TOP ローカル 京都 【2021年】秋の京都で気品に満ちた花を愛でる〜“菊”おすすめスポット〜

【2021年】秋の京都で気品に満ちた花を愛でる〜“菊”おすすめスポット〜

2021.10.05

10月中旬頃から見頃となり、日本の秋を代表する花のひとつである菊。古くから美と文化の象徴として尊ばれてきました。鎌倉時代には衣装の文様として流行したこともあるほど、菊の花は古来から日本人にとって身近な存在だったのかもしれません。

菊には大菊、中菊、小菊など大きさごとに分けられる他、和菊や洋菊等、種類も様々です。また、菊と同じ頃に見頃を迎える「秋明菊」をご存知ですか?秋明菊は、菊という名前がつきますが、菊の仲間ではなくアネモネの仲間。別名“キブネギク(貴船菊)”といい、京都・北山の貴船周辺で多く見られたことに由来するそうです。
京都でこの秋見ることができる菊、そして秋明菊についてご紹介します。
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画像:京都府立丹波自然運動公園

植物園で楽しめる、菊で感じる秋

京都府立植物園@京都市

菊花展・展示期間:2021年10月20日(水)~2021年11月15日(月)

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京都市内ですぐに行ける自然あふれるエリアといえば、京都府立植物園です。
大芝生地の特設展示場にて10月20日(水)から開催予定の菊花展では、大菊、小菊、古典菊など、多種多様な品種の菊が約300鉢も展示されます。
展示品を見るだけでなく、その場で購入することも可能なので、気に入った菊を探してみてはいかがでしょうか。

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また、小菊が滝のように流れ落ちる「懸崖作り」や、重厚感のある「小菊盆栽」、菊で動物などを表現した菊トピアリーなども展示予定です。

赤や黄、白などいろいろな色の菊を見て楽しむことができそうですね。

■■INFORMATION■■

京都府立植物園
所在地:京都市左京区下鴨半木町
TEL:075-701-0141
時間:9:00〜17:00(入園は16:00まで)
休業日:12月28日から1月4日まで
料金:一般200円、高校生150円、中学生以下無料。70歳以上の方(要証明書)、障害者手帳等持参の方は無料(介護者を含む。)。
アクセス:京都市営地下鉄「北山駅」下車3番出口すぐ又は「北大路駅」下車3番出口を東へ徒歩約10分
駐車場:あり(普通最大150台)
https://www.pref.kyoto.jp/plant/

 

ノギクと大菊の三本仕立て

宇治市植物公園@宇治市

菊花展・展示期間:2021年10月14日(木)~2021年11月14日(日) 

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宇治市植物公園内の秋エリアには、約30種類のノギクが植栽されています。紅葉や菊の展示を一緒に楽しめるので、秋を一同に感じられること間違いなし。

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花の直径が18センチ以上の大菊の「三本仕立て」の展示も行われます。
三本仕立てとは、大菊の最も基本的な仕立て方で、三つの花を同時に、同じ大きさに揃えて、花・茎・葉の調和を楽しむもので、“盆養”とも言われています。
宇治市植物公園の菊花展では、一般公募による作品の展示で、愛好家が技を競う「菊花コンテスト」も行われていますよ。
菊は異なる品種を組み合わせて背丈を揃えたり、花壇を作ったり、地域独特の仕立て方があるなど、知れば知るほど深みにはまる花です。様々な技あり菊を見に行くのも面白そうですね。
■■INFORMATION■■
宇治市植物公園
所在地:京都府宇治市広野町八軒屋谷25-1
TEL:0774-39-9387
時間:9:00~17:00(入園は16:00まで)
休業日:月曜(祝日の場合は翌日が休園日となります)
料金:大人600円・小人300円(15歳未満)・幼児無料
アクセス:「植物公園」停留所下車すぐ駐車場:あり(普通車200台)
https://uji-citypark.jp/botanical/
 

子どもと楽しめるお出かけスポットで楽しむ菊

京都府立丹波自然運動公園@京丹波町

菊花展・展示期間:2021年10月23日(土)~2021年11月14日(日) ※開花の状況により変更あり

京都府立丹波自然運動公園では、菊花展が10月23日(土)より開催されます。
展示場中央にそびえたつ五重の塔は、秋の公園の風物詩。他にも懸崖菊や大菊、だるま、福助など様々な種類の菊が楽しめます。今年は写真映えする特別ブースもあるそうで、画像のような素敵な光景を見ることもできそうです。

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同時に、地域の愛好家や地元の小学校・中学校・高校の方々が日頃から丹精こめて栽培された菊の展示も、中央広場にて開催されています。丹波自然運動公園は花だけでなく、アスレチックやピクニックも楽しめるので、子どもを連れても遊びに行けるお出かけスポットです。

京都府立丹波自然公園を取材した記事はこちら↓

■■INFORMATION■■

京都府立丹波自然運動公園
所在地:京都府船井郡京丹波町曽根崩下代110番地7
TEL:0771-82-0300
時間:9:00~17:00
休業日:12月29日から翌年1月3日まで
料金:無料
アクセス:京都市内から約60分・「丹波I.C」から約5分
駐車場:あり
http://www.kyoto-tanbapark.or.jp/

 

三重塔をバックに可憐に咲く秋明菊

岩船寺@木津川市

見頃:2021年9月下旬~2021年10月下旬

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本堂前には秋明菊が可憐に咲いています。秋明菊の花びらに見えるのは実は“がく”で、多いもので20枚ほどつくそうです。しなやかで可憐な印象とは裏腹に、寒さに強く家でも育てやすい花のひとつだとか。

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秋明菊のバックに見える三重塔が、何倍にも増して神秘的に見える景色。三重塔は重要文化財にも指定されています。紫陽花の名所としても有名な岩船寺では、四季を通して様々な花が楽しめます。

■■INFORMATION■■

高尾山  岩船寺
所在地:京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
TEL:0774-76-3390
時間:3月~11月8:30~17:00(受付は16:45まで)/12月~2月9:00~16:00(受付は15:45まで)
休業日:年中無休
料金:大人500円、中高生400円、小学生200円
アクセス:JR 関西本線(大和路線)加茂駅から木津川市コミュニティバス(加茂山の家行き)で約16分、「岩船寺」下車すぐ
駐車場:あり
https://gansenji.or.jp/

【ミニコラム】向日市で栽培される懸崖菊

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画像提供:清水園芸(向日市)
懸崖菊(けんがいぎく)は、古くは江戸時代の末期に断崖に垂れ下がる老松をイメージし作られたのが始まり。向日市では大正時代より栽培されていました。昭和50年頃には懸崖菊の一大産地となった向日市ですが、現在は需要の減少や高齢化などにより生産者は激減しています。しかし、これまで質の良い懸崖菊を生み出してきた向日市の懸崖菊はいまなお人気で、様々なところに出荷されています。一般家庭でも飾れる小型の仕立ものも人気です。
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