ソウルではなく断然「テグ」!? 旅ライターおすすめの韓国美容旅プラン
ソウル、プサン(釜山)に次ぐ韓国第三の都市であり、“美人の街”、そして“韓方の街”としても知られるテグ(大邱)。韓方とは、韓国の漢方医学のことです。
ソウルよりリーズナブルに韓方などの美容を体験でき、旅をしながらヘルシー美人に近づける街としても、今注目されているんですよ。そんなテグの魅力を、旅ライターの石原有起さんがたっぷりご紹介します。
韓国・テグ美人を支える「韓方」とは?
中医学(東洋)をベースに日本で発展した“漢方”は、民間療法として西洋医学の補助的な位置づけとなっていますが、韓国では、中医学を韓国の自然や風土、人々の体質やライフスタイルに順応させた“韓方医院”をよく見かけます。
韓方の基本の考え方は、“未病を防ぐ”ということ。なんとなくだるい、疲れやすい、むくみを感じるなどの不調を改善に導くことが重要な目的です。
鍼やお灸、薬草“(生薬やお茶)の処方はもちろん、バランスのとれた食事こそが健やかな体をつくるという医食同源の考えも、韓方の大きなテーマとなっています。
1652年に開設された『大邱薬令(ヤンニョン)市』と呼ばれる韓国初の薬剤市場は、今でもテグを代表する韓方スポットです。
テグは、医療観光に重点が置かれた「メディシティ」
そんなテグは、韓国の中でも、外国人韓国客向けの医療ツアーが盛んな場所。
基本的な健康診断から難病の治療まで、西洋+韓方医学のさまざまな医療サービスが提供されています。特に毛髪移植術、整形、肌の治療、インプラントや歯のホワイトニングは水準が高い施術が多いといわれており、海外からも医療観光客が相次いで来院しているようです。
今回は、テグを代表する韓方医院である『大邱韓医大学校付属 大邱韓方病院』へ。
『大邱韓方病院』は、大邱地域では唯一の医学大学付属の韓方病院といわれており、韓方の観点から見た体質診断の後、オーダーメイドの薬膳食を提供したり、美容皮膚の施術などを外国人向けに行ったりしています。
筆者は今回、『韓方皮膚管理』と呼ばれる顔の美容鍼(12万ウォン)の施術を受けました。顔から頭皮にかけて鍼を刺していき、その間はお腹の上に韓国式のじんわり温まるお灸を置いて体の巡りにアプローチします。
テグ発のドクターズコスメ「Dr.JSK」に注目!
韓方のほかにも注目したいのが、テグ発のドクターズコスメ『Dr.JSK(ドクタージェイエスケー)』。
安全性が証明された原料を用いて皮膚科医、整形外科医と、テグ出身のコスメ専門家によって共同開発されたというスキンケアシリーズは、韓国内のさまざまな有名美容クリニックで取り扱われています。
筆者が美白施術を受けた、テグ市内の一等地に位置する『BL(ビーエル)整形外科・皮膚科医院』でも、『Dr.JSK』のアイテムが使用されていました。日本では、JSK JAPAN(※1)や広島第一病院で手に入ります。
なかでも特に最もラグジュアリーな『Rajenissant(ラジェニサント)』というエイジングケアラインは、特徴的なアイテム揃い。
クレンジングだけでメイクオフだけでなく皮脂や毛穴にアプローチできる3 in 1タイプのクレンザーや、備長炭を使用し、肌の老廃物や微細なホコリや重金属まで吸着してくれる、ブラックパックなど、実にユニークな仕様です!
空港からの送迎や通訳のサービスが、なんと無料!
韓国への美容旅に興味があっても、「韓国語が全く分からないから、美容施術を受けることは、ハードルが高いのでは?」実は筆者も、ずっとそう思っていました。
しかし、その点も心配はいらないかもしれません。韓国の多くの都市を頻繁に訪れている韓国美容専門家・韓国コーディネーターの橘 亜美さんによると、テグの多くの病院では、診療の予約をすると、施術価格に関わらず、無料で空港からお迎えの車と通訳を外国人のために用意してくれるという、夢のようなサービスがあるのだとか!
韓国内の他の地域では、価格によってはこのようなサービスが適用されないそうなので、ここに”外国人も安心して医療サービスを受けてもらいたい!”という、テグの熱い思いを感じますね。
もちろん、あらゆる韓国ブランドのコスメは、テグの繁華街・東城路(トンソンロ)でも、ソウルと同じように手に入るので、その点も問題なし。
美しさのアップデートのために韓国に行きたい方も、韓国美容に魅せられて何度も通うリピーターの方も、次回の韓国美容旅では医療観光に重点を置いた、“メディシティ”テグに注目してみては?
【旅のinfo】
※1 JSK JAPAN お問合せ先(東京都中央区銀座):info@jskjapan.com
※ 大邱韓医大学校付属 大邱韓方病院
※ Dr.JSK Cosmetics