必要ないのに…。パターン別「ついもらってしまうモノ」と対処法
モノを減らそうとしている方にとっての大敵は、“もらいモノ”ではないでしょうか。
実家や義実家の両親、親戚、会社の先輩、ママ友などいろいろパターンで“いらないけれど、もらってしまうモノ”というのは発生しがちですよね。
相手との関係性によってはなかなか断れず、もらってしまった以上捨てるのも申し訳ない……というパターンもあると思います。
そこで今回は整理収納アドバイザーの七尾亜紀子さんに、いろいろなシチュエーションで発生するもらいモノと、その対処法を紹介してもらいました。
1:両親・義両親からの「これいるでしょ?」対策
まずは、冒頭の事例でもあった、実両親や義両親からのもらいモノについてです。
よくある例としては、
・ノベルティでもらった食器
・実家で使い切れないタオル
・あまり好みでない食べ物や調味料
・旅行のお土産品の雑貨
・テレビで見てよさそうだからと衝動買いした便利グッズ
などがあると思います。
もちろんもらって嬉しいモノや、本当にこちらを思って譲ってくれるモノもたくさんあるかとは思いますが、なかには「私たちは使わないけれど、捨てるのがもったいないから」と半ば押し付けてくるケースもありますよね。
また、「安かったから、いるかと思って買っておいた」というように、親切心で買ってきてしまう場合もあると思います。
このパターンへの対処法としては、
・いらないモノはキッパリと断る
(一度もらってしまうと繰り返される可能性が高いため)
・こういうモノならもらって嬉しいというニーズを伝える
・どうしても断れない場合には、一旦もらっておいて後でこっそり処分する
といった方法があると思います。
もし、処分したあとで「あれどうした?」と言われてしまった場合には、「ほしがっている友達がいたからあげた」といった嘘をつくのもひとつの方法かもしれません。
「嘘も方便」ということわざもあるように、それでお互いに気持ちよく関係が保てるなら、それも必要ではないかと思います。
2:ママ友や先輩などからの「お下がり」対策
続いてのケースは、ママ友や職場の先輩などからのお下がりやもらいモノについてです。
よくある例としては、
・大量の電車、車のおもちゃや大型のおもちゃ
・段ボール数箱分の絵本
・サイズが大きくて当分着られない子供服
・子供の好みに合わないハンドメイド品
などです。
基本的にはお下がりはありがたいものですが、量や中身によっては困るケースもあるかと思います。
とくに自分の子供と年齢が離れているお子さんがいるお宅からのお下がりだったりすると、不用品を処分するチャンスとばかりに大量に届き、置き場所に困ったといった話も時々お聞きします。
贈ってくれた相手が職場の先輩や上司だったりすると、捨てるに捨てられず場所を取ってしまったりすることもありますよね。
こういったケースの場合の対処法は、
・相手の好意は受け止めたうえで、「嬉しいけど置き場所がない」などと理由をつけてお断りする
・好みに合わないモノは「子供が気に入ってくれなかった」と言って、バザーやリサイクルに出す
などがあると思います。
お下がりをあげるほうの心理としては「もらってくれてラッキー!」です。ですから、もらった時点ですでにある程度の役目は果たしたと思ってよいと思います。
また、手作り品などについても同様で、あげるほうの立場としては、作品を見て「すごいね!」と言ってもらうのがゴールだと思います。
そのため、もらったけれど使わないモノは他に必要とする人の元へ手放してもバチは当たらないと思いますよ。
3:使わない「ノベルティ」「試供品」「引き出物」対策
そして最後は使わないノベルティや試供品、引き出物などについてです。
よくある例としては、
・趣味に合わない引き出物の食器
・使わないノベルティのタンブラーやマグカップ、タオル類
・アメニティや試供品のコスメ類
・チラシなどに同梱されているノベルティの消耗品やうちわ
など。
ノベルティ類などは、よほどほしいモノ以外はできるだけもらわないのが得策ですが、引き出物や家族がもらってきたモノ、問答無用でポストに投函されるモノなど、自分の意思とは関係なく入ってきてしまうケースもありますよね。
こういった場合の対処法としては、
・もらってしまったものは使わないと思ったらすぐ処分する
(捨てるときはもったいないと思っても、数日したらもらったことすら忘れているものです)
・使わない引き出物は、はやめにリサイクルショップに持ち込む
(名前が入ってなければ、未使用品なら値段がつくこともあります)
といった方法があります。
こういったもらいモノは、いつか使うかもと溜め込んだとしても、99%使わずに終わるケースがほとんどです。
引き出物などは贈り主に対して失礼ではといった引け目も感じるかもしれませんが、結局キレイなうちにすぐ手放すのも、数年放置してホコリを被ってから手放すのもあまり変わりませんよね。
であれば、まだ価値が高いキレイなうちにもっと必要としてくれる人のもとへ譲ってあげたほうがモノにとっても幸せだと思います。
元・汚部屋だった筆者宅の経験からも身に染みて感じることですが、「モノを手放す」というのは一度ためてしまうと本当にパワーが必要になるものです。
そのため、できるだけ不要なモノは家に入れないようにすること、そしてそれでも入ってきてしまった場合、早めに消費するか手放して、モノの循環をよくすることが大事だと思います。
いらないもらいモノが多くて困っているという方は、ぜひ一度見直してみてくださいね!