奈良県香芝市のふたかみ文化センター内にある『香芝市二上山博物館』。奈良県と大阪府の境にまたがる二上山が千数百万年前の火山活動によって生み出した岩石や鉱物と人々の暮らしとの関わりに焦点を当てたミュージアムです。
同館の常設展では二上山で産出される石の中から「サヌカイト」「凝灰岩」「金剛砂(ざくろ石)」の3つを中心に二上山の歴史的な風土と自然の特徴を紹介しています。
旧石器時代の文化を紹介する博物館としては全国初のようで、2台の大型ジオラマが設けられているなどかなり力が注がれている様子。さすが近畿地方一円の石器材の供給源になっていた二上山のお膝元です。
二上山産サヌカイトの石器をはじめ、全国から集められた石器や、縄文土器など旧石器~弥生時代の生活文化が分かる展示になっています。当時の人たちにとって“石”は暮らしに欠かせない存在だったんですね。
古代の展示では古墳の埋葬施設や社寺の基礎などに用いられた凝灰岩を紹介しています。中央に置かれた石棺がインパクトありますね。日本最大の塔心礎が出土した国史跡『尼寺廃寺』に関する展示もあります。
このほか、サンドペーパーの生産など近代以降に香芝市の地場産業の発展に大きな影響を与えた金剛砂と世界のガーネットを紹介する展示があり、企画テーマ室には市内の古墳から出土した埴輪が陳列していました。
全部見終わったらクイズにも挑戦! 択一式のクイズなのですが意外と難問揃い。2問不正解の時点で強制終了という容赦のなさに意地になって何回もトライしてしまいます。ちゃんと順番を守ったうえで挑戦しましょうね!
入り口付近にはミニショップもあり、なんとサヌカイトが買えます! え、使い道? ペーパーナイフとかですかね? 知らんけど。
館外にも石棺の蓋石などがいくつか展示されているのでぜひ見てみてくださいね!
名称:香芝市二上山博物館
ふりがな:かしばしにじょうざんはくぶつかん
住所:奈良県香芝市藤山1-17-17 ふたかみ文化センター1F
開館時間:9:00~17:00(16:30最終入館)
休館日:月曜(祝日の場合翌平日)、年末年始
観覧料:大人200円、学生150円、小人100円
アクセス:近鉄下田駅から徒歩8分 JR香芝駅から徒歩12分
駐車場:あり
TEL:0745-77-1700
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