〈奈良・京都〉「高の原（平城・相楽NT）」の史跡と美味を巡り、地元愛を深める！

2024.03.05

奈良寄りの京都、地元民が地元を知る旅

2022年11月にまちびらきから50周年を迎えた「高の原（平城・相楽ニュータウン）」。奈良市北部と京都府木津川市・相楽郡精華町にまたがり、約2万世帯4万人余りが居住する大きな街だ。
緑豊かな計画都市には古墳や瓦窯跡など、保存整備された史跡も点在し、地元に愛されるおいしいお店もいっぱい！ “地元民が地元を知る旅”に出かけた。

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【歩行距離：約8km】

近鉄高の原駅

駅前広場・ふれあい橋

高の原駅舎の西側が街の玄関。シンボル的なふれあい橋の両側には一年中きれいな花が絶えない。

❶ 石のカラト古墳

珍しい上円下方墳で国の史跡。高松塚古墳と同じ横口式石槨（せっかく）で豪華な副葬品から奈良時代初頭の貴族の墓説あり。ニュータウン建設に伴う発掘調査後、築造当時の姿を復元し公園として整備。「カラト」は石室が「唐櫃（からびつ）」に似ることに由来。ちなみに京都側では「カザハヒ」（旧地名・風灰から）と呼ぶ。

❷ 万葉の小径（まんようのこみち）

石のカラト古墳から神功四丁目第２号緑地まで約300mの散策路。36種の万葉植物（説明陶板付き）が植えられており、四季を通じて彩り豊かな小径だ。途中「万葉人の時代について」「万葉人と植物との関わりについて」「万葉人の衣・食・住について」「個々の植物と、万葉人の思想や生活との関わりについて」の説明板も。

❸ 押熊瓦窯跡（おしくまかわらがまあと）

平城宮の瓦などを焼いた奈良山瓦窯跡群の一つ。登窯から平窯へ移行期のもの。軒丸瓦68点、軒平瓦28点、面戸瓦2点が出土。

6基の窯跡のうち１基を復元。4号窯の焚口は各2枚の鬼瓦（平城宮からも出土）が使われていた。その鬼瓦のレプリカが駅前のふれあい橋に展示されている。

❹ 天然酵母パンアルペンローゼ

この地で32年。自家製天然酵母でじっくり発酵させた石窯焼きパンに親子3代続くファンも。パンはもちろん、併設のレストランでも体に優しい無添加・厳選・手作り食材を使った料理でもてなす。

日本人の遺伝子に組み込まれている発酵食。腸内の善い菌を育てる食べ物で免疫力をアップして（坂本輝雄・美幸さん夫妻）

天然酵母パンアルペンローゼ

住所：
奈良県奈良市神功4丁目6−6MAP
TEL：
0742-71-4183
営業時間：
ベーカリー 8:00～17:30 / カフェ・レストラン 9:00～15:00 CLOSE
定休日：
火曜日
駐車場：
あり

❺ パパ・ド・ウルス丘の上食堂

1995年創業の自家製ソーセージ＆ハムのレストラン。20種ものソーセージ類は全て無化調・保存料無添加。ウッディーな店内でやさしい味のメニューがいただける。ソーセージの量り売り、冷凍パックあり。

4月で30年目に突入！ベビーカーで来店くださったお子さんがパパやママ世代に。ゆっくりほっこりしていただける店です♪（熊のように大きなパパ：安斎稔さん）

パパ・ド・ウルス丘の上食堂

住所：
奈良県奈良市神功4-25-2MAP
TEL：
0742-72-4186
営業時間：
[水・木] 11:30～14:30(L.O.) [金・土・日] 11:30～14:30(L.O.) 17:00～20:00(最終入店19:00)
定休日：
月・火曜日
駐車場：
あり

音如ヶ谷（おんじょがだに）瓦窯跡

L字に並ぶロストル式の平窯4基が確認されたという窯跡で2基の原寸大レプリカが展示され、作業場跡などが石で記されている。軒瓦や丸瓦、平瓦、鬼瓦、塼、坏・皿等の土師器、須恵器、土馬1点、円筒埴輪2点が出土。軒瓦は法華寺造営に関わるものと考えられる。

歌姫西瓦窯跡

音如ヶ谷瓦窯跡に南接する歌姫近隣公園にあり、宝相華文の軒丸瓦や箆書き瓦が出土。軒瓦のモニュメントが駅前のふれあい橋中ほどに設置されている。

❻高の原ばーる Kaeru Kouen（かえるこうえん）

日本ワイン約100種を中心に豊富なお酒類と創作メニュー、エスプレッソ、スイーツまであるカフェ＆バール。ふらっと寄って気軽に好きなものをどうぞ。

「緑道」でつながっている街です。店も人が集まり、つながる場になればと思っています。（この街で生まれ育った相良久さん）

高の原ばーる Kaeru Kouen

住所：
奈良県奈良市右京1丁目3−1013番地の1平城第2ショッピングセンターMAP
TEL：
0742-42-6034
営業時間：
14:00〜23:00
定休日：
下一桁が1と6のつく日(但し金曜日と土曜日は、営業)
駐車場：
タイムズUR平城第2（2時間無料）

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