「3歳児のプライド」を傷つけるかも!言ってはいけないNG言葉って?
3歳頃になると自分の想いを言葉で伝えられるようになる半面、自我やプライドが芽生え始める子が多いかと思います。
しつけ時でも頭ごなしに「これはやっちゃダメ!」と言っても納得できず、時にはプライドを傷つけられたことでケンカになってしまうこともあります。
今回は、元保育園園長の藤實さんに、子どものプライドを傷つけないコミュニケーション方法について保育園での経験をもとにお話しいただきます。
子どものプライドを傷つけないための2つのポイント
(1)頭ごなしに否定しない
子どもが勝手にハサミを使おうとして、「危ないからダメ!」と怒ってしまうようなことってありますよね。
子どもにとっては、もう一人でできるという自信があり、頭ごなしに叱られてしまうと深く傷つきます。
まずは子どもの言い分をちゃんと聞いて、ダメならなぜダメなのかを説明してあげましょう。
やりたいことなら挑戦させてあげることです。
「どうせやれっこない」というのは大人が決めることではなく、子ども自身が感じるものです。
(2)とことん褒める
この年齢は、褒められると素直に喜びます。まずはとことん褒めてあげましょう。
女の子にありがちな服選びは、ママたちにとってお出かけ前に頭を悩ませる問題です。
本人が選ぶと、配色や柄などのバランスなどもちろん考えませんから、上下ちぐはぐでド派手な格好になってしまうこともあります。
ママが「これはおかしいから着替えなさい」と言っても素直に聞くことはまずありません。
このような時には“褒めまくり作戦”です。
自分で選んだこと、着替えられたことなど、とにかく褒めまくってあげましょう。
子どもは褒められることが大好きなので、褒められている時はママの話をちゃんと聞いています。
褒めながら「この服も可愛いから着てみてほしいな」「ママとお揃いの色にしてみない?」などと誘導していきます。
また、選択肢を作ってあげると子どもが自分で選んでいるという感覚になり、素直に選ぶことができます。
「上の子のプライドを傷つけるNG言葉」と上手な対処法
下の子が生まれると、兄姉としてのプライドが出てきます。
とはいえ、急に大好きなママを奪われて、寂しい思いもたくさんしています。
上の子が疲れて抱っこをせがむと、「もうお兄ちゃんなんだから我慢しなさい」と言ってしまうことってありますよね。
子どもにとって、「お兄ちゃんなんだから」と言われるのは傷つく子が多いです。
その代わりに、「さすがお兄ちゃんね」と言って、自信を持たせてあげてみましょう。
周囲の人にも、「お兄ちゃんがしっかりしているから助かっているの」というように子どもの前で話すのも効果的です。
「お兄ちゃんだから、こんなことができる!」そう思うことで下の子への思いやりも生まれます。
プライドがあるとはいえ、まだ3歳だからと思ってしまいがちですが、この年齢だからこそ、深く傷ついてしまうこともあります。
自信をもってのびのびと成長できるよう日々の何気ない会話の中でのコミュニケーションを大切にしていきたいものですね。
(2017年5月29日の記事を再編集・公開しています)
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