脱・汚部屋!プロが教える「今すぐやめてほしい」NG収納6つ
部屋に物が多くなってくると収納をするのにも苦労しますよね。収納スペースの確保や収納方法に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はプロが教える“NG収納法”をご紹介します。気づかぬうちにやってしまっている収納法がないか確認してみてくださいね!
NG1:キッチンの「吊るす収納」
まず、1つ目のNG収納は、“キッチン・コンロ周りの吊るす収納”です。
フックを吸盤で取り付け、キッチンツールやレジ袋ストッカーをコンロ脇に吊るしていませんか? また、壁につけられる家具を設置し、エプロンやキッチンクロスなどを収納している方もいるかもしれません。
整理収納アドバイザーの七尾亜紀子さんは、これが徐々にしっくりこなくなり、結局どちらもやめてしまったそう。
しっくりこなかった理由は、以下3つ。
・吸盤で吊るしていたので、時々落ちてきてしまう
・使用頻度の低いキッチンツールが、ホコリや油汚れをかぶりやすい
・壁につけられる家具は、収納アドバイザー宅の構造上石膏ボードではない壁に無理に取り付けていたので、落ちてしまうことがあった
そしてもろもろ取り外してかなり減らしたのがこの状態。
まだ比較的コンロ周りにモノが多いほうではありますが、キッチンツールも表に出しておくのは一軍のモノだけに絞り、 エプロンも引き出し収納に変え、キッチンクロスも掛ける場所も変えたことで快適になったそうです。
NG2:マヨネーズ・ケチャップの詰替え容器を使う
2つ目のやめてよかった収納は、“ケチャップ・マヨネーズの詰替え”です。
ズラッと揃った調味料収納に憧れ、100円ショップで購入した詰め替え容器に入れているという方も多いのでは?
しかし、ケチャップとマヨネーズは、
・調味料自体の粘度が高いので、詰め替えるのが大変
・残り少なくなってきたら逆さに立てておきたいのに、詰め替え容器のフタの形状によっては逆さに立てられない
という問題が発生することがあります。
詰替えではなく、ダイソーの『積み重ねペンスタンド』にラベルを貼ったものに立てて収納するのがおすすめ。
残り少なくなってきたりすると多少の見栄えの悪さはありますが、 日ごろの使い勝手を考えると詰め替えないほうが快適なモノもあります。
NG3:引き出しに書類や郵便物を重ねて突っ込む
3つ目のやめてよかった収納は、引き出しに書類や郵便物を重ねて突っ込むことです。
このNG収納はいろんなお宅で本当によくお見かけします。特にリビングに引き出しがついたチェストを置いていらっしゃるお宅では、結構やってしまっているケースが多いのではないでしょうか。
同じように学習机や袖机の浅い引き出しのところにも、プリントや教科書などがガサッと突っ込まれていたりします。
このように引き出しに平たいものを重ねて突っ込んでしまうときに発生するデメリットは、
・中に入っているモノが見えなくなる
・下のモノを取り出すときにアクション数が増えてしまう
です。
こうしたNG例への対処法としては、
・書類や郵便物は引き出しに入れずにファイルボックスなどに立てて収納する
・浅い引き出しには文具など細々したものを収納する
のがおすすめです。
また、郵便物を立てて収納するときは、クリアファイルやバインダーなども併用するとサイズが揃ってゴチャつきにくくなります。
NG4:本や雑誌を横に積み上げる
続いて4つ目のやめてよかった収納は、本や雑誌を横にして積みあげることです。
床に山積みにしている場合もあれば、チェスト下段の開き扉の中やマガジンラックなどの中に積み上げられている場合もあります。
背表紙が見える状態の場合はまだ何があるかわかりますが、それすらも見えない状態で積まれると完全にカオスに。
また、これと類似のNG収納例として、本棚の空いている上のすき間に本を横積みにして突っ込む、という例もあります。
このNG例のデメリットは、
・下にある本が出しにくくなり、結局読まないまま放置されがちになる
・モノの適正量がわからなくなり増やしすぎてしまう
です。
このNG例への対処法としては、
・とにかく本や雑誌などは寝かさず立てて収納すると決める
・収納するスペースを決めて、そこから溢れてしまう場合はどれかと入れ替えることを習慣化する
に尽きます。
横積みになるのは結局増えすぎてしまって収納場所が足りなくなるからなんですよね。
そのため、無理なく収納できる状態をキープするために、電子書籍や本の買い取りサービスなどを上手に使ってこまめに見直すことをおすすめします。
NG5:高いところに引き出し型の収納用品を置く
そして5つ目のやめてよかった収納は、高いところに引き出し型の収納用品を置くことです。
押入れや収納庫などでときどきお見かけするのですが、このNG例のデメリットは、
・開けたときに出し入れがしづらい
・中身が見えにくく把握しづらいためカオス状態になりやすい
です。
引き出しは“上から中を見下ろす”ことが前提の使い方になるため、見下ろせない高さに置いてしまうと散らかりの元になってしまいます。
そのため、このNG例への対処法としては、
・引き出しタイプの収納用品は腰から下の高さで使う
・腰から上の高さにモノを置きたいときは、フタ付きボックスなど下に降ろして出し入れできる収納用品を使う
方法がおすすめです。
NG6:布などで隠して収納する
最後に紹介するやめてよかった収納は、布などで隠す収納です。「ゴチャゴチャしているから布をかけて隠そう」という発想で隠すと、さらに中のモノが出し入れしづらくなり、ゴチャつきが加速します。
上の写真は、左側に布をかけてある部分の下には引き出し式の衣装ケースが2つとフタ付きの衣装ケースが隠れています。これは完全に、安易に隠すためにとりあえず布をかけた、という状態になっています。このように、“臭いものにフタ”をする感覚で隠す収納にするのは、問題の根本解決になっておらず、ただ問題を先送りしているだけなので避けるようにしましょう!
心当たりのあるNG収納法はありましたか? この記事を参考にして、自分に合った収納方法をぜひ見つけてくださいね。気持ちの良い部屋で毎日を過ごしましょう!
※ こちらの記事はGATTAの過去掲載記事をもとに作成しています。