「ご苦労さまです」はダメ?使いがちだけど実はNGな敬語表現3つ
みなさんは敬語を正しく使えていますか? 正しいと思ってなんとなく使っている敬語表現が、実は相手に失礼な言い回しになっているケースもあるそう。
そこで今回は、マナー講師経験のある前濱瞳さんに、思わず言ってしまいがちなNG敬語表現を3つ紹介してもらいました。正しい表現が身についているか、チェックしてみてください!
NG1:「なるほどですね」
会話を盛り上げるために重要な役割を担う“あいづち”。
そのなかでも、よく耳にするNG敬語といえば「なるほどですね」が挙げられます。
そもそも「なるほど」とは、相手の言葉に対し、その通りであると“同意”の気持ちを表す感嘆詞。いくら語尾に「ですね」をつけても、丁寧な表現になるというわけではないことを覚えておきましょう。
正しいあいづちには、「おっしゃる通りだと思います」や「その通りですね」などがあります。あいづち上手になるだけで、あなたの印象も変わるはず!
NG2:「ご苦労さまです」
こちらも丁寧なつもりで、ついやりがちなNG敬語表現のひとつです。
ビジネスシーンでは、社内にいつも出入りしている宅配便などの業者の方へ使っているのではないでしょうか?
「ご苦労さま」とは、基本的に目上の人から、目下の人に使う言葉。面識もあり、お世話になっているという気持ちから、労いの言葉として使っている方が多いようですが、実は失礼な表現になってしまうのです。
このような場合は、「いつもありがとうございます」という表現が適切でしょう。
NG3:「すみません」
つい、使い勝手がよいために多用しがちな「すみません」。
これは、敬語として丁寧さに欠けているためNGで、「申し訳ございません」が相応しいです。
また、「すみません」にはさまざまなニュアンスが含まれているので、その都度正しい敬語を使いましょう。
たとえば、断る場合のほかに「すみません」と、なにかを尋ねる場合。そのときは「恐れ入りますが」がビジネスパーソンとして恥ずかしくない敬語表現です。
どんなシーンでも使えてしまう分つい言ってしまいがちですが、TPOに合わせて正しい言葉遣いを用いるように気をつけてくださいね。
なんとなく丁寧な気がして、そのまま使っているNG敬語は少なくありません。
ぜひ、今回ご紹介した例を参考にして、正しい敬語を身につけましょう。
【参考文献】
※『きれいな敬語の使い方・話し方 会話、メール、手紙での敬語のすべて!』福田健 / 主婦の友社
【画像】
※ OPOLJA、 Juri Pozzi、 g-stockstudio / shutterstock