そんなことできるの!? 至近距離で見られると困る「ほうれい線」をケアするメイク術
年々お肌の悩みは増えていきますが、老け見えの原因になるほうれい線は、なかなかカバーできない曲者ではないでしょうか。一生懸命隠しても時間がたつと、やっぱり目立ってきますよね。至近距離で見られると困るという方も多いかと思います。
そこで今回は、メイクアップアーティストの小笠原彩さんに、ほうれい線をメイクで目立たなくさせる方法を教えてもらいました。
「そんなことできるの!?」という声が多いと思いますが、小笠原さんいわく「ほうれい線は出ないようにケアをすることはとても大切ですが、メイク次第で目立たないように見せることも可能」とのこと。プロのメイク術、参考にしていきましょう。
ほうれい線を目立たせない下準備メイク
まずは朝のベースメイクのときに、下準備をしておくことが重要。
ほうれい線は溝であり、尚且つ口周りという動く場所なので、化粧品などで厚く埋めれば埋めるほどくっきりと逆に目立っていきます。また、暗く影にみえると余計に深く見えるので、明るく薄く仕上げることが大切。
ポイントは3点。
- コントロールカラーでくすみを除去、なるべく明るめに仕上げる
- 軽いテクスチャ−のファンデーションを使う
- パウダーを筆やパフにのせ、軽く抑える
以上のことを念頭に置き下準備をしておくと、時間が経ってもほうれい線が出てきづらくなります。逆に厚めのファンデーションやコンシーラーをほうれい線に塗ったりマットなパウダーで抑えたりすると、ほうれい線を目立たせてしまう可能性が高いのでNGです。
至近距離でも大丈夫!? ほうれい線のためのワンポイントメイク
上記のような下準備が終わったら、次はより目立たなくさせるメイクのワザをお伝えしていきます。
先ほども述べましたが、ほうれい線が目立ってしまう原因は“溝ができて暗く影になってしまうこと”。溝を完全に埋めることはメイクでは難しいですが暗く見せないような仕込みを入れていくことは可能です。
下の図のような箇所がほうれい線周りや口周りで特にくすみやすく、暗く影になりやすい部分。影があるままだと全体的に下がってしまっているような印象を受けるので、ほうれい線が目立ちやすくなります。
ここをハイライトで明るくし、引き上げるようにみせることにより、ほうれい線を目立ちづらくしていきます。
使用するアイテムはリキッドタイプのハイライト。乾燥も防げるのでおすすめです。
まずは小鼻周りのくすみを目立たないように見せていきます。下の図のように塗布し、伸ばすとほうれい線に入り込まず、くすみを除去し明るく見せてくれます。上へ引き上げるように伸ばしていきましょう。
次に口周りのくすみ。下の図の箇所が特にくすんで見えてしまい、ここが暗いと、よりほうれい線を目立たせてしまいます。しっかりと矢印の方向に伸ばしていきましょう。
ほうれい線の上に直接メイクアイテムを塗布する方法は、よりシワを深く見せてしまい逆効果になりかねないので、暗く見えてしまう箇所を部分的に明るく改善し、深く見えないようにしていくことがポイントです。
ほうれい線を目立ちづらくさせるには、大前提として乾燥させない肌をつくることも必要。しっかりとスキンケアアイテムなどで保湿をし、メイクでは必要な箇所を補っていきましょう。
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