「つまらないものですが…」はダメ?お客様に使うべきでないNG表現3つ
普段使っている敬語が、お客様や目上の人に使ってはいけないNG表現かどうか不安になることはいくつになってもありますよね。
そこで今回は、マナー講師経験のある前濱瞳さんに、お客様には使うべきでないNG表現を紹介してもらいました。
日頃から正しく敬語を使えているか、チェックしてみてくださいね。
NG1:「つまらないものですが」
お客様のお宅に訪問する際、手土産を持っていくことがあります。そのとき、「つまらないものですが」と一言添えて渡していませんか?
以前はへりくだった表現として当たり前に使われていましたが、お客様によっては「つまらないものだと思っているのになぜ渡してくるのか」と不快に感じてしまうケースもあり、見直されている表現のひとつ。
このようなケースでは、「お好みに合うかわかりませんが、おいしいと評判のお店のお菓子ですので、ぜひみなさまで召し上がってください」などと言い換えるのがよいでしょう。
NG2:「〜でよろしかったでしょうか」
なにかを確認するときに使いがちな「〜でよろしかったでしょうか」もNG表現。現在進行形で確認をしなければいけないのに、過去形になっていますよね。
言い換えるのであれば、現在進行形の「〜でよろしいでしょうか」を用いましょう。
状況によっては「恐れ入りますが」のようなクッション言葉を付け加えることで、より丁寧な印象を与えることができますよ。
NG3:「〜のほう」
「〜のほうをお持ちいたしました」や「〜のほうでよろしいでしょうか」もNG表現。「〜のほう」は、主に方角を示す言葉ですので、正しい表現とはいえません。
「〜をお持ちいたしました」や「〜でよろしいでしょうか」は、「〜のほう」をわざわざ使わなくても成立する表現です。
つい使ってしまいがちなNG表現。ぜひ今回の記事を参考に、普段の言葉遣いを見直してみてくださいね!
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※ fizkes、Eugenio Marongiu / shutterstock