意外と知らない!扉の開け閉めの正しいマナー3つ
普段何気なく行っているドアの開け閉め。「バーン」と勢いよく扉を開けたり、「バターン」と音を立てて乱暴に閉めたりしていませんか? それでだけで、怒っていると誤解されたり、ガサツな人と思われたりすることも……。
そこで今回はビジネスマナー講師の桜美月さんに、正しい扉の開け閉めのポイントを教えていただきました。
1:ノックの回数は3回
会議室や応接室のドアをいきなり開ける方をお見かけしますが、それはマナー違反です。人がいてもいなくてもドアを開ける前は、必ず3回ノックしましょう。(2回はトイレのノックです)
ノックするときの音は小さすぎ大きすぎず、適度なリズムで優しくノックをします。そして、ノックしてすぐに開けるのではなく、一呼吸おいてから静かにゆっくりとドアを開けるとエレガント。
ドアノブの持ち方は、ドアに向かってノブから遠い方の手で持って開けます。 そうすることでご案内しやすく動作も美しく見えます。
2:ドアの種類のよってご案内の仕方が違う
ドアには、押して開けるものと引いて開けるものの2種類があります。
お客様をご案内するとき、押して開けるドアの場合は、案内する人がドアを押して開けて先に室内に入ります。そのとき、「お先に失礼いたします」と伝えドアを手で押さえてから「どうぞ中にお入りください」とお客様を通します。
引いて開けるドアの場合は、案内する人が引いたドアを開けたら「どうぞ中にお入りください」と伝え、お客様に先に入室していただきます。
3:扉を閉めるときのポイントは「二度閉め」と「抑え」
閉めるときのポイントは、“二度閉め”と“抑え”です。一気に閉めるのではなく3分の2くらいまで閉めて一呼吸おいてから、そっと閉め終えます。そのときに、「ガチャーン」と大きな音が出ないように、静かに優しく「カチャ」と音を収めるのが“抑え”です。
これは、一度ですむ動作をあえて二段階にわけて、さらに音を抑えて、ていねいにすることでエレガントにみせられます。
音を立ててドアの開け閉めをしている自覚がない人も中にはいらっしゃいます。
とくに先に打ち合わせや会議をしている部屋に入る場合は、乱暴なドアの開け閉めでその場の雰囲気まで壊してしまいかねません。注意しましょう。
まずは、自分の行動を一度見直してみることからはじめてはいかがでしょうか。
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※ wavebreakmedia、Ruslan Galiullin、Ana Anderson / Shutterstock