
〈曽爾村〉奈良の山里に実る“ゆず”で人の輪をつなぐ「曽爾高原ゆず生産組合『たわわ』」
ゆず実る小さな集落のチャレンジ
桜や紅葉の名所でも知られる国の天然記念物「屏風岩」の近く、多輪峯山の山裾に広がる小長尾地区。奈良県曽爾村では最も人口の少ない集落です。
そんな小長尾地区では、集落に暮らす人々が『たわわ』と名付けた生産組合を設立し、2016年頃からゆずを使った特産品開発に挑戦しています。
組合では男性陣がゆずの収穫を行う生産部、女性陣が製品加工を行う加工部に分かれて作業しています。加工部で働く井上治子さんは組合設立に関わった第一人者です。
きっかけは“もったいない”。小長尾ではかねてより庭にゆずを植えている家が多く、井上さんも使わなくなった養蚕畑の跡にゆずを植えていたそう。
毎年たわわに実るゆずですが、全てを消費できるわけではなく、使われずそのままになっている実も多かったのだとか。

そこで井上さんは、試しにゆずの搾り果汁を、以前から自身の畑で採れた野菜などを卸していた「曽爾ファームガーデン」で販売してみると、これが好評。
また曽爾村農林業公社の設立されたことで、それに伴う地域イノベーション・プロジェクトの一環として「たわわ」を設立することに。小長尾公民館の一角を工場として日々製品加工が続けられています。

ゆず果汁から始まり、ゆず粉末、柚子胡椒…と現在では6種類のゆず加工品を展開。「自分の興味で試しに作ってみたら周りの人に好評で。『次はこれを売ってみよう!』といったような流れで次第に商品が増えていきました」と井上さん。
この日は柚子シロップの製造。果汁を搾ったり、皮を煮詰めてピューレにしたりという作業が行われていました。場内ではゆずのいい香りが満ちていて幸せな気分になりました♪
小長尾のゆずは酸味が強すぎず甘みがあるのが特長だそうで、他にはないおいしさが人気を呼んでいる秘密だとか。


もう一つ大事にしているのが“収益と継続”。ボランティアではなく、仕事としてお金にしていくことが大事と語る井上さん。そうすることで事業が続き、そして収益があがることで村が元気になると考えているそう。

「たわわができて8年ほど。村の者も高齢化して機械も老朽化してきました。最近では曽爾に移住する若者も増えてきたので、若い力も借りながら続けていけたらもっと村が元気になるかなと思っています」と井上さん。
無農薬で育てられた村の恵みと小長尾の人たちの思いが詰まったゆずの香りをぜひ味わってみてください。
Profile
曽爾高原ゆず生産組合「たわわ」
曽爾村小長尾地区の住民によって2016年に設立された生産組合。地区内でゆずの生産および加工品の製造を行っている。
商品は曽爾高原ファームガーデンを含む村内2か所、宇陀市内の道の駅2か所とオンラインショップで販売中。
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