日本遺産「広川防災遺産」の旅。濱口梧陵の偉業が伝わる広川町のおすすめグルメ
海にまで迫る山や複雑な海岸線など豊かな自然に育まれた広川町。この町には、安政元年(1854)に発生した地震によりこの地を津波が襲った際、稲むらに火を放ち、それを目印に村人の命を救った浜口梧陵の「稲むらの火」の逸話が伝わります。そのストーリーと防災を前提に築かれた町並みは、全国初の「防災遺産」として日本遺産に認定されました。偉人が愛し、守り抜いた町の散策と合わせて楽しみたい広川グルメをご紹介します。
広川町立ふれあい館
稲むらの火カレーうどん
広川ビーチ駅に隣接する町立ふれあい館で、2018年6月のリニューアルと同時に登場したのが、素揚げの玉ねぎを「稲むら」に、糸辛子を「炎」に見立てた『稲むらの火カレーうどん』(600円)。20種のスパイスを用いたカレーだしに広川のみかんの果汁と果肉がマイルドさをプラス。そのままでもスパイシーながら、さらに辛味がほしい人は中辛、激辛も選べます。食物繊維の多い特許麺を用いているためヘルシーな一杯。ミニ丼とのセットにしたり、ルーにご飯を足して食べるのもおすすめです。
広川町立ふれあい館
有田郡広川町山本971-1
TEL:0737-22-3211
営業時間:6:30~17:00 ※食事は11:00~15:00
定休日:年末年始
駐車場:あり
麺処むらなか
柚子の薫りラーメン
広川ICを降りてまっすぐ海に向かうとたどり着くラーメン店。昼のみの営業ながら、平日には周辺で働く人や、週末には県内外の麺通で賑わいます。期間限定のメニューが好評で、後にレギュラー化した柚子の薫りラーメン(650円)は、鶏ガラ醤油をベースに豚骨や魚介も加わった深い旨味が特徴。品のある澄んだスープに細麺、柚子の香りと白ネギ、特製ダレで漬け込んだ味付け玉子が絶妙のハーモニーを奏でます。細麺、太麺、平打ち麺とスープによって麺の種類や量を使い分ける同店のこだわりの一杯をぜひご堪能ください。
麺処むらなか
有田郡広川町唐尾213-5
TEL:0737-63-5990
営業時間:11:00~O.S.13:50
定休日:水曜
駐車場:あり
お食事処 つかさ
つかさ弁当
創業約40年。世代を超えて愛される店の2枚看板は、そば粉から厳選する手打ちの信州そばとオーダーが通ってから揚げるこだわりの天ぷら。創業からの定番「つかさ弁当」(1000円)は、この2つが楽しめる天ざるそばに、ご飯とサラダがつき、女性に人気。家族連れにはゆっくり寛げる座敷もあり、アットホームな雰囲気で食事を楽しめます。幅広い年齢の人に長年愛される理由は料理はもちろんこの心地よさにもあるのかもしれません。
お食事処 つかさ
有田郡広川町広420-3
TEL:0737-63-5624
営業時間:11:00~14:30(O.S.14:15)、17:00~21:00(O.S.20:45)
定休日:水曜
駐車場:あり
cafe coteri
自家製チーズケーキ
山に沿って別荘が並ぶ一角で、週末のみオープンする別荘カフェ。窓の向こうに唐尾湾の絶景を眺めながら、化学調味料不使用の体に優しいランチや自家製スイーツがいただける寛ぎの空間です。ベイクドかレアかはその時々によって異なる「自家製チーズケーキ」(400円)はラム酒に浸けこんだ大粒レーズンが濃厚なチーズと相性抜群で、チーズ好きも惚れ込むほど。ご夫婦2人で営んでおり、数量に限りがある場合もありますが、ゆったりとした時間を過ごしたい人にぴったり。休みの週もあるので、まずは一度お電話を。
cafe coteri
有田郡広川町唐尾1567-27(シーサイド唐尾別荘地内)
TEL:090-8385-7366
営業時間:土日の9:00~日没 ※臨時休業の場合あり
定休日:平日、祝日不定休
駐車場:あり
手作りパン あるるワダ
こしあんフライ・ゴンベー
朝6時のオープンからお客さんが切れ目なく訪れる、昔ながらのパン屋さん。昭和37年の創業以来、代替わりを経ても不動の人気を誇るのが、「こしあんフライ」(125円)。いわゆる“あげパン”なのだが、あっさりとしていて飽きがこず、幅広い年代に愛されている名物で、まとめ買いしていく人も多い町のソウルフード。中種法で長時間発酵させた生地は時間が経っても柔らかく風味が良いのが特徴。ピリ辛のきんぴらごぼうが入った「ゴンベー」(105円)も人気が高く、散策の合間にぜひ食べたい逸品です。
手作りパン あるるワダ
有田郡広川町550-1
TEL:0737-63-3416
営業時間:6:00~17:30頃 ※売切次第終了
定休日:日曜
駐車場:あり