TOP ライフスタイル 【年収別・貯蓄のコツ】世帯年収600万円の年間貯蓄額はいくら!?

【年収別・貯蓄のコツ】世帯年収600万円の年間貯蓄額はいくら!?

2019.10.14

「貯めなきゃ」と思いつつ、なかなか貯蓄ができない。なにかと出費の多い子育て世代には共通の悩みですよね。

まわりの同世代家庭はどうやって貯めているのでしょうか?

今回は、年間100件の家計診断を行っているファイナンシャルプランナーの平井さんに、世帯年収別の平均貯蓄額と賢い貯蓄方法をご紹介いただきます。

30代の平均貯蓄額「613万円」、世帯年収800万円台の年間貯蓄額「99万円」

総務省家計調査によると、ファミリー世帯の平均貯蓄残高は、20代(平均世帯年収490万円)が307万円30代(平均世帯年収631万円)が613万円、40代(平均世帯年収736万円)が1,040万円となっています。(※1)

1年間あたりの貯蓄額をみると、世帯年収500万円台の家庭では年間約39万円世帯年収600万円台は年間約72万円世帯年収800万円台は年間約99万円を預貯金に回している結果です。(※2)

あくまでも平均データですが、わが家の貯蓄額は平均と比べて多いのか少ないのか、一つの目安にしてみてはいかがでしょうか。

 

世帯年収1千万円超・共稼ぎ夫婦にありがちな無駄使いは「使途不明金」!?

source:https://www.shutterstock.com/

ここまでは、あくまでも平均の話。筆者が日ごろ家計診断をしていると、同じような家族構成・世帯年収でも、貯蓄や生活費の金額は家庭によって実にまちまちです。

具体例をあげます。

夫婦と子どもの3人家族・世帯年収1千万円という2組の家族がいました。いずれも共稼ぎです。

●Aさんファミリー

非常に質素な生活ぶりで月の生活費は20万円。年間貯蓄額はなんと250万円という驚異的な数字でした。

●Bさんファミリー

日頃から外食やレジャーを頻繁に楽しんでおり、月の生活費は50万円にも及びます。生活費の他に、住居費や教育費もかかっているので、相当リッチな生活ぶりでしたが、本人たちは「自覚がない」と苦笑い。

相談に来るまでは月にいくら使っているかも分かっていない状況でした。

診断の結果、生活費50万円のうち、金額が確かな水道光熱費、携帯代、給与天引きの昼食代を差し引いた残り40万円は“使途不明金”だったのです。

貯蓄もほとんどできていませんでした。

 

支出が多く、貯蓄ができないBさん夫婦タイプの特徴

Bさん夫婦のような例は、共稼ぎでお財布を別にする20代~30代の夫婦によく見られます。Wインカムで住宅購入前や教育費がさほどかからない時期であると家計にゆとりがあり、お互い自由に使えるお金も多いのでしょう。

家賃、教育費は夫が支払い、食費は妻が、外食やレジャー費はそれぞれが支払うなど、緩いルールにしてあくまでも財布は別。

残りはお互い自由に使っているので、気がつくと2人とも貯めていなかったというケースは珍しくありません。

かくいう筆者自身も、子どもが生まれるまでは夫婦で豪遊、今振り返ると一番貯められたはずの時期にほとんど貯められていませんでした。

 

支出をセーブ、がっつり貯めたAさん夫婦タイプの特徴

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Aさん夫婦は世帯年収1,000万円にもかかわらず、生活費が20万円と平均よりかなり低め。とりわけ食費が外食代も含めて3万円と非常に少ない金額でした。

家計簿をつけており、食費以外にも何にいくら使っているかしっかりと把握。ここまで切り詰めていた理由は、マイホーム購入という夢があったのです。

「4年後までに頭金1,000万円貯める」という目標を夫婦で共有し、財布を一つにして二人で協力して貯めていました。

 

Bさんファミリーの家計が改善したおすすめの貯蓄法とは?

あればあるだけ使っていたBさんファミリーですが、住宅購入をきっかけに、10年後・20年後さらにその先の老後の家計をシミュレーションしてみたところ、今すぐに貯蓄を始めないと家計が破綻する問題に気づきました。

これまでの浪費癖を改め、計画的に貯められる家計へと改善するためのステップ

(1)現状を把握すること

(2)支出額を見える化する

※家計簿をつけるのが面倒な人は、生活費をすべてクレジットカードで支払い、明細を家計簿代わりに使うか、家計管理アプリを使うのがオススメです。

(3)将来のために必要な貯蓄額を算出

(4)夫婦で協力して実行する

財布は一つの方がたまりやすいですが、それぞれが1年間に貯めるべきノルマを達成できるならば別でもいいでしょう。

 

いかがでしたか?

「何に使っているか分からないけれど、なかなか貯まらない」という人は、まずは現在の家計収支を整理するところから始めてみてくださいね。

 

【参考・画像】
※1  総務省家計調査>貯蓄・負債編>二人以上の世帯>詳細結果表>年次2016年『第8-5表 世帯主の年齢階級別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高(勤労者世帯)』
※2 総務省家計調査>家計収支編>二人以上の世帯>年報>年次2016年『第3表 年間収入五分位・十分位階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)』調査結果にある1ヶ月あたりの預貯金純増額を筆者が年額に割り戻した数値(千円単位四捨五入)
※ LightField Studios、Dmytro Flisak、Leszek Glasner / Shutterstock

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