片付かない理由はここにあった!クローゼット「NG収納例&改善テク」
11月に入り、冬が近づいてきていることを感じる日が増えた今日この頃。
「真冬用のニットをそろそろ出して冬支度……」という方は多いのでは? そんなときに一緒にやってしまいたいのがクローゼットのお片付けですよね。
整理収納アドバイザーの七尾亜紀子さんによると、そんなクローゼット整理はこれまでの経験から、いくつかのNG収納パターンがあるように感じているそう。
そこで今回は七尾さんに、クローゼット収納でありがちなNG例と、それを解消するためのポイントについて紹介してもらいました。
NG例1:そもそもの量が多すぎる
まず、1つ目のNGパターンは、そもそもの量が多すぎるというものです。
お片付けに困るのも当然のようにも思えますが、クローゼット整理でお悩みの方の大半はここが一番の問題点です。
服が多すぎるお宅でよくお見かけする事例としては、
・床置きされていたり、チェストの上に積まれている洋服がある
・ハンガー掛けの服を取り出す時に他の服が絡まって落ちる
・パンパンで開けにくい引き出しがある
といったものがあります。
かくいう筆者自身もお片づけを学ぶまではそういう状況をよく経験しています。
クローゼットの奥のほうにハンガーから落ちた服が何枚も重なっていたり、チェストが閉まりづらいと思ったら引き出しの裏に洋服が落ちていて挟まったりしていることもありました。
量が多すぎるお宅では、下記のようなポイントを意識する必要があります。
・今着る服を収納する場所を1箇所にまとめる
・ハンガーをそろえて、その本数分を手持ち服の上限に決める
・1着増やすときに代わりにどれか1着手放す
基本中の基本ではありますが、
“自分の家の適正量を決めて、それ以上増やさないようにする”
というのが洋服の場合は重要なポイントです。
洋服は趣味嗜好品に近いので、使用頻度などだけではなかなか適正量が決めにくいため、収納場所から適正量を決めるのも大事なポイントです。
まずはここをやらないことには、どんなに収納方法を工夫しても絶対にうまくいかないと思います。心当たりのある方は、収納場所の固定化と絶対量の見直しから着手してみましょう。
NG例2:動線が悪い
続いて、2つ目のNG収納パターンは、動線が悪いというものです。
動線が悪いお宅でよくお見かけする事例としては、
・洗濯が終わった服をあちこちの部屋に戻すのが面倒で、結局リビングに置きっぱなし
・着たい服をどこにしまったかわからなくなって家中捜索する
・朝の忙しい身支度時間に複数の部屋を行き来して着るものを持ってきている
といったことがあります。
そうなってしまう原因の多くは、とりあえず空いている場所に無計画にモノを突っ込んでいることです。
そのため、動線が悪いお宅では、下記のようなポイントを意識する必要があります。
・人別で洋服の収納場所を1箇所にまとめる
・どうしても1箇所に収まらない場合は、今着る服と季節外の服で分け、今着ているものは点在させない
・今着る服は身支度する場所か、洗濯物を畳んだりする場所の近くを収納場所に設定する
畳みっぱなしや脱ぎっぱなしが発生しているお宅は、動線に何かしらの問題が生じていることが多いです。
普段自分はどういう動線で身支度しているか、洗濯物を畳んでからの動線はどうなっているか、といったことを改めて考え、無駄な動きが発生していないかチェックしてみましょう。
NG例3:収納方法が合っていない
そして、3つ目のNG収納パターンは、収納方法が合っていないというものです。
収納方法が合っていないお宅でよくお見かけする事例としては、
・外から取り込んだ洋服を畳むのが面倒でソファの上に置きっぱなし
・乾燥機から出した服をハンガーにかけるのが面倒で、結局カゴの中から引っ張り出して着ている
といったものです。
洋服の仕舞い方は、基本的には下記の3つのパターンしかありません。
・ハンガー掛け収納
・畳み収納
・投げ込み収納
どの方法が合っているかは、洗濯物の乾燥の仕方でほぼ決まってきます。
・ハンガーで干しているお宅→ハンガー掛け収納
・乾燥機で乾かしているお宅→畳み収納、または投げ込み収納
これが合っていない場合、必要以上に手間が発生してしまい面倒になりやすいです。
もし乾燥方法と収納方法が合っていない場合には、まずはそれをできるだけ合わせられないか収納方法を見直してみましょう。
乾燥機だけど畳むのが面倒という場合は、モノによっては“投げ込むだけの収納にできないか”といった簡素化も合わせて検討してみてもよいと思います。
以上、クローゼットのNG収納例と散らからない洋服収納づくりのポイントについてのご紹介でした。
いずれも基本的なことが中心ですが、クローゼット収納に悩むお宅では結構できていないことが多いように思います。
洋服がゴチャついてお困りの方は、ぜひ衣替えのタイミングでNG収納ポイントについて見直してみてはいかがでしょうか。