ヨレが目立つクリームシャドウ…プロが教える塗り方のポイント4つ
今季も多くのカラーアイテムが発売されています。そんなカラーアイテムの中でも、クリームシャドウの人気がとても高まっていますよね。その名の通りクリーム状のアイシャドウです。
見た目もかわいいものが多いので、お好きな方も多いのではないでしょうか? 一方で使い方が分からない、ヨレてしまう……などのお悩みを抱えている方も多いはず。
そこで今回は、メイクアップアーティストの小笠原彩さんに、そんなクリームシャドウの基本の使い方と、ヨレを防ぐ方法を聞きました。
クリームシャドウのメリットと注意点
まずはクリームシャドウのメリットと注意点を確認していきましょう。パウダータイプに比べて、肌に密着するので目元を簡単に立体的に見せてくれます。
またグラデーションも目のキワから伸ばしていくだけなので、とても簡単につくることができますよ。そしてパールが入っているものやマットなものもありますが、全体的にぬれたような目元を演出できるので、若々しい目元をつくれます。
色味によっては透けて見えるような透明感を演出してくれるタイプも多いので、その効果を高めるためにも、目元にくすみがある方はコンシーラーやファンデーションでケアしておきましょう。
ヨレないクリームシャドウの使い方
では、ここから本題です。
クリームシャドウでお悩みが多い“ヨレ”。このヨレを防ぐための方法についてお伝えしていきます。ヨレを防ぐために押さえておきたいポイントは4つ。
1:乳液などのたまりはティッシュオフ
2:薄くパウダーをのせる
3:ポンポンとなじませる
4:二重の線が深い方は隠しパウダーを仕込む
上記のポイントを押さえると、ヨレが軽減され化粧直しもとても楽に! 各ポイントに関してくわしく解説します。
1:乳液などのたまりはティッシュオフ
目元に乳液をつけると、特にくっきり二重の方などは二重の線の部分に余分な油分がたまりやすくなります。
油分が多い状態のお肌の上にアイシャドウをのせていくと、いくらなじませようとしても、油分で滑ってしまいきれいになじまずヨレの原因に。
ポイントは、スキンケア後にまぶたもティッシュオフすること。たまりがない状態でお化粧をしていきましょう。
2:薄くパウダーをのせる
この“薄く”パウダーをのせる……というステップはクリームシャドウをヨレさせないために非常に重要なポイントです。パウダーシャドウを塗る際には通常フェイスパウダーのあとにのせる方が多いと思います。
しかし、クリームシャドウは、しっかりパウダーをはたいたあとにのせると、まったく伸びず、目元の立体感やグラデーションをきれいにつくれなくなってしまうのです。
ただ、全くパウダーをはたいていない目元にクリームタイプのアイテムをのせても、どうしても滑ってしまいます。特に目元は瞬きなどで動く部分なのでなおさらです。
回避する方法は、フェイスパウダーをアイシャドウの塗布前に薄くなじませてあげること。
軽く指先やブラシにパウダーを取り、しっかり手の甲でなじませて、クリームシャドウを塗布する前にまぶたにオン。このステップであとからのせるクリームシャドウが動きづらくなりますよ。
3:ポンポンとなじませる
次に塗り方もとても大切。付属のチップやブラシ、指……使うツールはなんでも大丈夫ですが、ポイントはのせ方!
ポンポンと黒目の真ん中からなじませるように広げていきましょう。このときにグイグイ摩擦を与えながらのせてしまうと、先ほどのパウダーが動いてしまい、結局ヨレの原因に。
下に引いたパウダーを動かさないようにやさしくポンポンとのせていきましょう。
4:二重の線が深い方は隠しパウダーを仕込ませる
二重の線がくっきりと入っている方は、上記のステップを踏んでもヨレが目立ってしまうことも。どうしても入り込んでしまうのでむずかしいですが、軽減させるには、同色系のパウダーシャドウを二重の線の部分にだけのせてあげるのがおすすめ。
目元全体にパウダーシャドウをのせてしまうとせっかくのクリームシャドウの質感が変わってしまします。ただ、線がくっきり入っている方はこの線の部分が目を開けたときに奥に入り込むので、この部分にパウダーをのせても目を開けているときはクリームシャドウの質感を見せることができます。
どうしてもヨレが気になる方は、軽減策として試してみてください。必ず同系色のパウダーシャドウで試してくださいね。
クリームシャドウは使い方が分からないと少し敬遠してしまうこともあるかもしれませんが、コツをつかむと手軽に取り入れられるアイテムです。ぜひ普段のメイクに取り入れて、立体感のある目元を演出してみてくださいね。
【画像】
※ puhhha / shutterstock