透き通るようなすっぴん肌に!プロが教える「ニキビ・肌荒れ」のカバーメイクテク
季節の変わり目には肌荒れやニキビのような肌トラブルに悩むことが多いはず。透き通るようなすっぴん肌に仕上げたいものの、ニキビができやすいと皮脂と混合しないかも気になりますよね。
そこで今回はメイクアップアーティストの小笠原彩さんに、ニキビ肌を上手に隠す“カバーベースメイクテクニック”を教えてもらいました。部分的に隠したいニキビと広範囲にわたる肌荒れとの2パターンのベースメイクをお伝えしますね。
ニキビ肌を隠すときの注意点
注意点として、ニキビや肌荒れでうんでしまっている状態の場合は、お化粧をすることでどうしても肌状態が悪化しやすく、衛生的にもよくないのでおすすめできません。そのような状態の場合は、早く完治をするためにも、とにかく触らないようするのがベスト!
また、ニキビがあるからといって、全体を覆い隠そうとすると厚ぼったくなり、透明感のある肌にはほど遠くなります。アラサー以降のお肌は、全体を厚ぼったく仕上げると、シワのような別の悩みにつながってしまうため、なるべく必要箇所のみを隠す必要があります。
ポイントは、必要なところだけ隠し、ほかの部分は極力うすく仕上げることです。
1つか2つできてしまった「部分ニキビ」の隠し方
それでは、まず部分的にできてしまったニキビの隠し方をご紹介します。
STEP1:パール配合の下地を塗る
下地、リキッドファンデーションを最初に塗布していきましょう。
その際、下地にはパールが配合されているものを選びましょう。パールの視覚の効果が、ニキビの凹凸のカバーにつながります。
STEP2:コンシーラーを筆でなじませる
つぎに、ニキビができた箇所に、お肌と同じ色味の少し固めなコンシーラーを筆にとってなじませていきます。肌より明るい色味にしてしまうと、逆に白浮きしてニキビが目立つので要注意! 筆者おすすめのコンシーラーは、rms beauty『”un”cover-up』です。
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rms beauty『”un”cover-up』/メーカー希望小売価格 4,800円(税別)
また、このときに使用する筆は、先端がフワッとしている写真のようなものを選びましょう。筆者が愛用しているのは、M・A・Cの『#219S ペンシル ブラシ』です。
筆の先端につけたコンシーラーを優しくポンポンと、ニキビになじませていきます。このとき無理にすべてを隠そうとせず、6割ほど隠れたらOKとしましょう。
その後になるべくニキビの突起になっている部分には触らず、ニキビの周りを指でポンポンとなじませて、色の境をぼかしていきましょう。
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M・A・C『#219S ペンシル ブラシ』/メーカー希望小売価格 4,300円(税別)
STEP3:全体にフェイスパウダーをのせる
先程隠しきれなかった残りの4割を、フェイスパウダーで隠していきます。コンシーラーを載せた部分に、ピンポイントでフェイスパウダーをのせていきましょう。
ニキビのように凸凹している部分は、隠そうと何度もコンシーラーをのせたり、触ってしまったりすることによって、せっかく完成したメイクを逆に指やブラシで取ってしまい、何度試しても隠れないことがあります。
このように工程を分けて、1回1回フェイスパウダーをはさんでいくことで、のせたコンシーラーがお肌にしっかりとセットされ、崩れにくくなります。また、固形のコンシーラーを柔らかいブラシでふんわり載せていくことによって、ナチュラルにニキビを隠すことができますよ。
「広範囲」にできた肌荒れの隠し方
広範囲に肌が荒れてしまった場合は、上記の工程の前に、“コントロールカラーを塗る”工程をプラスすると、きれいに隠れやすくなります。
ニキビ箇所が全体的に凸凹している場合は、お肌をスムースにしてくれるコントロール下地をピンポイントで入れるのがポイント。お肌をなるべくフラットな状態に近づけると、メイクがしやすくなります。
赤みが強い場合は、グリーンのコントロールカラーをニキビ部分にピンポイントで入れていきます。ただ、グリーンは赤みをしっかり消す分、血色が悪くなり、厚ぼったく見えてしまうことも。使用する場合は赤みのある部分に、綿棒などでピンポイントに置いていきましょう。
その後に全体の色ムラやくすみ、赤みを抑えるために、パール入りのイエローやベージュベースの下地を入れていくと肌色が戻ってきますよ。ピンクやオレンジなど、赤みのある色味は、ニキビの赤みを強調してしまうのでNG!
あとは、先ほどご紹介した部分ニキビの手順通りにメイクをしていきましょう。
このように全体はパール入りの下地でニキビの凹凸を視覚的にカバーしながら自然なすっぴん肌を演出し、該当箇所は最低限でカバーしていくことで、厚ぼったさを解消できます。ニキビ箇所を上手に隠して、透明感のあるツヤベースメイクを目指しましょう!
【画像】
※mits、Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)
※ご紹介した方法が肌に合わない場合はすぐにやめてください