不快に思われているかも!? 社内コミュニケーションの「NG&改善策」3つ
勤続年数が長くなるにつれて、コミュニケーションにおけるマナーがいい加減になることも……。
そこで今回は、上司と話す場合にフォーカスして“NGコミュニケーション”とその改善方法を、マナー講師経験のある前濱瞳さんに紹介してもらいました。
ぜひ、普段の社内コミュニケーションと照らし合わせておさらいしてくださいね。
NG1:はっきりしない返事をする
たとえば上司から飲み会に誘われたとします。その際に、「まだ予定が確定していないから……」となんとなく曖昧な態度をとってしまうこと、ありませんか?
友人とのやりとりで「行けたら行くね」なんて回答をよくしている方もいるかもしれませんが、ビジネスシーンでは特にNGでしょう。
人によっては「はっきりしないうえに、来るのかわからないから人数確認ができず迷惑だ」と不快に感じる恐れがあります。もし相手が幹事のような立ち回りであれば、余計な面倒をかけてしまうことも。
どうしても答えることが難しい場合は、「社内イベントだし」と軽く考えて保留にせず、周囲に迷惑をかけないよう早めに断りを入れておくこともマナーのひとつですよ。
NG2:「お帰りになられる」はNG!回りくどい二重敬語を使う
誰かと会話をするとき、「少し回りくどいな」と不快に感じたことはありませんか?
その原因のひとつに“敬語が重複している”というパターンが考えられます。これは“二重敬語”といい、敬語にさらに敬語を付け加えてしまうこと。
具体的には「お帰りになられる」や「ご出席される」など。正しくは、「お帰りになる」「出席される」ですよね。
より丁寧な言葉遣いで相手に接したいという気持ちから使われがちな二重敬語。良かれと思って使っていても、言われた方は「回りくどい表現が鼻につく」と不快に感じることもあります。ややこしい言葉遣いの癖は早めに直したほうがよさそうです。
NG3:要点を先に言わない
会話をするうえでもうひとつ、相手をイライラさせてしまうポイントがあります。それは、“要点を先に言わない”こと。
何かトラブルが起こり慌てて上司に相談するとき、イチから状況を説明していませんか? 「順を追って説明した方が分かりやすいだろう」と思って丁寧に報告しているつもりかもしれません。しかし、上司からすると「結局、何が言いたいんだ?」と、イライラする原因になってしまうことも。
そんなときは、報告したい話の中でも特に“要点”と思われる部分を先に伝えてから、詳細な説明をすると良いでしょう。特に、トラブルが起きたときは早急な対応が肝心。話す順番は重要ですよね。
上司をイライラさせてしまったり、何かトラブルが起きたりしたときの、対応遅れを避けるためにも、要点を先に切り出すようにしましょう。
ちょっとしたポイントを意識するだけで、コミュニケーションが今よりも一層スムーズにとれるようになるはず! 普段の会話を一度振り返ってみてくださいね。
【参考】
※ 『必携!ビジネスマナー』(阿部開道) / 西東社
※ 『頭の悪い伝え方 頭のいい伝え方』(高橋輝行) / アスコム
【画像】
※ Pressmaster、Monkey Business Images、fotoinfot/Shutterstock