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ビジネス言葉づかい基本のキ!「当社と弊社」「貴社と御社」の使い分け

2018.09.04

ビジネスシーンではさまざまなルールがあります。たとえば、社外で社内の人について話すとき、「○○社長が」とつい言ってしまい、恥ずかしい思いをしたことがある方もいるのでは?

同じように、自分が勤めている会社のことを「当社」「弊社」というのも慣れるまでは大変かもしれません。だけど言葉の意味やその違いを理解してしまえば使い分けはとても簡単。

今回はマナー講師であり『NPO法人 日本サービスマナー協会主催 敬語力検定 1級』の筆者が、ビジネス言葉づかいの基本中の基本である、当社と弊社、貴社と御社の使い分けをレクチャーします。

 

まずは自称と他称の使いわけ

たとえば、自分のことを誰かに話す場合は「わたくしは〜」や「自分は〜」と言い、誰かをさす場合は「○○様は〜」や「あなた様は〜」となりますね。

前者を自称と、後者を他称(三人称)と呼びます。これと同じように、自分の勤め先を自称する場合は「弊社」や「当社」、相手の勤め先を言う場合は「御社」「貴社」となります。

ビジネスパーソンが自分たちを指して「われわれは」と言ったり、相手方を「そちらは」と言ったりするのは好ましくないでしょう。

 

自分の勤め先は「弊社」「当社」

出典: g-stockstudio / shutterstock

自分の勤め先は「弊社」「当社」と言いますが、実はこの2つ厳密にいうと違う意味なのです。

「弊社」とは自分の属する会社のことを謙遜していう表現。同じような表現として「小社」というものもあります。

これらが謙譲の意味があるのに対して「当社」とはシンプルに自分の所属している会社のことであり、謙譲の意味が含まれていません。目上の方や取引先など、それぞれの場面において選択するといいでしょう。

 

相手方の企業は「御社」「貴社」

相手の会社を敬って言う表現が「御社」です。同じく「貴社」という表現もあり、どちらを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。

「御社」は電話や打ち合わせ時などのときに口語として使われる場合が多く、「貴社」はメールや紙資料などの文章で用いられることが多いです。

「貴社(きしゃ)」を口語として使うと記者、汽車、帰社……とさまざまな言葉と混同される恐れもありますので、話をするときは「御社(おんしゃ)」としておいた方がお互いにスムーズですよ。

 

「弊社、当社」「御社、貴社」と紹介しましたが、それぞれどちらを選ぶかで明確な違いがあります。とても基本的なことですが、そのときの状況をしっかり把握したうえで使い分けていきましょう。

【参考】

※ 『大辞林』(三省堂)

【画像】

※ Mooshny、g-stockstudio / shutterstock

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