【2023】春を呼ぶ京都府内の梅の名所10選
春を告げる花といえば”梅”を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。梅は、8世紀に中国との交易で輸入されたとされ、古来より多くの歌人にも愛されてきました。そんな梅の花が咲き誇る京都府内のスポットをご紹介します。
・基本的な感染予防対策(マスクの着用・手洗い・手指消毒など)を徹底してください。
・発熱等の症状(発熱、咳、のどの痛み、息苦しさなどの症状)がある場合は、外出を控えてください。
菅原道真公ゆかりの神社に咲く紅白の梅
【南丹市】生身天満宮
「日本最古の天神さん」として知られる、南丹市園部町の生身(いきみ)天満宮。祭神・菅原道真公が梅の花をこよなく愛したことから、参道の南側には梅園が設けられています。
梅園内には、旧園部町の花に選定された紅千鳥をはじめ、早咲き、遅咲き、八重一重など多彩な紅白梅が入り交じり、春先には梅の香りでいっぱいになるそうです。
梅園で採れた梅は「合格梅」として漬け込み、心願成就祈願の祈祷、お祓いを行ったうえで、合格祈願の祈祷やお守りを受けた方限定で授与されるとのこと。同様に、初宮詣りや厄除けなど各種祈祷を受けた方にも、撤饌(てっせん)として授与されるそうです。(どちらも数量限定)。また3月26日(日)には、梅を愛した菅原道真公をしのんで梅花祭(菅原道真公慰霊祭)が斉行されます。
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生身天満宮
TEL:0771-62-0535
住所:京都府南丹市園部町美園町1-67
拝観料:境内自由
アクセス:【公共交通機関の場合】JR園部駅西口から徒歩約12分
【車の場合】(京都方面から)京都縦貫自動車道八木西I.C.から車で約4分/(舞鶴方面から)京都縦貫自動車道園部I.C.から車で約5分
※舞鶴方面から向かう場合、八木西I.C.では降りられませんのでご注意ください。
公式HP:https://www.ikimi.jp/index.html
公式FB:https://www.facebook.com/ikimitenmangu/
公式Instagram:https://www.instagram.com/ikmi_tenmangu/?hl=ja
フォトスポットとしても注目の梅の名所
【綾部市】綾部市梅林公園
市の花に「梅」が選ばれている綾部市。こちらに、ぜひ訪れたい2つの有名な梅スポットがあります。そのひとつが、京都府立農業大学校から程近い場所にある綾部市梅林公園。約15,000㎡もの広大な敷地に、紅梅や鶯宿、南高梅など約450本が並び、紅白の梅花が訪れた人の目を楽しませています。
写真愛好家からも人気を集めるスポットだけあって、例年開かれるあやべ観光デジタルフォトコンクールでは、こちらの梅林で撮影した写真の応募が多数寄せられ、毎年のように入賞作品も選出されるとか。近くには綾部ふれあい牧場があり、ランチやカフェ利用も可能。平日は、公園の100m手前にある豊里コミュニティセンターで休憩もできるとのことです。
梅の開花に合わせてイベントも開催されます。3月11日(土)19時~は、打ち上げ花火が夜空を彩ります。3月12日(日)には、梅林公園うめ梅まつりも開催予定。こちらもぜひ楽しみにしてください!
■■INFORMATION■■
綾部市梅林公園
住所:綾部市舘町畑山86
入園料:無料
アクセス:【公共交通機関の場合】JR綾部駅からあやバス志賀南北線「舘バス停」下車、徒歩21分
【車の場合】国道27号「味方」交差点から丹波大橋を渡って府道8号線を直進。「鳥ヶ坪」交差点を右折して府道9号線に入る。「栗町」交差点で右折して、豊里郵便局の手前を左折し北へ進む。
◎梅林公園うめ梅まつり
開催日時:3月12日(日)10時~14時
うめ梅まつりに関する問合せ:豊里コミュニティセンター(TEL:0773-47-0150)
◎梅の見頃など綾部市梅林公園に関する問合せ
綾部市農政課農業振興担当(TEL:0773-42-4267)
里山と調和する約80本の梅の木
【綾部市】和木町松原梅林
市の南東部に位置する和木町松原梅林。この周辺も綾部市を代表する梅の名所です。由良川から沸き立つ霧と山霊の気の澄が出合って和木梅を育てるといわれ、現在、南高梅や鶯宿、竜狭小梅など約80本の梅の木が植栽。花が咲きこぼれる季節になると、丹波の里山に春がやってきます。
この地域は昔から「梅の里」としても知られ、地域の方々がこちらの梅を使って作る小梅漬けや梅干し、梅ジャムといった、昔ながらの製法にこだわった加工品も魅力です。3月5日(日)から12日(日)の期間は和木町観梅会が開催予定。梅林内の散策が満喫できる他、梅の加工品や和木味噌、焼菓子、和菓子などの販売が行われます。
和木町松原梅林から車で4分ほど走った場所には、山家(やまが)ふれあいの駅があり、和木梅の加工品や山家地区で採れた新鮮な野菜が購入できます。店内カフェ・喫茶ふれあいの駅では、旬の食材を使った日替わりのお弁当やドリンクなどが楽しめますよ。
また、和木の大きな梅干しがまるごと入った梅おろしうどんや、和木みそを使った野菜たっぷりの日替わり具だくさん味噌汁もぜひ食べてみたいメニューです。(具だくさん味噌汁はテイクアウトも可能)
和木町松原梅林へは、JR綾部駅から車で約10分のアクセス。公共交通機関を利用する場合は、あやバスで上林線西原バス停下車、またJR綾部駅南口にあるあやべ観光案内所でe-BIKE(電動アシスト自転車)のレンタサイクルを利用するのもおすすめです。
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和木町松原梅林
住所:綾部市和木町松原
アクセス:【公共交通機関の場合】あやバス「西原町バス停」下車、徒歩約10分
【車の場合】JR綾部駅から車で約10分
問い合わせ:0773-42-9550(綾部市観光協会)
◎和木町観梅会
3月5日(日)~12日(日)(売店:5・10~12日の4日間)
時間:10時~16時(売店:10時~15時)
場所:松原梅林(綾部市和木町松原)
問い合わせ:和木町農林業振興組合 組合長 谷口和紀さん(090-2352-1087)
山家ふれあいの駅(喫茶ふれあいの駅)
TEL:0773-21-5529
住所:綾部市上原町戸尻8-5
営業時間:9:00~15:00
定休日:水・木曜
明智光秀が築いた城址に咲く美しい紅白の梅
【亀岡市】丹波亀山城址
JR亀岡駅から歩くこと約10分。市の中心部にある丹波亀山城址は、天正5年(1577)頃に明智光秀が丹波攻略の拠点として築いた城です。
当時、収容兵力は安土城を上回り、壮麗さでは大坂城を凌ぐ日本一の五重層塔型天守がそびえる立派な構えだったといわれています。しかし、明治時代の廃城令によって城郭が解体されると、所有者は転々。荒れ果てた城址は宗教法人大本が入手し、石垣などが修復されました。
敷地内には、梅の花が咲き誇る梅林が主に正門(黒門)入口横の石垣付近と武道館前の2ヶ所にあり、紅梅や八ツ房梅、緑萼梅(りょくがいばい)など約1,300本の梅木が大切に育てられています。年によって変動があるそうですが、毎年1,200~1,500kg程の梅の実が収穫され、梅干しとして大本の食堂などで提供されています。
■■INFORMATION■■
丹波亀山城址(大本本部)
TEL:0771-22-5561(大本本部)
住所:亀岡市荒塚町内丸1
神苑参観料:大本神苑拝観券300円(中学生以下は無料)
※大本神苑拝観券で、「ギャラリーおほもと」、花明山植物園、大本神苑内が参観可能
受入時間:9時30分~午後4時(申し込み受付は3時30分まで)
アクセス:JR亀岡駅から徒歩約10分
春告げの梅の花に心躍る
【京都市】京都府立植物園
京都府立植物園は、大正13年(1924)に開園した日本最古の公立総合植物園。総面積約24ヘクタールもの広大な敷地に、約12,000種類もの植物が植栽展示されています。園内の中央部にある梅林は、2月中旬頃から3月下旬頃まで開花。豊かな香りが辺りに漂い、来園者を迎えてくれます。
薄紅色の花びらが美しい「内裏」(写真)をはじめ、紅白やしぼりに咲き分ける「思いの侭(まま)」、遠目に見ると緑がかっているように見える「緑萼(りょくがく)」など、約60品種・100本もの梅を楽しめるのがこちらの特徴。
八重咲きの「玉牡丹」(写真)など珍しい品種もあります。花の色や付き方、枝振りなどを見比べてみるのも楽しそうですね。
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京都府立植物園
TEL:075-701-0141
住所:京都市左京区下鴨半木町
開園時間:9時~17時(最終入園16時)
入園料:大人200円、高校生150円
※中学生以下、70歳以上及び障がい者の方(介護者含む)は無料(要証明書提示)
休園日:12月28日~1月4日
アクセス:地下鉄北山駅下車3番出口からすぐまたは北大路駅下車3番出口から東へ徒歩約10分、市バス停「植物園前」下車徒歩約5分
咲き始めから散り際まで、その美しさに見とれるしだれ梅
【京都市】城南宮
平安遷都にあたり皇城の南に守護神として創建された、京都市伏見区の城南宮。「方除(ほうよけ)の大社」として信仰を集め、方除・厄除・家庭円満・会社繁栄の御利益を求めて、多くの人が訪れています。
神苑「楽水苑」は、源氏物語に登場する約80種の草花が植栽されていることから、別名「源氏物語 花の庭」と呼ばれている名所。春の山、平安の庭、室町の庭、桃山の庭といった趣の異なる庭からなり、季節ごとに美しい景色を楽しめます。
春の山には150本のしだれ梅が薄紅色や紅白に染まり、その開花は京都の早春の風物詩として有名。しだれ梅は、咲き始め(探梅)から見頃(観梅)、散り際(惜梅)と移りゆく様も雅やかで、思わずうっとりするほどの美しさです。
また、城南宮には150種400本の椿が植えられており、12月から3月まで多彩な椿の花を楽しめるのも魅力的です。
2月18日(土)から3月22日(水)までの期間は、恒例のしだれ梅と椿まつりが開かれます。梅の花を冠にさした巫女が梅の枝を手に持ち神楽を舞う「梅が枝神楽」や梅の花守りの特別授与(初穂料1000円)、参道では植木市の出店や名物・椿餅の限定販売も行われます。
しだれ梅の開花状況は城南宮の公式HPで公開されています。ぜひチェックしてから訪れるのがおすすめです。
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城南宮
TEL:075-623-0846
住所:京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
拝観時間:9時~16時30分(受付は~16時)
拝観料:境内自由、神苑拝観大人800円
アクセス:京都市営地下鉄・近鉄竹田駅から徒歩15分、市バス停「城南宮東口」から徒歩3分、JR京都駅からタクシーで20分
京都の大パノラマと共に楽しむ紅白の梅の花
【京都市】正法寺
京都市の西部、穏やかな大原野に佇む正法寺(しょうぼうじ)は、奈良・唐招提寺を創建した鑑真和上の高弟・智威大徳(ちいだいとく)が、天平勝宝年間(749~757)に、春日禅房という庵を開きこの地に隠世したことが始まり。弘仁年間(810~824)には弘法大師・空海がこの地を訪れ、厄除けのため聖観音を彫刻したことでも知られています。
正法寺は、応仁の乱で一時焼失しましたが、元和元年(1615)に、惠雲(えうん)・長圓(ちょうえん)の両律師によって再興。「西山のお大師さま」として親しまれています。また、境内全体で約600tもの巨岩が集められていることから「石の寺」とも呼ばれている同寺。なかでも東山連峰を借景とした山水庭園「宝生苑」には、鳥やペンギン、ウサギなど、動物の形に似た石が16種類配され、「鳥獣の石庭」とも呼ばれています。
桜の名所として知られていますが、約100本の梅の木が並ぶ梅林の美しさも忘れてはいけません。京都盆地を望む場所にあることから、京都の街並み、東山の山並みを一望できるロケーション。京都の景色とのコントラストが見事な梅林は、ここならではの絶景です。例年、3月の上旬頃には見頃を迎えます。
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正法寺
TEL:075-331-0105
住所:京都市西京区大原野南春日町1102
拝観時間:9時~17時(最終入場16時30分)
アクセス:JR向日町駅または阪急東向日駅から阪急バス「南春日町」下車、徒歩10分/阪急桂駅西口から京都市バス「南春日町」下車、徒歩10分
梅の花が咲き誇る府下最大級の梅林
【城陽市】青谷梅林
京都府南部・城陽市にある青谷梅林(あおだにばいりん)は、南東部の丘陵地に広がる府内最大の梅林で、約20ヘクタールの面積に、城州白をはじめ白加賀などの梅が植えられています。2月下旬から3月中旬にかけて梅が咲き誇り、大きな白布を広げたように白一色となってどこまでも梅の香りに包まれます。
城陽市で生産されている「城州白(じょうしゅうはく)」は、大粒で果肉が厚く、桃のように芳醇な香りがするといわれています。
2月25日(土)~3月12日(日)の期間は、青谷梅林梅まつりが開催されます(全日11:00~14:00)。初日の2月25日(土)の10:00~はオープニングセレモニーが催され、期間中は、売店で飲食やおみやげなどの販売もあります(飲食販売は土日のみ)。普段入ることのできない梅林内で、美しく咲き誇る梅の花を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
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青谷梅林
問い合わせ:0774-56-4018(城陽市商工観光課)
住所:城陽市中中山
入園料:無料
アクセス:JR山城青谷駅から徒歩20分、近鉄新田辺駅から京都京阪バス「多賀口バス停」下車徒歩25分
◎青谷梅林梅まつり
開催期間:2月25日(土)~3月12日(日) 11:00~14:00
※2月25日(土)10:00~はオープニングセレモニーを開催
※期間中売店あり(飲食販売は土日のみ)
※梅まつり期間中のみ、梅林への立入可能
宇治田原の山里にひっそりと咲き誇る梅の花
【宇治田原町】高尾地区の梅林
宇治茶の産地として知られる宇治田原町。こちらの高尾(こおの)地区は大峰山系の中腹に位置し、「弘法大師の井戸」や「施基皇子(田原天皇)」の伝承に彩られた隠れ里の雰囲気を現代に伝えています。
高尾地区の集落の周辺や山上にはたくさんの梅が植栽。京都市内方面を望む景観と織りなす絶景は、まるで一幅の絵巻物を思わせる美しさです。標高が高い場所にあるため、他の梅林に比べて開花時期が遅く、ハイキングシーズンが本格化する3月中旬以降に見頃を迎えるとのこと。特に、集落から林道を上った場所は梅の木がたくさんあり、満開時には見応えも十分だそうです。
ただし、こちらは私有地のため、梅林内でのお花見はできませんのでご注意ください。
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高尾地区の梅林
TEL:0774-88-6638(宇治田原町産業観光課)
住所:宇治田原町大字高尾小字向ヒ坂他
アクセス:JR奈良線宇治駅・京阪宇治駅・近鉄新田辺駅から京都京阪バス「維中前(いちゅうまえ)行き」「緑苑坂(りょくえんざか)行き」「工業団地行き」のいずれかに乗車。「下町(しもまち)」バス停から徒歩約45分
境内各所で咲き誇る道真公が愛した梅の花
【長岡京市】長岡天満宮
菅原道真公が生前、在原業平(ありわらのなりひら)らと共にしばしば訪れ、詩歌管弦を楽しんだ長岡京。長岡天満宮は、道真公が太宰府へと左遷された際にこの地に立ち寄り「我が魂長くこの地にとどまるべし」と名残を惜しみ、自作の木造を祀ったことが神社の創立といわれています。
約2万㎡もの広大な敷地内には、キリシマツツジなど四季の自然を楽しめますが、春先の主役といえば梅の花。本殿前をはじめ境内の各所、隣接する長岡公園梅林では、紅梅や八重寒紅梅、しだれ梅、鶯宿梅、蝋梅といった約300本の梅の木があり、例年2月中旬から3月中旬にかけて見頃を迎えます。
3月12日(日)には、祭神・菅原道真公の御神霊を慰める梅花祭が開かれます。梅花を添えた特別な神饌(しんせん)をお供えし、神職も梅花の枝を冠に挿して奉仕します。協賛茶席も設けられるので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
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長岡天満宮
住所:長岡京市天神2-15-13
拝観料:境内自由
アクセス:阪急京都線長岡天神駅から徒歩約10分、JR長岡京駅西口から徒歩約20分
問い合わせ:075-951-1025