TOP ローカル 兵庫 スマスイの近くに、ど~んと『但馬牛』の像。須磨海浜公園の再整備で、今後は注目される?

スマスイの近くに、ど~んと『但馬牛』の像。須磨海浜公園の再整備で、今後は注目される?

スマスイ(須磨海浜水族園)の近くに、なぜか「但馬牛」の像が。けっこう歴史のあるものでした。

神戸市須磨区若宮町1‐3

『但馬牛』の像があるのは、JR須磨海浜公園駅から海側へ歩いて7~8分ほどの「国道2号線」沿い。「スマスイ」東側にある歩道橋の目の前です。

奥に見えているクレーンは、再整備で「水族館」や「ホテル」を作っている工事のもの。

『神戸肉の但馬牛』と銘打たれたこの像。お目見えしたのは、1961年6月23日、丑(うし)年のこと。

ほぼ等身大で、なかなかの存在感です。

新聞社が「食肉関係団体」の寄付を募って寄贈したもので、「新名所」となることを期待した除幕式には、ハト100羽や数百個の風船まで飛ばしての盛大なセレモニーが行われたんだそう。

世界的にも有名な「神戸肉」(神戸ビーフ)は「但馬牛」からとれるから、ということもあるのですが、あえてこの場所なのにはちゃんと理由がありました。

横にある石碑には、こんな市長のメッセージが…

この頃 われわれは牛肉をたくさん食べるようになりました
ところが 都会では牛の姿が見られなくなりました
それだけに この牛の像は都会の子供たちに珍しがられ いい教材になることでしょう

なんと、都会っ子に牛を知ってもらうため。だから、神戸でも子ども達が集まる「スマスイ」近くに設置された模様。

逆にいうと、牛が街中にいる時代があったんだな…と時の流れを感じます。

老朽化しても作り直し、このエリアにあり続けた牛の像。再整備工事の一環で、去年、より目立つところに移動。今後は、公園内に新設する「須磨歴史ギャラリー」で像のPRもする予定みたい。

海側のヨットハーバー周辺からは、淡路島などへ向けた船を出すことも検討されてますし、これから牛の像の認知度も上がって行くかもしれません。

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