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二川監督と元日本代表・大黒将志HCに聞く2024年シーズンのFCティアモ枚方

枚方からJリーグを目指すFCティアモ枚方。JFLに昇格して4年目、二川孝広監督体制2年目になります。

2024年シーズン、ヘッドコーチに元日本代表・大黒将志さんが就任されました。

大黒ヘッドコーチは、二川監督と同学年で、同時期にガンバ大阪ユースへ入団。
高校年代を共に過ごし3年生の時には日本クラブユースサッカー選手権大会で優勝、高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会にて準優勝をしています。
1999年にはガンバ大阪のトップチームへ2人揃って昇格。

大黒ヘッドコーチがコンサドーレ札幌に期限付き移籍をしていた2001年を除いて、2006年にガンバ大阪を離れるまで同じチームでした。

そんなお二人に今シーズンのFCティアモ枚方の展望と共に大黒ヘッドコーチのお話も伺ってきました。

2024.2.15@OFA四条畷フットボールセンター

「ナイスプレー!」と同時に叫ぶ二川監督と大黒ヘッドコーチ

ー今日はよろしくお願いします。
今回は、まず新しく就任された大黒ヘッドコーチと二川監督にお話を伺いたいと思います。
大黒ヘッドコーチと二川監督は同い年で、出会いはガンバ大阪ユースの時代だと伺っています。
その頃のお互いの印象を教えてください。

大黒ヘッドコーチ(以下大黒HC):中学の時から(二川監督の)存在は知っていました。

二川監督:対戦はしてない…

大黒HC:対戦もしてたやん。高F(高槻FC)やん。

二川監督:(大黒HCの)存在は知ってました。印象はあったかな〜。

ー枚方つーしんの読者に向けて、お二人にお互いを紹介していただきたいなと思っています。
「二川監督が大黒HCを、大黒HCが二川監督を紹介する」という感じでお願いします。
では、二川監督お願いします。

二川監督:ユースの時に感じたのは、こう見えて優しいなと。後輩に「デビル」と言われてましたからね。

大黒HC:どういう点が優しいの?

二川監督:僕が人見知りなんで、ユース時代最初なかなか馴染めていない時に声をかけてくれたり、気を遣ってくれているところを感じたので、優しい人やなと。

ー大黒HCは「優しい人」ということですね。
大黒HCは二川監督のことをどんな風に思っていましたか?

大黒HC:中学の時から知ってて。高F(高槻FC)で1年から10番やったから、敵ながら無茶苦茶うまいなぁと。

ー確か、中学年代は二川監督が「高槻FC」で、大黒HCが「ガンバ大阪ジュニアユース」でしたね。

大黒HC:で、(ガンバ大阪ユースに)入ってきて、あんま喋らへんし、大人しいんですけど、芯が強いというかこう見えてすごい負けず嫌いやし、内に秘めているものがすごくあるから。
ほんまに上手でいい選手でした。


1年生でAチームに入って遠征に連れて行ってもらったりしたのは、僕ら2人だけやったんですよ。
だから、ちょこちょこ話したりしていました。あんま覚えてないですけど。

ーそこから今はどうなっていますか?

二川監督:そこは変わんないかな。後輩の面倒見もいいと他の選手から聞いています。
サッカーに関してはストイックなところは凄いですね。

大黒HC:サッカー感は似てるし、ユースからずっとやっているし、フタがいいと思う選手は僕も練習見ててもいいと思います。
そこが2人で合っているから、全然違和感なく出来ています。
僕はフタの下のコーチですし、僕が練習やって二川監督に選手を見てもらい、選んでもらうと。

二川監督:という体でやっています(笑)

大黒HC:役割分担をしています。クロップ二川なんです。

大黒HC:クロップというのは有名な監督なんです。結構世界にいるんですよ。
自分で練習を指揮していなくて、見てる監督って結構いるんです。
日本ではあんまりいないですけど。

ただ、そこでね、サッカー感というか誰がいいプレーしてるとかを同じ価値観で見ることが大事で。
こないだも試合を見ていて俺が「ナイスプレー!」と言ったときにフタも同時に「ナイスプレー!」と言った時があって。いいプレーだと感じるのが「あー、やっぱり一緒やな」と思って。
だから、楽しくやらしてもらっています。

ーそうなんですね。お二人のご紹介ありがとうございました。

注※クロップ監督:ユルゲン・ノルベルト・クロップ。現在ヨーロッパの強豪イングランド・プレミアリーグ・リヴァプールFCの監督。プレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグで優勝を果たしている世界でも有名な監督の1人。

俺は選手たちのことをプロだと思っている

ーでは、大黒HCに質問をさせていただきます。
大黒HCは、引退されてガンバ大阪アカデミーでストライカーコーチをされていたそうですが、小学生・中学生・高校生どの学年を見られていたのですか?

大黒HC:入って半年はジュニア(小学生)・ジュニアユース(中学生)・ユース(高校生)と全部を見ていました。
それから半年後にユース担当になって、そこからずっとユースですわ。
ユースとジュニアユースでしたが、ほとんどユースばかりでした。
フォワードのコーチやけど、2年目はユースのBチームを指揮して、全体をオーガナイズするという経験を1年間してきました。
ユース年代やったんでね、今ほど全然勝負にこだわってやっていないです。
そこはもう育成なんで、育てることをメインでやっていました。

ー今回、トップチームを指導することになって、どういう風にやっていこうと思っていますか?

大黒HC:より勝負に拘らなあかんので、そのために練習から罰ゲームをちょっと設けています。
スタージャンプとか腕立て5回とか。そういう勝負にこだわらせることを入れています。
それによって負けたくないというのがあるやろうし、「勝負にこだわる」ということがやっぱりユースとの違いですね。
今は「勝負にこだわる」と、明確に自分の中で分けています。

ーJFLというカテゴリーは初めてだと思うのですが、どんな印象でしたか?

大黒HC:選手のことは、仕事もしてますけど、僕はプロ扱いしているし、選手にも「俺はお前らのことプロと思っている」と伝えています。

ーFCティアモ枚方はご存知だったんですよね?

大黒HC:もちろん、もちろん。フタも現役でやっていたし。
ただ、ティアモの存在は知っていましたが、選手は誰も知らない状態でした。あえて合流するまで見なかったというのもあります。
というのも選手に先入観を持たずフラットに自分の目で見たいと考えていたからです。

ーでは、FCティアモ枚方にきたキッカケと決めた理由を教えてください。

大黒HC:自分が1番どうしたら成長できるかを考えていました。

そんな時にタイミング良くヘッドコーチの話がきて、それなら僕がオーガナイズして練習もできるので「やります!」という感じです。すごいジャストタイミングで決まりました。

ーそうだったんですね。
ちょうど昨シーズンの振り返りのインタビューの時に、二川監督がすごく嬉しそうで。来季のヘッドコーチの発表はまだだったのですが、次の方はもう決まっているようでした。それから2.3日後に大黒さんが来られるという発表を見て、だから二川監督は嬉しそうだったんだなと納得しました。

二川監督:面白い存在ではあるかなと、みんなそう思うかなという印象やったんで。

大黒HC:今どう?安心?

二川監督:十分や。

大黒HC:いい評価をいただきまして、ありがとうございました。
大丈夫?もう不安は消えた?

二川監督:うん。

たくさんのゴールをとってたくさんの勝利を届けられるように

ーでは、二川監督に今年のティアモのことを詳しくお聞きしたいと思います。
今年は残留17名、新加入が15名、全部で32名ですね。
今年のメンバーの印象はどうでしょう?去年は、若くなったなというお話でしたが。

二川監督:そうですね、より若くなったんじゃないですか。
新しく入った選手が若い子が多いので。

若い選手もいればちょっと中堅ぐらいの選手が何人かいたり、みんな意欲的にやってくれているし、技術のある選手が何人か入ってきてバランスのいい選手たちが集まったのかなと思います。

新加入の内田達也選手

ーその中で内田達也選手や河合秀人選手など経験豊富な選手も加入されました。彼らについてはどうでしょうか?

二川監督:ウッチーは元々知っていて、リーダーシップがあるようなタイプですし、チームのことも考えられる存在でしたので、僕としては頼もしい存在ですね。

ー内田選手とはガンバ大阪時代、一緒にプレーされていたのですね。

二川監督:そうですね。

ー河合選手の方はいかがですか?

二川監督:河合選手は、最後の方に入ってきたので、まだそこまでどういうタイプか把握できていないですが、真面目にやってくれていますし、チームの為に頑張ってくれる選手だと思ってるので頼もしい存在です。

今シーズンもキャプテンを任された阿部隼人選手

ー今年もキャプテンは阿部隼人選手ですね。

二川監督:はい、昨年に引き続きです。
阿部選手は意識高いですし、そう言った面でもチームを引っ張ってくれる存在ではあるかなと。

ー今年のJFLで気になるチームはありますか?去年は確かHonda FCとおっしゃっていましたが。

二川監督:そうですね、(Honda FCには)結局勝ててないですし、昨年の雪辱を晴らせるようにしたいですね。あとは地域リーグから新しく栃木シティFCが入ってきて、素晴らしいスタジアムを持っているチームなので、楽しみではありますね。

ー開幕戦は横河武蔵野FCですね。昨年は1勝1敗でした。

二川監督:昨シーズン1勝1敗なので、絶対負けられない相手ではあるのかなと。
向こうも名前が変わってどんな雰囲気になっているのかわからない部分もありますが。

ー開幕戦は緊張しますか?

二川監督:もちろんいいスタートがきれたら気持ち的にも持っていけますし、そこは大きく違ってくるかなと。その次の第2節に栃木シティFCと対戦します。
どこのチームも同じだと思いますが、今まで対戦したことがないチームなのでちょっと警戒しています。
いい選手が集まっていると思うので、個の力は持っていると思います。
そういう意味で怖い存在ではありますね。でも、そこに勝ったら頼もしいリーダーシップを発揮してくれる大黒HCがいるので、いけるかもしれないです。

ーでは、最後にFCティアモ枚方のファン・サポーターに向けてのコメントをお願いします。

二川監督:たくさんのゴールを取って、たくさんの勝利を届けられるように頑張っていきますので、ぜひスタジアムに応援に来てください。

ーありがとうございました。

二川監督と大黒HCのコンビは、お話を伺っていると同じ空間を共有してきた仲間の空気感が漂う阿吽の呼吸を感じるものでした。

指導者ライセンスのS級を取得し、Jリーグ監督を目指している大黒HCの指導で今シーズンのFCティアモ枚方がどう反撃していくか、また就任2年目の二川監督の手腕とのコラボレーションがどんな風に展開されていくかも見どころですね。

今シーズンのFCティアモ枚方の開幕戦は3月10日(日)13:00〜、ホーム「たまゆら陸上競技場」にて開催です。

ぜひ、現地で観戦してみてはいかがでしょうか。

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