽しめるスタイルを提案している。

デイリーにもちょっとしたおでかけにも使えるトップスは、色違いで揃えるほどお気に入り。白のトップスに「今季イチオシのカラー!」というテラコッタのジャケットとデニムを合わせれば、アクティブなシーンに対応できるカジュアルスタイルが完成。

jacket,denim,tops,bag / CAVEZARORSO shoes / TODAYFUL

 

友人とカフェに行くときは、カジュアル素材を同系色でまとめてシックに仕上げる。「娘が私の予定に付き合ってくれること、結構あるんです。最初は罪悪感があったけれど、『親が楽しんでいるところを見せることも、ひとつの子育て』と先輩ママからアドバイスをもらって。子育てに正解はないから、私は子どもの遊び場以外の世界やいろんな人に触れることが彼女の刺激になったらいいなって思っています」

outer,bottoms,tops / CAVEZARORSO shoes / Maison Margiela bag / LOUIS VUITTON

 

旅行に行くときはワンピースが定番。「かさばらないし、1枚でサマになるから重宝します。7泊の旅に7枚持っていったこともありますよ!」子どもと一緒に動き回っても気にならないよう丈感にこだわってつくったティアードワンピースは、風にふわりと揺れるシルエットが美しい。

one piece / CAVEZARORSO shoes / ZARA hat / Lack of color bag / Stella McCartney

好きなメイクは変わらない。焼けた肌に似合うブロンズ系のアイシャドウや暗めのフィニッシュパウダーを使って仕上げる。「おすすめを教えてもらって試しても、結局もとにもどっちゃうことが多いんです(笑)」

お気に入りは毛穴が見えないほど!?のカバー力をもつ『ベアミネラル』のメイクパウダーと、色が好みという『M・A・C』のリップ。リップはテラコッタに近いくすんだ色を選ぶことが多いそう。

 

基本的に荷物は少ない派というMOYAさん。最近よく使うのは、今年らしいバンブーの持ち手が素敵な『CAVEZA ROSSO(カベサ ロッソ)』のバッグ。丈夫で型崩れしないうえ、見た目以上に物が入る。「荷物少ない派とはいえ、必要最低限の子ども用品やiPad、カメラは持ち歩きます。このバッグは重いものも入れられるのでおすすめ。PVC素材なのに中身が見えないところもポイントです」バッグの中にある自分らしいものは?と尋ねると「やっぱりカメラかな。ずっとCanonユーザーで最近『EOS Kiss M』に買い替えたんですけど、ミラーレスで重くなくて。お仕事のときは必ず持っていきます。iPhone XS Maxにしてからは、スマホで写真を撮ることも増えましたよ」

旅先への移動中はiPadが欠かせない。「飛行機移動はiPadがないとやっていけないってくらい頼りにしています。さすがに移動時間分準備するのは無理ですが、いくつか子どもが好きな動画を用意しておいて。最近はおもちゃで遊んでいる人の動画を見るのにハマっているみたいです(笑)」
日本でも旅先でも基本的には「もし足りなくなったら買い足せばいいや精神」というMOYAさん。旅先では小さめのバッグで必要最低限のものだけ入れて出かける。
子ども服は現地で調達。「写真をよく撮るので、現地で買ったほうが土地になじむんです。それに、日本にはない色使いやデザインのものがたくさんあるので。日本でも着られそうなデザインを選んで買っています」

 

ここ数年は比較的、子どもと一緒に行きやすいオーストラリアとロサンゼルス、ハワイをローテーションで訪れているというMOYAさん。数々の国に足を踏み入れた経験のある彼女が「人生の分岐点となった場所」と言うのがスリランカだ。

 

「価値観がガラっと変わったんです。『こんな、おしゃれもあるんだ!』って気づけたというか。行く前はお寺のイメージが強かったけど、実際に訪れると白と黒を基調とした建物やインテリアが多くて。独特で洗練されたセンスがいたるところに広がっていました」

もう一度行く機会があれば絶対に行ってみたいというのが、建築家バワが手がけ、彼の最高傑作のひとつともいわれるホテル『ヘリタンス・カンダラマ』。自然と融合した建築をつくる彼らしい想いが随所に感じられる。「彼が手がけたカフェに行ったら、カフェの中に木があって。木を守りながら建物をつくっているということに感動。それまで建築家やインテリアに全く興味がなかったけれど、そこから関心を持つように。自分の興味の幅を広げてくれました」

今回特別にMOYAさんのインスタグラムで旅にまつわる質問を募集。たくさん集まった中からいくつかピックアップして回答していただきました!
Q. 旅行中に使うバッグは何種類持っていく?

宿泊数にもよるけれど、大体コンパクトなものも含め7~8種類。バッグの中にバッグを入れてカサを小さくしています。

Q. 子どもとリゾート地に出かけるとき必ず持っていくものは?

帽子、水着、敷物、水中用オムツ、カメラ、日焼け止め。

Q. 旅行中のメイク直しはどうしてる?

旅でもいつも使っているメイクは一式持っていきます。でも、旅行中のメイク直しはリップくらい。あと眉毛もよく消えるから、念のためアイブロウセットは持っていきます。

Q. 麦わら帽子など、つばのある帽子はどうやって収納する?

トランクに入れられるときは、逆さまにしてハットの穴部分と逆さまにしたときに下にできる空洞部分に荷物を埋め込むようにして型崩れを防ぎます。入れられないときは全部頭に被って持っていく(笑)みんなによく突っ込まれます。

 

MOYAさんの“好き”を通してわかったことは、自分の気持ちに正直でいることの大切さ。「私やりたいこととか、ほしいものがあったらすぐ発信するんです。それがモットー」。
SNSだけではなく、人に言うことも発信だと思うと言う彼女が、一般的な会社員から転職し好きなことを仕事にしたのは25歳。そこから31歳の現在まで本当にあっという間だったという。「やりたいことがあるなら絶対やったほうがいいと思う! モヤモヤする気持ちを抱えてそのままなんて時間がもったいない。明確に答えが出ているなら動くべきだし、答えが出ていないなら模索するために動くべき。もしダメだとしても、どうにかなるから」
そんな彼女に好きなことがわからない人はどうしたらいい?と聞くと「何かを発信することは誰でもできること。ちょっとでもこれいいなって感じることがあったら、それを発信することからはじめてみるのがいいと思う」と答えが返ってきた。
小さくても自分の気持ち動きをしっかりキャッチして、発信すること。もしかしたらそれが“好き”を見つける第一歩になるかもしれない。

『CAVEZA ROSSO(カベサ ロッソ)』クリエイティブディレクター。Instagramで更新される、彼女ならではのセンスがちりばめられたファッションや家族とのライフスタイルが、同世代の子どもを持つ女性に支持される。著書には自身のハワイでの結婚式の全貌を収めた『GENIC TRAVEL vol.03 「Hawaii Rustic Wedding」 “I do”』がある。

Instagram(@ moyamoya2121)

photograph:Hirotsugu Soda
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