TOP ローカル 兵庫 「王子公園」再整備の見直しの方向性が見えてきた。「遊園地」は存続へ、「大学誘致」は引き続きやるみたい

「王子公園」再整備の見直しの方向性が見えてきた。「遊園地」は存続へ、「大学誘致」は引き続きやるみたい

王子公園の再整備について、市がどういう風に「見直し」を考えているか、内容がでてきました。

神戸市灘区王子町1-2-13

王子公園の再整備については、昨年末に「素案」が示されましたが、市民への意見募集での反響が大きく、市長が「見直す」と明言してました。

今回は、市としての見直しの検討内容が示された形で、今後さらに市民の意見も聞きつつより納得感のあるものになっていく予定です。

以前の素案でのエリア分けです。中心の動物園の遊園地があるところが「駐車場」となり、現在スタジアムなどがある東側エリアは大きく「大学ゾーン」になるというもの。

新しい検討内容です。駐車場の予定地が「大学ゾーン」を予定していた北東エリアに移動。

「駐車場」の場所の変更で、黄色で描かれた「車のルート」も変更され、敷地の「分断感」をなくしたそうです。

「立体駐車場」ということで、屋上は一部を「スポーツゾーン」として活用。見た目の問題にも触れていて、「壁面緑化」などで景観への配慮もするそう。

場所の変更で「住宅街」から目につきやすくなるので、周辺住民からの反発が出ることを考えてのことかもしれません。

「遊園地」は、存続する方針に変更されました。広さは、「動物園」と合わせて「現在と同程度」。

いまの施設への「市民の愛着にも配慮」するそうなので、見慣れた遊具などが残される可能性もありそうです。

意見募集で寄せられた「子どもの遊び場や思い出の場所がなくなる 」といった声が、意識されたんじゃないでしょうか。

リニューアル・完全民営化によって値段が高くなるなど注目度の高まった「水族館」(スマスイ)でしたが、「動物園の料金」はどうなるのか。

今の段階では「公立動物園として利用しやすい料金」と、上げないとは明言してはいません。世界的に飼料の高騰とかもあるので、はっきりとは言いにくい面もあるのかもしれません。

「廃止」とされていたスポーツ施設について、王子公園内で再整備されることになったもの、ポートアイランドで補うものなどがあります。

以前の案では「アメリカンフットボールの聖地に」とされていた新スタジアムは、競技を限らず「地域の運動会」などにも使えるようにして、陸上トラックなども整備。「一般開放」の時間帯も設けられる方向です。

逆に、残す予定だったものが廃止されることになったものが「相撲場」で、王子公園外の「既存施設を活用」する考えに。

こちらが王子公園の「相撲場」です。定期的に「相撲大会」や「相撲研修会」などが行われている模様。

利用者が少ない施設でも、どこにでもある施設ではないだけに、廃止されると競技の衰退につながる恐れもあります。判断が難しい問題です。

市民への意見募集で最も反応が大きかった「大学の誘致」。

「神戸に住み働き学ぶ若年層を増やすためには、非常に有力な施策」ということで、少しだけエリアを狭めて引き続き盛り込まれてます。

大学ができることで人口が増え、地域のお店などへの「経済効果」や「賑わい」につながると考えているようです。

神戸市は、今後、市民から直接「意見」や「提案」をもらったうえで、正式に「見直した基本方針(素案)」を発表し、改めて「市民意見募集」が行われる予定です。市民の声が反映される余地が、まだまだあるみたい。

前回より注目している人も多いと思いますので、どんな反響があるのか、今後どうなっていくのか引き続き気にしていきます。

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