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【京丹波町】京都唯一の“竪穴”が魅力の「質志鐘乳洞」で地底探検へGO!

2024.08.18

京都市内から車で約1時間、緑が広がるのどかな道を進むと、質志鐘乳洞公園の入り口が見えてきます。実は公園内にある「質志鐘乳洞(しずししょうにゅうどう)」は京都で唯一の鍾乳洞なんですよ。
また、敷地内には公園やBBQエリア、キャンプエリアなどがあるのでお出かけスポットとしてもおすすめ。まだまだ続く夏のお出かけに訪れてみてはいかがでしょう?
※記事中の情報・金額はすべて2024年8月時点・税込表記です。

京都唯一の竪穴鍾乳洞「質志乳洞」とは?

京丹波町・鍾乳洞

京丹波町の「質志鐘乳洞公園」の中にある質志鐘乳洞は、京都府の天然記念物に指定されていて、1927(昭和2)年に発見されました。
鍾乳洞は総延長52.2メートル、高低差25.1メートルの全国的にも珍しい竪穴洞窟。洞窟の奥へと進む道はほぼ垂直の階段を降りていくということもあって、一味違ったアクティビティとして人気なんですよ。

まるで地底探検!? 質志乳洞の内部へ潜入

京丹波町・鍾乳洞

さぁ、実際に鍾乳洞の中へ入ってみましょう。取材時は、質志鐘乳洞公園協力会会長の後藤さんに案内していただきました。
車を止めて、小高い山を登っていくこと約5分、鍾乳洞の入り口に到着です。

京丹波町・鍾乳洞

なんとなくRPGの異世界への入り口感がありますね……。入り口の前に立つとひんやりとした空気が漂ってきます。
この鍾乳洞は竪穴洞窟なので、ほぼ垂直に階段を降りていきます。ヒールやサンダルは危険なので、ぜひ入口にある貸出スニーカーをご利用くださいね。

京丹波町・鍾乳洞

鍾乳洞に入ると冷蔵庫の中にいるかのようなひんやり感!洞内の平均温度は12℃ととっても涼しく、入った瞬間に汗も引いていきました。ここからは階段を降りていくのみ。

道中の壁面にも注目!

京丹波町・鍾乳洞

鍾乳洞に入ってすぐのところには何やら立札が。
「黄金柱」は光ると黄金に輝くように見えるからそう名付けられたそう。
「岩戸唐滝」は写真では見えにくいですが、かつて水が流れていたくぼみが残るフローストーン(流れるような模様の石)です。

ほぼ垂直…!冷や汗必至の階段

京丹波町・鍾乳洞

さらに奥へ進むと、「注意」と書かれた看板が。よく見るとほぼ垂直の階段がお出ましです。階段というより、はしごだと思った方がいいかもしれません。ここからは手すりにつかまりながら、後ろ向きになって慎重に降りていきます。
高いところが得意ではないスタッフは、「ひえ~…」と及び腰。涼しいはずなのに冷や汗が出てきます。しかも手すりは結露によって滑りやすくなっているため、昇り降りするときは慌てずゆっくりと進んでください。

京丹波町・鍾乳洞

2回の垂直階段を超えればゴールです。行き止まりのところには観光客が投げ入れた硬貨がたくさん散らばっていました。後藤さん曰く、いつの間にかそんな風習ができていたのだそう。神秘的な鍾乳洞ってご利益ありそうですものね。
さぁ、あとは引き返すのみ。私たちの話し声に反応したのか、スイスイと飛び交うコウモリがたくさん見られました。あまりの速さに写真に収めることができず…残念!

鍾乳洞は海の中にあった!?数万年かけて作られた自然の形

京丹波町・鍾乳洞

実は、この鍾乳洞はかつて海の中にありました。それが動くプレートによって運ばれてきたのだとか。山を登って入った鍾乳洞が、大昔は海の中にあったなんて、悠久の歴史とロマンを感じますね。
また、洞内のつららは雨水や地下水が数万年もかけて今の形になっているんですよ。取材中も時折ポタリ、と水が滴っていましたが、雨の日は洞内でも傘をささなければいけないほど水が落ちてくるとのこと。それでも水が中に溜まることなくどこかに流れていくというのだから不思議ですね。

洞窟はどこにつながっている?鍾乳洞に伝わる「とり伝説」

京丹波町・鍾乳洞

質志鐘乳洞の発見当時、大きな洞窟を前に地元の人たちは「この洞窟はどこまで続いているのだろう」と犬と鶏を洞窟に入れました。犬は途中で帰ってきたそうですが、なんと鶏は3㎞ほど離れた大原神社(福知山市三和町大原地区)の近くの洞穴から出てきて鳴いた、という伝説が残っています。
見学で見られる範囲は狭いですが、もしかしたら京都のどこかにつながっているかもしれないと思うとワクワクしますね♪

質志乳洞に行くならこちらもチェック!

鍾乳洞がある場所は「質志鐘乳洞公園」。こちらでは鍾乳洞以外のアクティビティもあるので、ぜひあわせて訪れてみてください。

管理棟でお土産GET&ジャンボ滑り台

京丹波町・鍾乳洞

質志鐘乳洞公園の管理棟ではお土産も販売しています。鍾乳洞みやげにぴったりな「コウモリクリアファイル」(150円)。SHIZUSHI BATとBABY BATの何とも言えない表情がポイントです♪また、「しあわせくる実」(100円)は手のひらで転がしてツボを刺激できる健康アイテムです。

京丹波町・鍾乳洞

画像提供:質志鐘乳洞公園事務局

公園内にはさまざまなアクティビティもそろっているので、家族連れでも楽しむことができますよ。
写真は人気のジャンボ滑り台。木々の間をすり抜ける臨場感は大人でもテンションが上がります♪

釣り初心者でも安心!ニジマス釣り

京丹波町・鍾乳洞

画像提供:質志鐘乳洞公園事務局

釣り堀ではニジマス釣りも(エサ1人300円・道具貸出含む)。水位は深くないので、小さなお子さんでも安心して遊べますよ。
釣れたニジマスは1匹350円で持ち帰るか、キャンプ・BBQで自分で焼いて食べることもOK。釣り初心者でも存分に楽しめます。

気軽に楽しめる宿泊施設&質志乳洞公園春まつり

京丹波町・鍾乳洞

画像提供:質志鐘乳洞公園事務局

さらに、バンガローやキャンプの宿泊施設も完備。バンガロー(写真上)は1棟1泊6600円、5人まで利用可能。キャンプ台(写真下)は1基1泊2120円、バーベキュー場所代1060円で利用できます。また、テントも2120円で借りられるので、少ない荷物でお出かけできるのもうれしいですね。
また、質志鐘乳洞公園ではGWに春祭りを開催。きな粉餅や山菜の天ぷら、山菜ごはん、鐘乳洞うどんなどの販売が行われます。新緑が広がる心地良い空間で地元の味を味わってみてはいかがでしょう。

質志乳洞へのツーリング&ドライブ帰りに寄りたい!

自動車やバイクなどで訪れる方が多い、自然豊かな京丹波町。せっかく訪れたなら、まちをいろいろ巡ってみてください。
京丹波町の観光スポット&グルメをまとめた記事はこちらから。

 

KYOTO SIDE(キョウトサイド)
【京丹波町】絶品グルメから大自然体感スポットまで一挙紹介!
https://www.kyotoside.jp/entry/20220222
京都府のほぼ中央に位置する京丹波町は、豊かな自然と「食の郷」と呼ばれるほどグルメが豊富なまち。これまでKYOTO SIDEでご紹介してきた、編集部厳選の京丹波町おすすめスポットをまとめてみました!京丹波町ってどんなまち?「食の郷」京丹波町の絶品グルメ幻のキノコ!? 京丹波で栽培される「大黒本しめじ」京都府民をうならせる「丹波牛」もちもちでツルっとした食感がたまらない「耳うどん」築130年の古民家でいただく「スパイスカレー」大自然を体感できる観光スポット京都府唯一の鍾乳洞「質志鍾乳洞」京都府最大級の高さを誇る...

 

■■INFOMATION■■

質志鐘乳洞公園
場所:京都府船井郡京丹波町質志
電話:0771-86-1725(質志鐘乳洞公園事務局)
時間:9:00~17:00
休み:1~2月 ※3月と12月は土・日・祝日のみ開園
入園料:大人530円、3歳以上中学生以下310円
京丹波町HP

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